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冷たいね

明日菜が可愛い!…特にツンデレなので自分がやられます笑

俺は、初めて同級生に涙を見せた。…しかも一番見せたくなかった奴に。……こればかりは言い訳が見つからない。何を言ったらいいんだ?こいつに。

だが…こいつは、

「はい、ハンカチ…」

…俺が泣いていた理由を、聞いてはこなかった。

俺さ、本当にお前が分からないよ。信じていいのか、信じちゃダメなのかも…それもお前が分からない。

「…お前さ、何で優しい時と優しくない時があんだよ。俺本当に……お前が分からねえよ」

俺は秋山が渡してくれたハンカチを受け取らず立ち上がる。

「心配してくれるのはサンキュー。……けど悪い。今は一人にさせてくれ」

俺はかけてあった鞄を持ち、教室から出ようとするが…

「ちょっと待って」

…俺は秋山に止められていた。

「…あのさ、あんた今優しい時と優しくない時があるって言ったけど…それって普通の人間ならあるもんでしょ?それを私に言われたって……じゃああんたはどうなのよって感じなんだけど!そりゃ私がぶっきらぼうっていうか…そんなのは一番良く私が分かってるわよ!……一言だけ言ってあげる。…あんた最悪。冷たすぎ。……あんたに分からないって言われても…これが私なんだから知るわけないし…」

秋山は、それだけを言って教室を去った。

…何だよ、っていうかお前がここに居た理由結局最後まで分からなかったじゃん。多分これからあいつとは…喋らないだろうな。…初めて女を泣かせてしまった。俺、秋山が言ってた通り最悪だ。あんなの………ただ俺の自己満足じゃねえか…。

「謝らねえ……とな」

こうして、初めて女を泣かせた1日が終わった。






ピンポーン…

…俺は珍しく朝から起き、登校時間の時間に一馬の家に訪ねていた。まぁ…理由は、前に俺が買った気色悪い人形があるだろ?あれを一馬は今日宮崎に渡すらしい。…で、何故俺がここに居るかと言うと、それに付き合ってくれと言うらしい…。勿論最初は否定したが、付いて来てくれたら、昼食を奢ってくれるらしいので仕方なくついてきたわけだが…

ピンポーンピンポーンピンポーン!!!

ドンドンドンドン!

「おい一馬っ!さっさと起きろや!」

あいつ俺がせっかくこんな朝早くから来てんだからお前起きとけよ!それに行く方が早く起きてんだからよ!

「おいコラァ!一馬!来ないんだったら俺が人形持ってんだ!俺一人で宮崎に渡してやる!」

そう言った瞬間……一馬が住んでいる一人暮らしの家からドタバタと音が聞こえた。

「ふっ…成功だな」




ガチャ

「駿すみません!まだいる!?宮崎にまだ渡してない!?」

「うっせ!朝なんだから黙っておけ!」

「お前も朝からインターホン連打してたけどな!」

黙れ。

「とにかくさぁ、さっさと行かねえと間に合わねえぞ。宮崎が登校してる内に渡しておきたいんだろ?」

「あ、そうだった!ほら、急ごうぜ駿!」

ったく…!少しは遅れたこと謝れっての。

しかも間に合うのか?宮崎って結構早く来てそうだし…まぁ、こんなに早く来てんだ。間に合わなかったら一馬をしばいたりしたらいいだろう。

「少しはストレス発散だな…」

「何か言った?」

「いいや?何でも」

つーか……一馬、責めて手は繋がないで走ろうぜ?





「宮崎!」

次回も読んでいただけると嬉しいです。

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