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プサイ ―人間証明戦記―  作者: mr.iwasi


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新たな仲間(第二十四話)

夜。


廃工場跡地。


ガンマが立っている。


静かな男。


白い外套。


感情のない瞳。


その前に降り立つ影。


デルタ。


「Target confirmed.」


ガンマが微笑む。


「帰ってきたか、デルタ」


玲とこういち、美月は少し離れた場所から見ている。


玲が呟く。


「どういうことだ……」


ガンマは言う。


「彼は私の最高傑作だ」


デルタの拳がわずかに震える。


ガンマ。


「人造ジドバ・デルタ」


衝撃。


玲の瞳が揺れる。


ガンマは続ける。


「擬態先は存在しない。完全オリジナルの肉体」


「だが人格は必要だ」


「そこで私は“素材”を用意した」


映像が投影される。


アメリカの街。


銃撃事件。


市民を守り、撃たれ、倒れる男。


勇敢な刑事。


名前も墓も、もう存在しない。


デルタの中に流れ込む断片。


パトカーのサイレン。


少女を抱えて逃げる記憶。


銃声。


「Protect the innocent.」


デルタが呟く。


ガンマが笑う。


「その精神構造をコピーした」


「記憶は断片のみ。だが“正義”は残した」


「だからお前は戦う」


デルタの声が低くなる。


「You used him.」


ガンマ。


「利用? 違う。再利用だ」


「兵器に感情はいらない」


デルタの装甲が震える。


玲が叫ぶ。


「デルタ!」


デルタは静かに言う。


「I fight for justice. Not for you.」


ガンマの瞳が冷える。


「命令違反か」


次の瞬間。


ガンマ変身。


静謐な重装型。


異様な静圧。


デルタが構える。


「Engaging Gamma.」


戦闘開始。


ガンマは冷静。


無駄のない動き。


デルタの射撃を正確に逸らす。


「お前は私の作品だ」


デルタカリバーが弾かれる。


「存在理由を忘れるな」


デルタの内部にノイズ。


記憶の断片。


銃声。


少女の泣き声。


「Dad…」


知らないはずの声。


デルタが叫ぶ。


「I choose my purpose!」


全砲門解放。


近距離一斉射撃。


ガンマの装甲が削れる。


ガンマが呟く。


「感情は欠陥だ」


デルタが突撃。


デルタカリバー最大出力。


「Justice is not programming.」


斬撃。


ガンマの胸部を貫く。


爆発。


静寂。


煙の中。


ガンマ、崩れる。


最後に微笑む。


「やはり……欠陥作か」


崩壊。


消滅。


四天王、最後の一角。


ガンマ、撃破。


デルタ、膝をつく。


装甲が解除される。


変身者:レオマ・ホー。


汗。


荒い呼吸。


こういちが近づく。


「お前は……」


デルタが英語で言う。


「I don’t know who I was.」


少しだけ目を伏せる。


「But I know who I am now.」


玲が言う。


「仲間だ」


デルタは静かに頷く。


「Affirmative.」


彼は兵器として生まれた。


だが。


選んだ。


正義を。


そして創造主を倒した。

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