だってさ…それじゃ最悪だろ?
次で10話目です!それを目指して頑張ろう!
「何?キモオタ」
「いや…キモいかは知らねえがオタクではねえから」
「じゃああんた誰よ」
「上本駿だっ!」
こいつ分かって言ってんのかよ…っていうか何だその冷たい目は。俺なんかしたか?そもそもさっきの会話で何かこいつの逆鱗に触れる事があったのかよ?……絶対ねぇ。だって俺誤解を解く以外何もしてないんだ。俺が上原と付き合ってるとこいつはまだ思ってると思うが…そんな事でこいつがこんな逆鱗に触れるわけないしな。
「とにかく…そんな汚い地面に座るより立て」
「はぁ?何であんたにそんな偉そうに言われなきゃいけないのよ?」
……ああ、ダメだな。
こいついつもより気が立ってやがる……。
しかもこの女が汚い地面にずっと座っている自体おかしい。普通は助けるのだが……正直こんな女を助けたくはない。だが、助けないでいるとまた怒りそうだからな…今思ったが…こいつ面倒くせえ。
「んな事どうでもいいからさ…とにかくそこにいるとお前が汚れるだけだ」
「じゃあ、私がそんな事どうでもいいって言ったら…あんたどうするわけ?」
「……置いていくとは思うが…流石に女のその惨めな姿は見たくねえからな。それにそれを俺が何もしなかったら、ただのヘタレだ。だから…それだと助けるかもな」
「…あっそ。ヘタレになるのは嫌なのね」
「当たり前だ」
俺も流石にそれはなりたくねえよ。なったらただの可哀想な奴じゃねえか。
「ほら、手」
俺は右手を秋山に差し出すが、予想通りその手を弾かれた。行き場を無くした俺の手は、ポケットの中にへと入れられる。
「んじゃ行くぞ」
「……うん」
…秋山は立って、汚れたスカートの後ろを両手ではたく。まぁ…その時間は俺はずっと黙っている。……女のスカートを俺がはたいてもただの変態だからな…。
「終わったか?」
「まぁ…手が届く所までわね…ってあんた…ジロジロ見ないでくれる?」
「お、おう…」
ここは秋山に従う俺だった……。
「…って!上原と付き合ってねえって弁解するの忘れてたー!!」
…と、気づいたのは放課後の教室だった…。
今から行くか?いや…けどもういいんじゃねえのか…あいつに誤解されてても別にいいしな…そう簡単に広めたりはしないだろう。一応…常識はなってるしな。
「どうしたんだよ駿?」
「あん?いや…何でもねえよ」
「あっそ…じゃあさ、今から俺とゲーセン行こうぜ。金ねえからそこにいる奴にねだってさ」
…一馬の奴またかよ。
「別に行くのはいいけどよ、俺は他の奴に貰った金ではしないぞ」
「お前が暇じゃないんだったらそれでいいんじゃないのか?それとも今日は止めとく?」
……こういう所がこいつの良いところでもあるよな。普通に他の奴だと今日止めとくとかは絶対に言いやしない。ただ付き合い悪いなとか後から言われるだけだ。…俺はあいつらと居るのはあんまり好ましくない。それは一馬も一緒なのだろうか…あんまり自分からは近寄っていない。それにこいつは唯一喋りやすい奴だ。好ましくない奴だったらとっとと断っていただろうな…。
「いや、俺もいないけど行くよ。いいか?」
「何言ってんだよ、俺が誘ったんだろ?」
「ああ…そうだな」
という事で俺たちはゲーセンにへとやってきた…。
早速一馬は同じ高校生を見つけたのか…年下っぽい奴に声をかけている。
「なぁ?君。悪いんだけどさ、少し金貸してくれない?後で絶対に返すからさ」
「は、はい?けど僕もお金少ないんですけど…」
「俺だって金少ないんだよね。だから君に言ってんだけど…」
と、何とか相手を説得してるな……まぁ、けどあいつああ見えても貸した金は絶対に返すからな。何年経ったとしても。…これもあいつの良いところだと思う。金を貸してと言った時点でどうかは思うがな。
「悪い!遅くなった!」
「おう、で…いくら貸してくれたんだ?」
「五千円」
「うおっ…結構大金だな…」
「ああ、俺もびっくりした……後でちゃんときっちり返さなくちゃな」
一馬は嬉しそうに歯を見せながら言う。
うわー……こいつって笑顔見せるとイケメン……っつうかモテそうな顔してんな…前から思ってたけど。
……だが俺も一応は…イケメンらしい。自分で言うのも何だが。
「おっ…これ見てみろよ駿…」
「あん?どうした?」
一馬が指を指していたのは…よく分からない宇宙人みたいな人形だった。こいつ、こんなのが欲しいのか?
「お前……こんなのに使っても金の無駄だぞ?」
「あっ、俺が欲しいんじゃねえんだぞ?」
「あァ?そうなのかよ?そうじゃなかったらお前の趣味を疑ってたぞ…」
俺がそんな風に見えるか!?と一馬からのツッコミが入る。まぁ…見えなくもないが…。
「とりあえずこれ、誰かに渡すのか?」
「おう?まあな……宮崎にあげる予定ー」
「あん?宮崎?」
…宮崎 遥……クラスは三組で同じクラスの女子。…一馬が片思いしているクラスメイトだ。俺とも仲が良く、よくつるんでいる。
「ああ、これあげたらさ…喜ぶかなって」
「なるほどな……いいんじゃねーか?」
「あ、やっぱり?…じゃあ俺、宮崎のために頑張るわ!」
…………と言った一馬だが、一個も取れずに五千円を使い切ってしまった…。
「っていうかお前ヘタクソだろ!?」
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