表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/10

Wau×2 ですよねー

 迷子の子供達だったのだろう、目の前の公園から泣きながら「お母さん」と泣きながら出てきた子供がいた。信号は赤だ……

 偶々都合悪く其処に走ってきたスポーツカー、道幅の狭いこんな場所で時速60km以上の速度で突っ込んでくる車の運転手は携帯で通話をしていやがった。何も考えず飛び込んだのは反射神経の賜物だろうな。


 いや無鉄砲と云ってもらっていい、自分が助かる算段まで立てずに反射的に動いたのだから。

 そして自分が救えるのが一人だけだと思ったらリックの奴、俺と同じように飛び込んできやがった。兄弟のように暮らしてきた相棒はこんな所まで似てしまったらしい。


 何もここまで似なくてもいいんじゃねえ?


「リック」

「ワフ」


 多分道路脇の植木に突き飛ばした子達は生きてるみたいだがな。泣き声が聞こえるんだから間違いないだろう。それにしても不思議だな、俺は確かに避けれなかった車に轢かれた筈なんだけど。なんかリックお前透けてないか?


 あれ? あそこで倒れてるのって俺……

 あーこれは確実に死んだのか。幽霊ってやつだな。

 さて、皆に迷惑かけそうだなあ。泣かれそうだ。ここで神様登場ババーンとかないかね、生き返るには善行を積むべしとか、悪霊を倒すべしとか。そういうストーリー展開は無いですか?

 なにせ幽霊になったなら神様も居そうだよな。なにこのラノベ展開とか期待したい。でもまあ仕方ないよね、車に轢かれたら死ぬ。それで幽霊になる。これは定番としてもだ、幾らなんでも蘇生は無理だわ。


『それがその、流石に生き返らせるのは難しいわ』

『ですよねー』

『ってことでサービス、サービスゥ』

『サービスを連呼するな、しかも男声で! ていうか誰なの!』

『神様!』


 おいノリが軽いな!

 チクセウ、せめて声が女声だったらサービス発言も許したけどな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ