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びしょ濡れの女

明日菜今回はかなり登場です!ヤタッ!(^O^)


「……あき……やま?」

俺は秋山だと自覚した瞬間……弁当売り場から離れて秋山の側にへと走った。

「おい、秋山!お前びしょ濡れじゃねえか!」

俺はいつの間にか鞄から少し大きいタオルを出して、秋山の髪の毛を拭く。…こいつの髪の毛は、タオルからでも分かるぐらいサラサラしていたので、俺は髪を傷めたらダメだと思い…ゆっくりと拭いていった。

「お前……傘持ってきていなかったのか?」

「……今の私を見たら分かるでしょ…」

「そりゃそうだけどよ…ちょっと自分でタオルで拭いて待ってろ」

俺は雑に秋山にタオルを渡すとポケットに入れていた財布を取って近くにあるコーヒを取る。

「120円です」

俺はさっさと財布から金を出して早足で秋山の側に立ちコーヒを渡す。

「これで少しは温まるだろ…」

「…くれるの?」

「だからお前に渡してんだろ」

秋山はありがとうと言いながらコーヒを飲み始める。

地面を見ると、水でビショビショになっていて、これじゃあ温度が下がるだけだ…。

それに運悪くコンビニの傘も売り切れてるしさ…。

「おい、秋山」

「ん…何よ?」

「お前にこの傘貸すからこのまま一人で帰ろ」

俺は手元にあった傘を秋山に手渡す。

「けど…あんたは?」

「大丈夫だ。……俺は他に予備が鞄にあんだよ」

「……それ本当?」

うるせえやつだな…黙って受け取っとけよ。

「ああ、マジだ。だからさっさと受け取れ」

無理やり秋山に傘を渡し、俺は弁当売り場にへと戻る。さて…これ買うか…。

「……上本!ありがとう!」

……秋山の声からそう聞こえたので、振り向くとあいつはもうコンビニから出て傘をさすところだった。

……仕方ねえ…今日は濡れながら帰るか。




「ただいま…」

俺は……誰もいないこの部屋にそう言った。

そんな事言ったって誰もいないから反応してくれねえのに…何で俺は毎日この家に声をかけてるのだろう。

…誰かいるかもって期待してるからか?

もしいたとしても…声なんかかけられるはずなんかねえのに。

「……寒っ…」

俺は机に弁当を置いて脱水場に行く。

そのまま俺は風呂に入って弁当を食べ、いつも通りの1日が過ぎる。

……何てしょうもない1日なんだな…





翌日、俺は珍しく風邪を引いた……と言っても昨日のが原因だろうけどな…。

ま、ラッキーだな。今日が学校を休もう。

俺はそのまま静かに眠ろうとしたが……なかなか眠れない。…こういう時にこそ眠れないよな。

俺は仕方なく学校に行く事にした…。ダブるの嫌だし。




「上本ー今日は遅いな」

「ああ…まあな」

俺は頭痛がする頭を何とか覚醒してそう言葉を返す。こりゃ途中で保健室行きかな…。その方が授業サボれるし出席扱いにもされる。この高校は。

ってか本当にだるい…

「顔、赤いわよ。風邪?」

「ああ…まあな…」

俺…誰に答えんだ…?

「それってさ、昨日の傘を貸した事が原因?」

「…そうだ、それが原因だと思う」

こいつ…よく知ってんな?

「じゃああのもう一個傘持ってるってのは嘘だったんだ?」

「ああ、嘘嘘………………………………って、え?」

俺が少しづつ振り向くと…そこには秋山が起こったような……悲しいような顔をしていた。

「……って!何でてめえがここにいんだよ!?」

暇なので昨日と今日で三つ投稿しました。けど文章自体短いので当たり前だとは思いますが……更新は遅いですが面白いと思って頂けると幸いです。もしよければ、ブックマーク等、感想などをしていただけるととても嬉しいです。

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