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第一小話 : 精霊のシオン。風っ子です。

朝です!

井戸までは、少し距離があります。

水をたっぷり保管できると楽なのになー。


朝の挨拶は大事。タオルを井戸の縁において顔を洗う。

あー寒そう。お日様は出てるけど空気冷たいじゃん?

雪は10時頃にはやんだようで、足元に5センチほど積もってるだけだけど。私なら転ぶ。


「おーはよ♪カイン♪」


早起きは三文の徳とばかりに早起きなオレンジ・シーネ。1人で顔を洗っている。井戸に向かって歩いてくるカインをみつけ、タオルを差し出す。


「おはようございます、シーネさん」


あくびを見られ、バツが悪そうにハニカム美少女・カイン。その後ろから気配を殺しついて行く術師・セレナ。美しいけど、怖い。


「おはようございます、カイン。シーネ。(ニッコリ)」

「にゃあっ!!・・・っあ〜あー。おはようございます、セレナさん」

「はよーん♪セレナ♪」


驚いて振り向いて、セレナにびっくりして悔しい顔をするカイン。を見て満面のセレナ。よくやった!な顔をするシーネ。美しいけど、オレンジだけど、2人とも人が悪い。


「おう。おはよう、カイン」

「あ。おはようございますっ、ダイオさん♪」


・・・服きてない。


「さむくないんですか」

「鍛えてるからな!ちょっと走ってくる」

「行ってらっしゃい・・・」


ザクザク音を立ててカインに近づき、さっさと顔を洗い。タオルを首に巻いて、ズボン一丁で走って行く筋肉・ダイオ。


「・・・火を炊いとくか・・・」


いつの間にかいた無口なラダムが、そう呟いて小屋に帰っていく。うん。気づかなかったよ、どこにいたの?

そのラダムの背中を見つめ、シーネは大きく伸びをして手を振る。「私も走ってくるか〜♪」と言いながら上半身を腰に手を当てながら、左右に揺らす。


「30分で戻ってきてくださいね。カイン、戻りますよ。水桶ひとつ持ってくださいね。(ニッコリ)」

「ほーい♪行ってきマース♪」

「あ、はい。行ってらっしゃい・・・はやっ」


あっと言う間に走り去るオレンジ。カインはスタスタと水桶を持って歩くセレナを慌てて追いかけた。

こっちもはやっ


「待ってください〜、思いです〜」

「弱弱ですよ?カイン。そうですね。カインの仕事にしましょうか。まずは、バイトが終わったあとも今度は2つ、また運んでくださいね(ニッコリ)」

「え、いっぺんには無理ですよ〜?」

「2往復してくれればいいですよ(ニッコリ)」

「が、頑張ります」


セレナとカインの持っている水桶はデカイ。

通常のバケツの3個分はあるやつなんだよ、デカくない?

ファイトだ!美少女!!





セレナの後ろを歩くカイン。水を運んでいるセレナの水桶を持っている手に、青い光が見えて、目を擦ったりしている。それでも見えるのでよく目を凝らしてみると、小さい手が水桶の取っ手を一緒に持っているのが見えた。


ん?・・・あ。あー、カインに見えてるんだね。うん。ごめん。忘れてた!ホントごめん!

ダイオたちのパーティーにはもう1人いるんだったよ。ごめんよぉ。わざとじゃないんだよ?


セレナの契約している精霊、風の精霊シオン。手乗りサイズの、黒髪ロングストレートの男の子。使える力は契約主の力量に左右される為、シオンはかなり強い。大きくもなれるが、部屋が狭いしセレナの手にすっぽり入ったり、肩に乗ったり頭の上に乗ったりするのが好きなので。大きくはならない。

精霊と契約できる者は精霊の姿を感じる事ができ、何となく、姿か微かに見えたりする事がたまにある。セレナの許可があれば姿をしっかりと見ることが出来る。


つまり、カインは精霊と契約する事が出来るってことだね。

どんな子と契約するんだろうね〜。楽しみ♪


そんなこんなで。30分で戻ってきたシーネと途中で合流したダ

イオと、みんなより遅く顔を洗い魔力制御訓練を終えたガウも一緒に朝飯タイム。

今日の朝ご飯は、昨日の残りの牛スジにパスタを入れた、牛すじパスタとあったかいジャガイモコンソメスープだ。美味そう♪


「食べ終わったら食器は水に着けといてね〜♪今日私の当番だから♪」


家事全般みんなで手分けしてやるのがパーチィーの決まりで、朝と夕の食器片付けは前日のジャンケンで。今日の朝はシーネで、今日の夕方はダイオになっている。

外で食べる事もあるがそれぞれの手持ちで食べる為、もっぱら自炊ですましている。

材料は女性陣は勿論そうだが。カインが行くとおまけが多いい。小さくて可愛い子には、おじさん達はメロメロだからね。

あー、あと。パンが貰える。貢ぎ物もある。何かと食べる物は手に入るので助かっているのだった。

可愛いからね。うん。


「さ、今日も一日。働きましょう(ニッコリ)」

「もっちろん♪」

「はいっ!パン頑張って売ってきます!」

『了解』

「・・・(頷く)・・・」


頷くだけなんだね、君は。ラダム君。




暇さえあれば筋トレ、鍛練、筋トレのダイオ・テーリル。

寡黙で喋らない、無口な仕事人のラダム・ドガ。

元気いっぱいルンルンのオレンジ、シーネ・メディウム。

強すぎる魔力の制御に余念が無い、ガウ・レイン。

シオンの紹介忘れた私を、静かに怒ってたセレナ・ジェラール。

ごめんなさい。

精霊の中で上位くい込んできた、風の精霊シオン。

パン屋の制服が何気にヒラヒラしてる、カイン・ラウム。


これからも、どうぞよろしくお願いします!!


はいっ!次、行ってみよう!


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