こいつらぁ…
「…多分だけど、死にそうって俺が感じたとき」「あ!!、それならさぁ、、、」
あ、ヤバいこいつヤバいヤバい!!!
逃げようと踵を返したが…後ろからがっしりと誰かに掴まれた
「なっ? よ、好生?お、お前何してんだよ 」
俺をがっちりホールドしてるのは、2個上のお兄さんただ今、コンビニでアルバイトしている良野好生
名前とは真逆な性格で、ヨシヨシと呼ぶとブチ切れる…
「いや、面白そうな話しが聞こえてさ?死にそうになるとLvが上がるんだろう?だから、優しいお兄さんも手伝ってやろうかと」
ヤバい、こいつらグルだったか!!
じたばたともがくが為す術が何もない俺
これはピンチだな…
「じゃあ、いくよぉおおお!!!!!!」
ぼあっと陽子の手の上で火の玉みたいなのが出てきた…あれは、本当に痛い…まさか、そんな、いや、過去にアレを食らったことがある。
病院送りとまではならなかったが…
歩いて帰れなくなる。
あの頃よりもLvはかなり上がってるはずだ。いや、もうLvがMAXなはずだ…あいつは歩くだけでLvが上がるチートだ。
「や、やめろやめろやめろ。大丈夫だからそんなんされなくても死にかけることなんてよくあることだから!」
「あら、わたしが毎日こうしてやればいい事じゃない?遠慮なんかしなくていいのよ?」
「ほら、陽子ちゃんがそう言ってんだからここは、ドーンと構えて食らってやれよ?それが男だろ?」
…っく、こいつら…人のことをなんだと思ってんだ。もう、ここまでか…
「こら、お前ら二人がかりで何やってんだ」
め、メシアァーーー…珍しく涙が零れそうになった。 ヒラダイラタダシ
ここで、現れたのは平平正さん
好生のアルバイト先の正社員さん好生と同い年、優しくて頼れるお兄さんだ
「え?正さん? どうしてここに?」
急にテンパる陽子…絶賛片思い中。
おかげで、火の玉は消えた。
「いや、それがね……ヨッシーてめえ出勤時間とっくに遅れてんだよ!!なに、道草くってんだ」
と、首根っこをぐいっとされじたばたと暴れるが為す術もない好生。
「いやいや、今凄い良いとこなんだって」
「んなもん、知るか!!!」
…ズリズリと2人が遠のいてく。