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ある中学校教師の殺人事件簿  作者: 維己起邦
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 光対警察署。

 「双風。

 よく生きて帰って来れたなあ」

 日堀が開口一番

レムの顔を見るなり。

 「あの○○集団の中から」

 刑事の一人が冗談めかしに。

 「まあ我々が

外で見張っているのは

知っているだろうし-----

大丈夫だと思ってはいたが」

 捜査本部の一室。

 「それよりも-----

堆村の死亡推定時刻がわかった。

 それが-----

校長が殺害された日の

前日の深夜

-----という事だ」

 レムはタメ息を。

 「それじゃあ-----課長は-----」

 「どうしてそれを知っていたのか

という事になる。

 犯人しか知りえない事実を-----だ」日堀。

 「課長が思い違いで言った

という事は-----」レム。

 「ここまで-----。

 日時までだからなあ。

 となると-----」

 他に刑事たちもうなだれたまま。

 すでにその事は知れ渡っていた。

 「課長は刑事部長に呼び出された。

 つまり-----

そこで-----聞いたわけですか」レム。

 「そうなる。

 部長本人からか

それとも他の何者かからかだ」日堀。

 「ではやはり-----

文科省とウチの“上”が-----

犯人という事に」レム。

 「そうは思いたくはないが-----

そうなるのか」

 「尽川社長と組んで-----ですか」質石。

 「ですが動機が」閏部。

 「二課の捜査資料も

手分けして当たりましたが。

 やはりシロですし」刑事。

 「そうか」

 「頼み

この校長の残した手帳だけか」日堀は。

 「それとこのパソコンのデーター」

 「“犯人はこの中に”-----ですか。

 本当にこのメル友のパソコンに

犯人につながる何かを

入れたんでしょうか」

 「今はそれを信じるしかないだろう。

 幸い-----

データーは双風のおかげで

残っているしな」

 「それで解読作業は」

 「まだ何も言って来ない。

 いつまでかかるか

全くわからんしな」

 ここでは行えないため

別の場所でやっている。

 レムは校長の残した

手帳のコピーを

メル友のリストをながめた。

 「このリスト-----。

 やはり皆山君たちも

すでに持っていました」

 「そうだろうな」

 「どこから手に入れたんでしょう」質石。

 「それは-----。

 わかればな。

 事件も見えて来るんだが」

 「彼らはもうデーターを」

 「それはわからないわ」レム。

 レムはリストをジッと-----。

 ヒョットして。

 レムはパソコンに向かった。

 日堀も-----。

 「このパソコンの中に何が入っているんだ」

 「それさえわかれば」

 「これでは

虹口さんも浮かばれないし」

 「虹口か」日堀。

 レムは-----パスワードを。

 “犯人はこの中に”と。

 ローマ字で-----。

 半角文字で。

 パソコンの画面が-----

開いた。

 「これがパスワードか」日堀。

 「やったな」

 そこには映像が。

 あの中学の-----

旧校舎のようだ。

 携帯で撮った映像を

そのままパソコンで取り込んだもののようだ

 暗いので-----

赤外線カメラでのものだ。

 そこには

椰田がいた

-----殺害された中学生の-----。

 レムたちは-----

血の気が引くのを感じた。

 「マサカ」

 「そういう事だったのか」

 「皆山の奴」

 レムは-----言葉にならなかった。

 ここにいる刑事たち全員。

 真っ赤になって-----

 震えていた。



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