先輩方登場!
今回では先輩方の自己紹介をやらしていただきます。たくさんいますが、どうか、暖かい目でお願いします
部室がいつもの和やかというか気の抜けたというか、とにかく柔らかい感じではなくなったのがわかった
(ごくっ!・・・つばを飲むのにも音がしちゃだめな感じがして・・・緊張)
そんなぴりぴりとした空気の中、部長さんだけはたぶんいつもの笑顔らしきものを浮かべて、こういった
「では、2年生から・・・誰からいこうか」
すると、さっき遅刻してきた2年生の女子が
「山上がいいとおもいまーす!」
ット元気よく発言した
「なんでだよ!」
きっと山上先輩なんであろう男子の先輩が反論した
「ここでいっとけば、印象が根付くぞ!いけ!・・・そして悪い印象を根付かせろ」
「ひどいっ!また、香川先輩が毒を・・・」
「なんかいったかー?山上ー」
「ひぃぃぃいい・・・」
おそらく、名札の色からして3年生なのだろう、先輩と指名された先輩の会話が続いた
●ここで解説をしておくと、ここ、東高間中学校では、生徒は苗字がかいてある名札をつけている。今年は1年生が黄色(すなわち私達の学年が黄色学年と呼ばれている)2年生が青色(青色学年)3年生が緑色(緑学年)っというわけで、名札さえ見れば何年生で苗字はナンなのかがわかるのである
本編に戻って・・・そんな会話の中に部長さんのしっかりとした声が響いた
「はい、山上と香川おちついて、しょうがないから山上からすればいいんじゃないか?」
「ええー!?なんでそうなるんですか!だいたい指名したこいつがやればすむこと・・・」
「山上、2年生で先輩なんだからちゃんとけじめをつけなきゃな」
「高橋先生までも?!」
高橋先生は笑っていった
「いいじゃないか?山上君。別に自分だけなわけじゃないんだから、順番が早まっただけだよ」
父親先生(赤坂先生)は山上先輩らしき人に語りかけた、すると観念したように前を向いてしゃべり始めた
「はい・・・えっと、2-2の山上 三波 です。特技とかは・・・まぁ絵を描くのが好きです!よろしくお願いします(-△-)/」
拍手があがった
(アニメっぽい声だな・・・おそらくムードメーカ的存在なのだろう・・・2年生では男子がこの先輩しかいないんだな)
次にはあの遅刻してきた女子の先輩だった
「えっと・・・なんだっけ・・・あ!そうだ!あははは・・・」
「何で急に笑い出すんだよ?!」
(同じくです)
「あははは・・・2-2組の菊間 夏菜 です!特技は・・・ないですね。よろしくお願いします」
(ふ、不思議な先輩だ・・・でもなんだか後輩と一番なじんでるなぁ)
『次』
「名前は、吉田 野月 です。好きなことは、歌を聴いたりすることです、よろしくお願いします!」
(自分だっていえないけれど・・・背が小さいんだな・・・私のほうがまだ負けてるけど・・・144センチ以上。か、明るい先輩だ)
『次』
「はい!私の名前は藤木 珠江 です!特技は・・・ないなぁ・・・好きなものも特に・・・しいて言うなら小説とか台本とかを読んだり書いたりするのが好きです!よろしくお願いします!!」
(きっとこの人は芯が固い人だ。絶対そうだ、難しい人ではないかもしれないけれど・・・でも楽しそうな先輩だな)
『次』
「はい!ありがとうございました。次は3年生からいってください・・・香川からお願いします」
そういうと香川先輩だという人が口を開いた
「・・・香川 智之っといいます。副部長をやらしてもらってます、特技は・・・山上いじめかな?(笑)」
「ひぃぃぃぃい!香川先輩に殺される!」
(あ・・・ここにもいた、ドS・・・生きていけるかな。まぁドSはともかく、副部長さんか、怖いけどがんばろう!)
『次』
「はい、柿谷 和義 です。特技はね、ものまねかな?よろしくお願いします」
「ここで一回モノまねを!」
ヒューヒュー 部室が一気に盛り上がった
「いずれね!いずれやるときがきたらね!やりましょう。はい次」
「ブーブー」
山上先輩がブーイングをやると
「山上、お前にもモノまねさせてやろうか?」
「な、なんのですか?」
香川先輩はにっこりと微笑むと
「死体のな!」
「静かにします!すいませんしたっ!」
香川先輩は落ち着いたようだった
(本物のドSがいるよ!)
『次』
「杉松 界 です!特技は!踊ったり、歌ったりすることです!よろしくお願いします!」
(背がとても高い先輩だなぁ、そのわりには声が高いんだな、人ごみとかで真っ先に見つけられるタイプだな、うん)
『次』
「江成 沙希 です。この中では女子が一人なんですけど、特技・・・は、山上とかぶってしまうんですが絵を描くことです。よろしくお願いします」
(本物の声優みたいだ!女子が一人なんだ、アニメ声だなぁ・・・すごいなぁ・・・なんだかお姉さんって感じがするな)
部長はあたりを見渡すとしっかりとした声で言った
「コレで全員ですね・・・では!」
そこに小さい声で先輩方がしゃべった
「あいつはいいの?新森・・・」
「いいでしょ、きてないんだから」
そんな声が飛び交った。そんななかで部長さんはまるで気づいていないかのように話を続けた
「・・・全員終わったことなので、終わりにしましょう。今日はコレだけで時間がたってしまいました。明日から1週間はいろいろな事情で部活がありません。なので1週間後に会いましょう」
はい。っと声が上がった
『最終下校まで後5分です。校舎の中に残っている人はすぐに外に出てください、くりかえします・・・』
校内放送が入った
「はい、じゃあ気をつけ!礼!」
「ありがとうございましたー!」
みんながいっせいに外に出て行く中だった
「寿美代、ちょっと話が・・・」
「赤坂先生、早く帰らないと」
(なぜこんなに私の父親は秘密を守れないのだろう・・・寿美代なんて名前で呼んだら不思議に思われるに決まってる・・・気づいてくれたらいいんだけど)
「ああ、そうだな・・・でも寿美代明日・・・」
「先生!」
(名前まだ気づいてないのか!)
「寿美代・・・」
「・・・名前、赤坂なんですけど・・・」
(これで気づくだろう)
「・・・だから寿美代だろう?」
(私の父親は馬鹿だった!)
そんな風にごちゃごちゃいっている中である同級生が当たり前だが、私達の関係に不信感を覚えだしたみたいだ
「・・・ねぇ、実加」
「なに?舞南?どうしたの?」
「なんだか、寿美代と赤坂先生って特別な関係っぽくない?」
「うーん・・・いわれてみればそうかも?確かにねぇ・・・寿美代なんて呼ばないよね普通」
「俺達もそう思うんだが」
マイマイと寺屋が話してるところに、先日紹介した。桂と大町がやってきた
「俺達もなんかおかしいと思うんだ、赤坂と赤坂先生の関係」
「だよね」
「赤坂っていう名前がおんなじだけでもけっこうすごいけど、なんだかねぇ・・・」
「あれみたいじゃない?」
「うん」
さっそく、私達は疑問を抱かれてしまった
すみません・・・今回長くなってしまいまして・・・読むのに疲れてしまった場合は申し訳ありません。読みやすくするように努力します・・・