表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

40/52

 040 見事なフラグ回収


「あっ ごめんなさい」

「なんだよ ちゃんと前見て歩けよ」

「本当にすいません 俺も謝ります」

「なんだよ テメーはカレシか?」

「浴衣のネーチャン連れて良い気なもんだな」

「えっと 俺達は兄妹です」

「仲の良い兄妹だな いつまでも兄妹でベタべタする年でもねーだろ」

こっちがぶつかってしまったとは言えちょっとチャラい二人組の男に絡まれてしまった

最悪俺は捕まっても良いけど陽菜は逃さなきゃと俺は思い二人組と陽菜の間に俺は身体を入れた

陽菜の身体に手を添えて少しずつ位置をずらして出入口の方に陽菜を゙立たせた


「どうしたんだよ? そんなにもめんじゃねーよ」

陽菜の後ろの出入口を゙防ぐようにガタイの良い男が立ち塞がった

「このオネーチャンが俺に当たって テキトーに謝ってバックれようとしてるんですよ」

「ぶつかったのは申し訳有りませんがこちらは謝ってますよね」

「口だけでテキトーにな」


次第に出入口のガタイの良い人と俺の前の二人組の間が詰まった

俺は陽菜を俺の背中に隠すように三人の男の前に立った

俺達はゲーセンの奥に押し込まれるようになってしまった


「あれ? 千果と藍子のお兄さん?」

俺の後にいた陽菜が声を上げた

「お前は千果と藍子を゙知ってるのか? って陽菜ちゃん?」

「はい 陽菜です お久しぶりです 慎太郎さん」

「えっと この方は陽菜の知り合い?」

「うん ってさっきまで一緒だった千果と藍子のお兄さん」

「浴衣なんか着てるから分からなかったよ そう言えば千果と藍子も゙浴衣がどうこう言ってたな」

「今日は千果と藍子達と花火を見に行ったんです 三人とも浴衣で」

「すいません 慎太郎さん こちらは慎太郎さんのお知り合いだったんですか?」

「妹の友達だ」

「そうだったんすか 何かすいません」

チャラい二人組は俺と陽菜に謝ってきた


「その人が陽菜ちゃんのお兄さん?」

「はい って あれ? 私って翔太の話ししてましたっけ?」

「中学時代に告白されまくってた陽菜ちゃんが断ってたのはお兄さんが好きだって噂を・・・」

「そんな噂をどこから? ってあくまでも噂ですから」

陽菜は真っ赤になって慎太郎さんに説明しながらも゙チラチラと俺の方を見ていた

そんなに気にしなくてもこれだけかわいい陽菜ならあることないこと色々な噂があるんだろう

俺のことなんか気にしなくて良いのに

と思っていると慎太郎さん達は

「騒いですまんかったな この辺で何かあったら俺の名前出して良いから じゃあまた」

と言うと俺達より先にゲーセンを出た


「陽菜の知り合いのおかげで助かったよ」

「ホントだよね 慎太郎さんで良かった」

「てか 本当に気をつけて歩いてくれよ」

「そうだね またぶつからないように腕組んでようか」

陽菜は俺の腕にしがみつくように抱きついた

軽口を叩いていたが陽菜の腕は震えていた

くっつき過ぎだろうとは思ったけど震えている陽菜を引きはがすことは出来なかった

ゲーセンを出ると俺と陽菜は無言で家を目指した

評価ブクマありがとうございます。

誤字脱字報告助かってます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ