010 陽菜サイド 久々の私の部屋とお母さん
お母さんが帰って来た
今日はお母さんもこの家に泊まるそうだ
でも まだお父さんが帰って来てないので寝室に入るのは控え私の部屋で寝るみたい
お布団はお兄ちゃんが来客用のお布団を定期的に干しててくれたので私の隣にお布団を敷く
お兄ちゃんとふたりきりの時間も楽しかったけどずっとふたりきりだとお兄ちゃんに好きだと言いそうたったし抱き付きそうだった
私はお兄ちゃんと私が血が繋がってないのはお母さんに教えてもらったけどお兄ちゃんは知らないみたいだから
私が好きと言っても抱き付いても妹が甘えてるとしか思ってくれないだろう
それならお母さんと3人で色々話した方が良いかも知れない
「肉じゃがにアジの塩焼きにお浸しか お母さん達は嬉しいけど翔太は物足りなくなかった?」
「私達はアジフライにポテサラにほうれん草バター炒めだからしっかり食べたよ ねっ 翔太」
「うん 陽菜が料理上手くなっててそれも俺達用と母さん達用を作り分けてて 陽菜も成長したなぁーと泣きそうになった」
「また翔太は年上マウント取ろうとする 同級生なのに」
「って1年近く俺が年上だし 小さい頃は良い兄貴してた気がするんだが」
「相変わらず仲が良いのね って学校でも会ってるからか でも3人で話すのも久し振りね」
「またこの家で4人で暮らすんだろ 色々と話せるさ 問題のオヤジが帰って来ないけど」
「あれでも別れてから時間を作ってお父さんとお母さんはやり直そうとふたりで会ってたのよ 今度は大丈夫なはず」
「うん お父さんと会った後のお母さんの顔を見てたらやり直せそうな雰囲気だったもん」
「オヤジは全くそんな雰囲気なかったな てか母さんと会ってたのも言わなかったし」
「そう言う人だからねぇ それでも別れる前よりお父さんのことが分かった気がする」
「それなら良いけど あっ 母さんお風呂沸いてるよ 後は洗濯どうする? 俺は料理出来ないから洗濯しようか?」
「母さんは助かる 陽菜はどうする?」
「翔太がやってくれるなら でもさすがに下着は自分で手で洗うよ」
「それは助かる ってか陽菜が気にしそうだったからどうしようかと思ってたんだ」
「翔太も大人の気遣いが出来るようになったんだね」
「だから俺は陽菜より年上だから」
「はいはい お母さんは先にお風呂いただくね あっ陽菜 夏休みは私がお弁当作るから」
「えっ 大丈夫だよ お弁当作ったら二度寝するから」
「お母さんがお父さんのお弁当も作りたいから任せて」
「なんだ それなら分かった」
と言うと私とお兄ちゃんはそれぞれ自分の部屋に行きお母さんはお風呂に入った
お母さんが上がるとお兄ちゃんは
「陽菜が先に入って風呂上がりにお母さんとゆっくりとしろよ」
と言ってくれた
本当に気遣い出来るようになったんだなと思った
「じゃあ翔太は私の成分いっぱいのお風呂を楽しんでね」
と言うと
「それなら俺が先に入るぞ」
と言ったので私が先に入った
お風呂から上がって私の部屋でお母さんと隣で寝ながら色々話した
「学校で会ってるとは言え翔太と陽菜が仲良さそうで良かった」
「あれ? 私はお兄ちゃん好きだって言ってたよね?」
「好きだから会話がチグハグになるかと心配してたのよ 陽菜もだけど翔太も成長したのね」
「学校でもお兄ちゃん意外に人気なんだよ 自分では気づいてないけど 優しいしでも男らしいし」
「あの子は小さい頃からお母さんと陽菜は可愛いのに僕は 僕もお母さんに似れば良かったと言ってたからね 十分にかっこよいのに気づいてないから」
「それでさ お母さん 私とお兄ちゃんが血が繋がってないっていつ言えば良いかな? 私はお兄ちゃんに私を女性として意識して欲しいんだけど」
「それはお母さんがタイミング探すからもう少し待ってて」
「そっか 分かった でもこの壁の向こうに大好きなお兄ちゃんがいると思うとドキドキが止まらないよ」
「お母さんも陽菜と翔太が結婚してくれたら嬉しいけど まだまだ先の話だから 翔太の部屋に乱入しないのよ」
「さすがにそれは分かってます てか本当にお弁当作らなくて良いの?」
「お母さんがお父さんのお弁当作りたいから任せて じゃあ寝ましょうか おやすみ」
「うん おやすみ」
ってやっぱり隣の部屋にあのお兄ちゃんがいると思うとドキドキする
荷物運ぶ時も頼りになるなったしお買い物の時もさり気なく食材を以てくれたし
何であれで自分が人気と思ってないのかな?
不思議
評価ブクマありがとうございます。
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