ケバブ
ある日、人生に落ちぶれた少年、葛井荘司と猫のシャニーが公園で出会った。
その2人は突然2人で1つの身体であるエニューオーという存在になってしまった。
エニューオーにはそれぞれ特殊な能力があり...。
この物語は、そんな動物と人間の絆を描いた異能力バトルである。
混然無念亼1ー3。
ここには、石公園という公園があった。
獣瀬達はたまたまやってたそこの夏祭りに行き、ケバブを食べに行くのであった。
獣瀬とラステラが食べたいもので喧嘩する。
「私はたこ焼きが食べたいのぉ!!」
「いや!俺、今焼きそば食ってんだろうが!」
「んんんん!!!!待ちきれないッ!もう!ラステラ変わって!!」
「おい、獣瀬!や、やめろ!俺、今焼きそば食ってえんだよぉぉぉ!!」
お互い食べたいものが別々だとエニューオーは大変だなぁと思った荘司とシャニーであった。
「なぁ、シャニー。」
「なんですか?」
「エニューオーって奴になっちゃったけど...。これ戻り方とか...まだわかってないって獣瀬さん達言ってたじゃん。」
「はい...。戻ったエニューオーもいたとも聞きましたが、その人はなんにも言わずにこの世を去った...とか。」
「だからさ...お前は大丈夫なのか?俺と一生一緒の身体だとしても。」
「僕は...荘司さんなら何故か一緒に居ても大丈夫だと思うんです。1度心が通じ合ったからこそエニューオーになったんですし...。何故かどこかで1度お会いしたような気もします。」
「そ...そうか。心が通じ合った仲か...。まぁ、これから長いし、全てを消したくなる時だって辛い時だってあると思う。でも、頑張ろうぜ!」
「そうですね!頑張りましょうか!」
そんな話をしていると突然氷が波のようにできてきた。
「ツルツフツルツルーン...!!」
「な、なんだあれ!?」
よく見ると氷の上をダンボールが滑ってきて荘司の方へ向かってきている。
「うわぁぁ!?」
荘司の目の前まで氷ができ、ダンボールが止まった。
「よぉ、荘司君。」
「うぇぇぇ!?」
中から出てきたのは改儒だった。
「すまねぇ。今回はすんごく緊急でんね...。5年振りに外でった.......。」
そのタイミングで獣瀬とラステラが帰ってきた。
「たこ焼きもうんまいなぁぁ!」
「でしょー?行けるでしょー!?」
2人が改儒に気づく。
「うわぁぁぁ!お化けぇぇ!?」
「違ぇわ!!」
改儒が来たのは本当に緊急だったからだ。
話を聞くと、今なんと軍同士で喧嘩が起こっている様でその時に荘司とシャニーという新しいエニューオーが生まれたため、軍が協力して荘司達に襲いかかってくるとの事らしい。
「身元ってそんなに大事なのか...。」
「じゃあ1度帰って計画を立てようか。あ、あと改儒なんか欲しいのある?」
「たこ焼き....。」