014 デート?の訳ないんだが
「ごちそうさまー やっぱり翔太のフレンチトーストだけは美味しい」
「褒められてるのか褒められてないのか微妙ないのか言い回しだな」
「褒めてるんどけどな それ以外作れないのは事実でしょ?」
「焼きそばとか野菜炒めとかなら作れる 味はソースとか焼肉のタレとか次第」
「そっか 私もお母さんの万能だしに頼ってるから似たようなものかも」
「っても陽菜の作るの弁当は旨いよ」
「・・・ そっか ありがとう あっ荷物取りに行こう チャリのカゴ止めてくれたら」
「分かった 何取りに行くんだ?」
「調理器具とか あっ服屋さんに先に行こう」
「そうだな 荷物積んだらゆっくり買い物出来ないか」
「そう言えば翔太は部活しないの?」
「あんまりしてないけど家のことしようと思ってたら入りそこねた 陽菜は」
「私もそんな感じ それに私は運動神経悪いし 翔太は足速かったよね?」
「中1までは速かった てか成長がっしり早かったのかもな それからは一般人」
「そうなの? 私の中の翔太のイメージは運動神経抜群のヒーローなんとけどな」
「残念ながら今はもう目立たない存在だな」
「そんなことないと思うけどな 翔太もみんなも翔太の良さを分かってないだけ」
「そう思ってくれてるのは陽菜だけかもな」
「まぁ良いけど 翔太のイメージは良いとこ独り占めなら」
陽菜 それは妹の贔屓目だと思うけどなと思ったけど口には出さなかった
「着いた 着いた あっ 翔太って女の子の好きな格好とかあるの?」
「俺はファッション分からないからなぁ ってかお前は無防備過ぎる」
「はーい お母さんとふたりの暮らしの時のノリはやめます」
「それでお願い」
「ついでに私服も買おうかな あっ翔太のも選んであげるよ」
「俺の? あんまり目立たない格好で宜しく」
「えー 翔太って自分がモテてる自覚ないの?」
「全くない てかはじめて言われた」
「自己評価低く過ぎ 私の周りでも評価高いんだよ」
「はいはい 取り敢えず陽菜の防具買ってくれ」
「防具って まぁそうか」
「そう言えばさぁ」
「ん?」
「私達が小学生の頃は夏にはおじいちゃんの家に行ってたけど翔太達は中学になって行ってた?」
「俺は行ってないな 陽菜達は?」
「行ってない 今年は行かないのかな?」
「あのオヤジだから何も言ってないぞ」
「そっか おじいちゃんにも会いたいし海にも行きたいな」
「海か そう言えば陽菜が小さい頃 色気づいてビキニ着てたら波に・・・」
「あー あー もうそれは忘れて良いから でもおじいちゃんの家から見る花火はキレイだった」
「そうだな あれは特等席だった」
「また見たいね 浴衣も着たいな 翔太にも見せてあげようか?」
「一緒に行ったら自然に見るだろ」
「なんだよ ちょっとは期待しろよ」
「はいはい ってか早く服買えよ」
「部屋着だからこれとこれで良いかな ちょっと試着してくる」
「おー 分かった」
「お待たせ 次は調理器具取りに行かないと」
「へいへい あっ夕ご飯の買い物は良いのか?」
「それは調理器具取ってからかな」
「了解」
「ちょっと細々したのをまとめたりするから時間かかるかも」
「母さんや陽菜が便利になるのなら待つよ」
「取り敢えず部屋に入ろうか? あっ ちょっと待ってて 散らかって無いとは思うけど良かったら呼ぶから」
「分かった」
「暑いし少し涼んでから帰ろうか?」
「それなら飲み物買って来ようか?オレンジジュースで良いか?」
「じぁあお願い ありがとうね」
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