グレード
ある日、人生に落ちぶれた少年、葛井荘司と猫のシャニーが公園で出会った。
その2人は突然2人で1つの身体であるエニューオーという存在になってしまった。
エニューオーにはそれぞれ特殊な能力があり...。
この物語は、そんな動物と人間の絆を描いた異能力バトルである。
暗闇の中。
人類を見下す者が言った。
「韓が荘司を逃がした...か。三軍はC...いやDと言ってもいいだろう。だよなぁ?」
「はい。」
「いいか!?この世界はグレードで決まっている。上から順にA...B...Cだっ!!Eはゴミ以下と言っても過言ではないだろう。」
「新軍の警戒態勢を強めますか。」
「私のグレードを落とさぬよう勤めろ...頼んだぞ。」
「はい。」
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薄ら光の入り込む倉庫。
次元を越した者は言った。
「葛井荘司か。固定されたもの...あるいは重量が重く動かない物と何かをくっつけ、ぶつからないギリギリで解除し、再び自ら自分にくっつけることでブーメランか。彼もいいかもしれない。」
「獣瀬は能力的にも身体的にも倒しやすいですよぉぉ。」
「そうだな、獣瀬でもいいかもしれない。とりあえず、。」
もう1人に話しかける。
「お前も手伝ってくれるよなぁ...?」
「.........えぇ。」
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上空100m。
ラステラ達が話す。
「獣瀬ぁ...俺、ケバブ食いてぇぜ。」
「今回はお前に任せっきりだったから、いいよ!好きなだけ食べよっか!」
「ケバブ...じゅるり...。」
シャニーがラステラと獣瀬の会話を聞き、よだれを垂らす。
それに獣瀬が気づいて言った。
「じゃあ今夜はみんなでケバブパーティーだーー!!荘司君もシャニー君も好きなだけ食べな!」
「えぇ!?いいんですか...?」
「あぁ、ありがとうございます!!じゅるり...。」