能力判明
ある日、人生に落ちぶれた少年、葛井荘司と猫のシャニーが公園で出会った。
その2人は突然2人で1つの身体であるエニューオーという存在になってしまった。
エニューオーにはそれぞれ特殊な能力があり...。
この物語は、そんな動物と人間の絆を描いた異能力バトルである。
次の瞬間。
獣瀬が荘司にナイフを突き立てる記憶を最後に、意識が飛んだ。
....。
「_____は!?ここは!?」
目覚めると隣に獣瀬がいて、荘司は仰向けに地面に寝ていた。
「やっと目覚めたようだね。」
「な、何したんです!?」
荘司が慌てて飛び上がり、そう言うと獣瀬はあわあわして答えた。
「いや...!?そそそ、そんな何もしてないって!!あ、あれは!能力を調べるもの的な...やつだから!!」
「君の能力は、物と物をくっつける能力。そして、シャニー君の方の能力はある一定の事実を一時的に消せる能力だったよ。」
※次の二文は心の中の会話。
「いいなーシャニーの能力強そうで...。」
「いや、き、きっと荘司さんのも使い方次第で強いですよ...!」
「それと言い忘れてたけどエニューオー界隈は大変危険だ。」
「危険なんですか?」
「そうだ。最近は...毎日人が死んでる。」
「...!?」
「この混然無念亼でエニューオーは、北西が一軍、南西が二軍、北東が三軍、南東が四軍、と4つの集団に分かれている。」
「獣瀬さんは何軍なんですか?」
「いい質問だね!私はどの軍にも属していない、無枠と呼ばれるエニューオーだよ。実際無枠が一番楽でね。」
獣瀬が急に真剣な顔になって言った。
「最近は...。警察が軍を破壊するためにエニューオーを雇ってる。実はそのエニューオーの給料が高いみたいでね。みんな、それに入りたがった奴をすぐに殺してしまう。ひとつでも入りたがってることがバレたら...死ぬ。」
「なん...ですって!?」
荘司の姿のままシャニーも喋る。
「そんな、すぐに人を殺すなんて...。終わってます...!!」
「仕方ないんだ...。これが...現状なんだ。」