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 006 思い出のフレンチトースト


「ひょっとして妹に見惚れてるの? キモッ」

階段の上から陽菜の声がする

「別に見惚れるだけならキモくねーだろ?」

「見惚れてるのは認めるんだ」

あれ?これって陽菜の誘導尋問にハマったやつ?


俺が返事出来ないでいると

「パンツのこと フレンチトースト作ってくれたら許して上げる」

「フレンチトースト食いたいなら素直にそう言うよ」

「夕ご飯は私が作ってあげるから今は翔太が作ってってだけだから」

「へいへい あれはしっかりパンに吸い込ませるのが大事だから少し待ってくれ 俺も着替えるし」

「分った 私は部屋の中の整理するから覗くなよ」

「覗かねーよ てか先に下準備してからお布団を持って上がるから待ってろな」


卵を割ってしっかり溶いて

砂糖と牛乳入れてしっかり混ぜたらミミを落として4等分にしたパンを液に浸して何か所かフォークでプスプスしたら暫し放置

この間に陽菜のお布団持って上がって着替えた

昨日干していた洗濯物を取り込んでっと

あっ料理は陽菜がしてくれるなら俺は洗濯するべき? でも陽菜の下着とか俺が触るの陽菜が嫌がるかな?

後で聞いてみないととあれこれ考えてたらパンが良い感じに液を吸ってた

バケットとかなら冷蔵庫で一晩吸わせないとだけど食パンなら30分も゙吸わせたら大丈夫だし


フライパンに油をひいてパンを投入

ここで蓋をすると蒸し焼きになってふっくらするんだよね

中火から弱火でじっくり火を通したらひっくり返してバターを入れて再び蓋をして

待ってる間にのこってるパンのミミをテキトーにカットして残った液と一緒に・・・ココット皿に入れてこちらは暫く放置

片付け終わった後のおやつ用に準備するとして

おっ パンに良い焼き目がついてるからお皿に取ってと

蜂蜜かけて桃缶添えてココアを入れてと

「陽菜 出来たぞー」

「あっ 良い匂い 翔太唯一の得意料理いただこうかな」

「最近は野菜炒めや焼きそばとかも作れるんだけどな」

「私はこれ以外食べたことないから いただきます あっ桃缶にココアとか気が効きますな」

「分かったからさっさと食え って今日はもう一往復くらいで良いのか?荷物運び それならゆっくり食って良いか」

「本格的な引っ越しはお母さんと一緒にするから今日はもう少し着替えと勉強道具とかだから焦らなくて良いから 味わっていたいただきますよ って翔太のは?」

「あっ 俺は目玉焼きトーストとチーズコーントースト食べるから フレンチトースト第2陣も゙焼いてるからお変わり有るぞ」

「こんな可愛い妹に卵とミルクを大量に取らせてどこを成長させようと?」

「くだらねーこと言わないで食えよ 久々だけど美味いだろ?」

「蓋して焼くのと最後にバターで香り付けるのがポイントか 確かに美味しい ありがとね 翔太」

「お前が素直なのなにげに怖いな」

「せっかくお礼言ったら怖いとか有り得ないんですが」

「ごめん ごめん これは失言でした」


「やっぱり翔太のフレンチトースト美味しい 私も作ったんだけどこっちの方が美味しいよ」

陽菜は一口食べて会心の笑顔を゙見せた


「また一緒に暮らすんだからいつでもいくらでも作ってやるよ」

「本当にまたここで暮らせるんだ 嬉しいな」

陽菜は部屋を見渡すと俺の顔を見つめると恥ずかしそうに言った

えっ?これは家に帰ってこれるのが嬉しいんだよな?

俺の顔を見て恥ずかしそう?

ふたりきりとか久しぶりだからか?

てかそんな顔頑張ったな出来るようになったんだな

と色々考えていたら俺が陽菜の顔を見つめていたようだ

「褒めたからって妹に見惚れるとかシスコンかよ?翔太」

って口調はキツいけど顔が笑ってるのはなぜだ?陽菜

評価ブクマありがとうございます。

誤字脱字報告助かってます。

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