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架空創世記  作者: 佐村孫千(サムラ マゴセン)
第1章 創天国の誕生
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04.神職の任命(現代における考察)

①立天野村の男

創天大神が訪ねたとされる立天野村に住む男は、彼が法力によって一番最初に生み出された国民でありました。

一番最初という特別な存在、すなわちそれは創天大神に対して誰よりも深い忠誠心を抱く存在であったのでは無いかと考えられています。

男は命名の際に関して、畏れ多くも創天大神様の「創」の字を用いる事はならない、と述べていた事からも分かるようにその忠誠心は相当なものであったと言えよう。

また、そうした信頼の置ける者を部下として採用する事は大変に有意義と創天大神は考えていた。

まさに当然とも言える行動をとったのであろう。


まつりごとのはじまり

こうして創天大神と壮仁神官による創天国における最初のまつりごとが始まったと言われています。

しかし、これが最初の政では無かったという事が近年になって分かりました。

創天国が建国された時に創天大神は国民たちを各地に送り込み、そこで生活を営むように命じました。

その際に、生活を営むにあたって最適な立地条件などを予め創天大神が入念に調べ上げた末に的確に国民たちを配置したとされています。

結果、国民たちの形成された村は全てが栄える事となったというわけです。

この事からも創天大神は、非常に優れた地政学の心得を持ち合わせていた人物なのではないかと考えられます。

そして、創天大神は各地それぞれに自らが出向いて区画整理などの業務もこなしていたとされている事から、かなり以前から政が行われていたものと思われます。


③神職の設立

創天大神による政により、各地は大いに栄え始めます。

しかし、それに比例するかのように政務の量が増え始めた事で各地を休む事なく東奔西走する日々が続きました。

創天大神にとっては非常に嬉しい悲鳴ではあったでしょう。

天地創造の神とは言えどもそれはあくまで神話上の話であり、一人の人間である事に間違いはありません。

この激務によって肉体的にも精神的にも限界が訪れようとしていた時に、創天大神はある事をひらめきます。

政務を分担させる為の部下を持てば良いのだ、と。

新たに部下を採用する事により、自身への負担を軽減させてなおかつ国を栄えさせる力は維持できるであろう。

そう考えた創天大神は、立天野村に住む最も信頼の置ける男の元へと足を運ぶのでありました。

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