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双風レムは-----
皆山の自宅のマンションに
自動車で乗りつけた。
そこには張り込み中の刑事たちもいる。
皆山はちょうど
マンションから出て来るところだった。
暁川もいる。
レムは-----
自動車を出た。
暁川のだろうか
自動車に乗り込もうとする
皆山をとらえた。
「皆山君」
皆山は驚いたように。
「双風さん。
どうしてここへ」
「むこうのマンションは
引き払ったようね。
それでここだと聞いて」
皆山は-----。
刑事たちの張り込みには
気づいている。
「まだ私を見張っているのか。
課長も言ってくれたんだろう。
我々はシロだって」
「その話は後よ。
それよりも当庭先生を見失ったのよ。
それと尽川社長もね。
どうもイヤな予感がするのよ 。
危険だわ。
破れかぶれになってね。
あなたたちなら
あの人たちの行方を
知らないかと思って」
レム。
その目は怒りに。
「それは-----」
「皆山さん。
急ぎませんと」暁川。
「どこへ行くの。
私も同行させてもらうわ」
レムは強引に乗り込んだ。
皆山も後部座席に引き込まれた。
自動車は出発した。
張り込みの刑事たちの自動車をつれて。




