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春の名を持つ雪女  作者: 月白
5/11

朝。目が覚めると、既にあいつはいなくなってた。


朝食を食べ、昼には早かったが暇だった為、街から離れた丘にある一本桜へと向かった。



—————



「おーいっ!さくら!どこだぁー?!」


丘に着いたはいいが、さくらの姿はない。

キョロキョロと辺りを見渡しながら、桜の樹に近づき、幹に背を預け…

(少し早く来過ぎたか)


桜の樹を見上げれば、膨らんだ蕾。

の夜は眠りに就いた。

最近じゃ雪の日もなくなって、気温も今週末から暖かくなっていくらしい…


(もうすぐ春なんだなぁ…)


と、考えていたところに感じた人の気配。

そちらに視線をやれば、さくらが俯いて立っていた。


「よう。わざわざ、こんな所に呼び出して何の用だ?」


「………それは」


「それは?」


さくらがゆっくりと俺の方へと近付いてくる。


「それは…。


…あなたを…


…今から…


殺しますッ!!」


告げられた言葉を理解する前に、さくらが片手を上げると凄い力で首を絞められる。

「さ…くら?…な、にを…」


「死んでください。…私のために…」


より一層首を絞められる。俺の体は持ち上げられ、足が地面から浮いた。俺は足をジタバタさせるだけで、見えない力に対して抵抗らしい抵抗も出来ずにいた。

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