心配してくれなくても結構だ
8話目です。知らない間にこんな所まで来てしまいました…
何だよこいつ…!?隣のクラスなのに勝手に入ってきやがって…!しかも昨日の事ばれちまったじゃん…。
今日は最悪な日だな…。
「それよりも先に、保健室行くわよ」
「いや、結構だ」
「はぁ?何でよ」
何だよその目は…怖いじゃん。
もう直ぐに殴りにかかってきそうだぜ…それくらい怒ってる…か?まぁ、プライドの高いお前が俺に騙されたんだからそりゃ腹立つか。
「しんどくなったとしても教室で寝ればいいしな…それにお前にしつこく言われたとしても俺がお前のために行く必要はない」
「…あんたっていちいち腹立つ言葉を言ってくるわよね…」
「…そりゃどうも」
褒めてねえとは思うけどな…。
ほら、こいつ眉間にしわ寄ってるし。これ以上怒らせちまったらそろそろ殴られるな。といってもこいつを何処かに行かず方法ってねえよ。
「とにかくっ、さっさと行くわよ?」
「はい?ちょっと待てよ!」
「行かない理由なんてないでしょ!?」
そりゃそうだけどよ!
「俺だって俺の用事があんだよ!」
「だったらその用事の用件を言いなさい!」
何でお前にそんな事言わなくちゃいけないんだよ!俺はお前の奴隷か何かか!?第一何で俺同い年にこんなにされてんだよ…。
「そうだっ!告白されたんだっ!」
「………えっ?」
…俺の言葉を聞いた瞬間、秋山ピタリと動いていた体が止まった。目を見開き、俺の事を見ている。
「な、名前は…?」
「そ、そんな事恥ずかしくて言えねえよ…」
ヤベッ…超恥ずかしい…ってか超棒読みだし。
この理由しか思いつかなかったんだよ…どうでもいい事とか言ったらこいつ意地でも保健室に連れて行くしな…最初は保健室に行こうかと思ったがやっぱり教室の方がいいし。
「い、言いなさいよ…」
「言えねえって…!」
といっても………これもこれで難問だな。
名前なんか知らねえよ…学校にいる女の名前なんか秋山か上原の二人しかいねえし…。あ、あと担任。
「…言わないと殺す」
「はぁ!?そこは保健室に無理やり連れて行くじゃないのかよ!?」
んなの言われたって名前何か知らねえし…!
こ、こういう時は…もう仕方ないのか?諦めるしかねえのかよ?けど最後までやらねえと…
「はい、もう言わないなら殺す」
「……分かったから。分かりましたよ……そのな、えっと…」
「さっさと言え」
……はいはい。
……悪いな、
「上原だ」
俺、次会った時絶対お前に恩返しするわ…。
………っておい?
秋山いねえじゃねえか?
「…………………………ってまさか…!?お、おい!待てよ秋山ー!」
もしかするとあいつ上原に会いに行くんじゃねえだろうなぁー!?普通のやつだったら上原学校図書室にいるくらい分かるだろう…。それにあの言葉を言ったら……ヤベェ。相当ヤバい。…しかもあいつそういうのには乗ってくれなさそうだし何の事だ?とか言いそうだもんな…。とにかくさっさと行かねえと…!
「ああ、付き合っているぞ?」
……………おい、上原。
……その答えは予想していなかったよ。
「って嘘だぞ秋山!」
「…………………………………………………………」
ああ…固まってる。
こりゃ相当の時間をかけねえと誤解を解く自信はないな…。
「おい…上原。空気を読んでくれたのは嬉しいが、これからこいつの誤解を解くのを一緒に手伝ってくれ」
「……勿論だ。これは仕方なくお前の用事に助けてやったのだからな?感謝しろよ」
ああ…すげぇしてるよ。
すげぇ……な?それにこいつは一応俺の芝居に付き合ってくれたんだからな。文句なんか言えねえよ。
「とにかく、俺たちは行く。ありがとうな、上原」
俺は呆然としている秋山を無理やり引っ張りながら、図書室を出て行くのだった。
「……上本。これはお前がいい人だなと思ったから手伝ってあげたんだ。…本当に感謝しろよ?」
…扉を閉めた瞬間、声が聞こえたが気のせいか?
まぁ…どうせ大した事ない話だろう…。
「それで、秋山」
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