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ある中学校教師の殺人事件簿  作者: 維己起邦
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 光対警察署。

 捜査本部。

 「堆村の行方はわかったのか」

 紋味課長が怒鳴った。

 「それが-----」

 堆村をマークしていた刑事たちは。

 「我々が堆村を見失わなければ-----

虹口さんも-----

こんな事には」

 「今、それを言っても-----。

 虹口のためにも

何としても犯人を」日堀係長。

 「これは-----もう-----

文科省の誰かを引っ張って-----」

 「たたけば吐くと思うか。

 直接やったという証拠も

何もないんだぞ」

 「堆村にやらせたとしても-----

その証拠も-----ですか」

 「皆山の方はどうなった。

 例の文科省の-----」紋味課長。

 「はい。

 いろいろ我々の動きを

さぐっているようですが。

 例の手帳の

メル友のリストのコピーを

見せておきましたので-----

その内動き出すかと」日堀。

 「奴はただのコマでしょう」刑事。

 「だが動機くらいは知っているだろう」日堀。

 「ですが内容は-----

やはり汚職の証拠か何かですか」

 「それなら-----事件も

見えて来るのですが-----」

 「尽川は何かしゃべったか」

 「尽川は校長の事を

知っていたのでしょうか。

 それで引っ張られる前に

堆村に」レム。

 すでに任意ではなく-----

逮捕に切り替わっている。

 マスコミも実名報道を。

 「それは-----

それも尽川に言ったんだが

全く-----。

 そんな証拠があるのなら

出してくれ-----と。

 汚職などない。

 私はやっていないと

汚職も殺人も-----

そう言っていますし」

 「犯人が素直に吐くか」

 「それはそうですが」

 「まあたたけば-----

なんとか」

 「だが-----

あれだけたたいても」 

 「それは-----

あるか」

 -----全員。

 「では-----文科省が

単独で-----か」

 「それは-----。

 どうして文科省が-----

理由もなく尽川のまわりを。

 その説明が付きませんし-----。

 それよりも尽川の奴

絶対バレないと」

 「タカをくくっているわけか」

 「他に-----。

 堆村ではなく

別にいる可能性は」レム。

 「実行犯がか」日堀。

 「他と言っても-----。

 他に誰がいる」紋味

 「虹口の報告によると-----」日堀。

 「虹口か-----」

 紋味も-----しんみりと。

 「堆村の会社の-----

火炎川があやしいと。

 それでその線を調べてみたいと

そう言っていましたが」

 「そうか-----虹口が-----。

 まさか

それで虹口

何かをつかんで

そのせいで」紋味。

 「マサカ」日堀係長。

 「その線で当たってくれ。

 尽川もその線で攻めてくれ。

 それと文科省だ」

 「皆山を引っ張りますか」

 「奴の事だ。

 引っ張らなくても

自分から来るだろう。

 校長のメル友のリストに

興味がありそうだし。

 それを手に入れようと。

 肝心のパソコンは

こちらの手の内にあるし-----

そこから早くデーターを引き出せれば

全てわかることだがな。

 その進み具合も

探りに来るかも知れん。

 その時に」紋味。

 「それでどこまでしゃべります。

 文科省だとバレている事も

言っていいですか」日堀。

 「かまわん。

 それでたたけば。

 それとパソコンのデーターの方は

どうなっている」

 「それが-----。

 ご存知のように校長のパソコンからは

データーは全て消されていました。

 コンピューターにくわしい奴の

仕業のようで-----。

 データーをもう一度

呼び起こそうにも

それも全て消去ソフトを使って

消されていました。

 校長のメル友のパソコンを

任意ですでに何台か

お借りしているのですが。

 パスワードがわかりませんので

今-----解読ソフトを使って」

 「それはわかっている。

 いつ終わる」紋味。

 「それが-----。

 何せこの手の暗号

パスワードを見つけるには-----

相当時間が。

 桁数もわかりませんし」

 「校長の自宅も

家宅捜査したんだろう。

 何かパスワードになりそうなモノは」

 「それが何も-----」

 「そうか」

 「生年月日も

娘や息子

孫の名

その他考えられるモノは

全て入力したのですが」

 「虹口さんがいれば」

 「虹口さんはパソコンが得意でした」

 「それを言っても。

 とにかく尽川だ。

 文科省だ。

 それと火炎川だ。

 虹口は

奴と文科省を調べていて-----」

 くやしさに。

 「そう言えば虹口さん。

 当庭先生と一緒に-----。

 当庭先生。

 大丈夫でしょうか」レム。

 「何。

 どうして早く言わない」紋味。

 「当庭が-----危ない」

 「素人を巻き込むから-----」

 「同じ先生でも。

 大違いだ」

 「あんな良い先生に何かあれば」




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