退屈な日々
この小説は悪い所は…沢山あると思います。そこに気づいた皆様、どうか感想をよろしくお願いします。
「しょうがないじゃん!俺機械音痴なんだよ!」
「んな事知るかっ!つーか大体五千円これで全部使い切るかよ!」
絶対この人形五千円より安いだろ!
もう詐欺しか言いようがねえが…俺はこれはどう見たってこいつが悪いようにしか見えない。アホだろ、こいつ。
「だってさあ!好きな奴にプレゼントだぜ?んなの例え自分の金が無くなったとしても必ず自分の手で取りたいんだよ!お前は人を好きになった事がないから言えるんだ…」
……流石の俺もここまで言われたら何も言わない。しかも目が赤いし…。
俺なんか悪いことしたか?けど五千円を使うやつの方が悪いんじゃねえのかよ…。
「はぁ…仕方ねえな。…1回だけだぞ」
「あん?」
俺はポケットから財布を取り出して百円を取り、1プレイ百円と書いてある横の穴にへと金を入れる。
俺は矢印が書いてあるボタンを押しながら、その宇宙人の気色悪い人形を百円かけて取ろうとしている。
まぁ…さっきまで一馬がしていたからな…大体のコツは掴めてる。と言っても…こんなの本当に喜ぶのかよ。
「いけっ!いけっ!頑張れ駿!」
「うっせぇ!気が散る!」
俺はだんだん人形に近づいてきたキャッチャーをちょうどいい所で止める。そして手際よく進めていき……
「よし!取れたぞ!」
無事、気色悪い人形をゲット出来た。
……一発で取れる俺ってすごいな。
「マジで!?やった!やったぜ一馬!サンキュー!」
「お、おいてめぇ!抱きつくんじゃねえ!気持ち悪い!」
ようやく一馬から解放された俺は、もう20時になる直前の道を歩いていた。
左手には弁当、右手には鞄で、もうこれ以上は待てない事になっている。
「あいつ…すんげぇ喜んでたな」
まぁ、俺の成果を出せてあいつは喜んでるんだ。
…良しとしよう。俺は家まで着いて鍵を開け、家の中に入った。
「ただいま」
俺はそう一言静かに言ったが、やはり無人の家はしーんとしていた。俺は靴を脱いでキッチンにへと向かい弁当を置く。居間のテレビをつけたりと一通りの事が終わったら、俺は弁当を居間で食べた。
………………………………………………………………
「ごちそうさんと」
俺はテレビを消して居間の電気を消し、弁当の箱を捨てる。そのあと……俺は部屋に行き寝た。
ああ…今日も本当に退屈だ。
…12時25分。
今日は結構遅めに起きてしまったな…。
昨日は早く寝たのに。って…何だ?
「………涙…?」
俺は…知らない間に泣いていた。
「上本!何だこの時間は!さっさと来い」
「あァ?」
「あ、いや…」
…俺は登校した直前に担任を睨みつけながら席に着く。…どうやらまだ授業中であり、後10分ぐらいで授業が終わる。……もう少し遅めに来たら良かったな。まだ一馬は来てねえし…。しょうがねえ、教室出るか。
「ちょ、ちょっと待て上本!どこに行く?」
「……教室から出て行くんだよ」
「何故だ?」
理由何かいんのかよ……よく見れば、関谷たちがいない。
「………関谷達に会いに行くんだよ」
俺はそう担任に告げて、教室を出た。
待て上本!と声が聞こえたが、この際無視だ。………つっても、何処に行くかだな…行く場所なんてねえし。
「……あ、図書室にでも行くか」
俺はそう決めた瞬間、即ざま歩き始めていた。
「流石に授業中だから誰もいないか…」
上原いるかなと思ったんだがな……だが、もうチャイムも鳴るし後少しで来るだろう…俺はそう思い、再度寝る事にした。…そして俺はまた、夢を見る。
あの…見たくない夢を。
……俺は……やってはいけない事をした。
そう、やってはいけない事。
……それって何だ?いけない事ってたくさんあるから分からない。万引きする事?誰かの持ち物を奪う事?金を盗む事?…人の……命を奪う事?
…やってはいけない事は、沢山ある。だが…やってもいい事も沢山ある。だけど俺は……やってはいけない事をしてしまった。だから……
一生罪を償わなければならないんだ。自分の為に。
「上本っ」
「…………」
「上本っ」
「…………」
「…上本っ?」
「…………」
「……上本っ!」
「えっ?」
俺は目が覚めた。
……長い夢を見た気がする…。
「う…誰だ?」
「私よ、秋山」
「…あん?…秋山?」
上原じゃないのか?
「って、何でお前がここにいんだよ」
「はぁ?私がここにいちゃダメなわ………上本?」
「あん?んだよ?」
「……何であんた……泣いてるの?」
……………え?
俺は自分の頬に手を当てる。……本当だ、確かに濡れてる。
……俺、一番自分の涙を見せたくなかった奴に涙を見せてるじゃねえか…。
10話目…!読んで下さり誠にありがとうございます!少しでも面白いと感じてくれていると本当に嬉しいです!さて、これからも頑張っていきますので、どうか応援の方をよろしくお願いします




