幼馴染
「ごめんね!お待たせ!!」
振り返ると幼馴染の佐原陽子がいた
「いや、俺の方が早く来ただけだし…」
「そっかそっか…じゃあ、謝る必要ないね!」
…いや、あー突っ込むのが面倒だ。
「で、こんな所に呼び出して何なの?」
にんまりと微笑む陽子に寒気がした。これはやばい事考えてるな…
スタル
「ねぇ、廃」
「な、なに?」
「あんたも能力者の仲間入りしたのよねぇ」
…どこから情報が漏れたんだ
あぁ、母さんか。主婦の井戸端会議は子供らの情報も漏れ漏れってわけか。
あと、こいつも能力者『お日様さんさん』
とりあえず、恐る恐るコクリと頷く俺
それに、にんまりと笑顔で聞いてきた。
「ねぇ、どんな能力なの?見せて見せて!」
ほら、これだよな。いや、逆の立場なら見たいって思うのが当たり前な訳だが
いやだなぁ、なんて言われるか…
「お前の携帯の設定画面出して」
?な顔をしつつも素直に、設定画面の携帯を出す陽子。
そして、見せながら鍵の着いたWi-Fiを『無断拝借』した
「え? まさか、能力ってこれ?」
「あぁ、これだ」
はぁ、本当面倒臭い奴にバレたなぁ…
「ぷ、ははあははははは」地面に這いつくばって、手をバンバンさせてる幼馴染…
蹴り飛ばしたい、だがそれをすれば
倍になって帰ってくるのは分かってるから
なにもしない。
「ははは…はぁー笑い死ぬかと思った!それってその他系だよね?
ねぇ、何をしてLvが上がるの?」
…そう、ここではLvは何かしらのことをするとLvは上がる。こいつの場合は歩くとLvが上がる、反則技だよな?
…おそらく俺の場合は死にかけることでLvが上がる。
昨日、歩きスマホしてて信号に気付かず轢かれかけた。そして、この能力が出来た。
さて、どうしたものか…