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第七話:クロノスの覚醒と新たな仲間

「転生したら時間を持て余せるようになった件」




第7話:クロノスの覚醒と新たな仲間


「――おい、起きろ。」


……ん?

誰かの声が聞こえる。


「――お前はまだ未熟だ。」


「……誰だ?」


(……頭の中に直接響いてくる?)


「お前が"私"を覚醒させた。その力は、まだ完全には制御できていない。」


目の前が暗くなる。

俺は闇の中に立っていた。

そして、目の前には巨大な時計が浮かんでいた。

金色の歯車がゆっくりと回転している。


「……クロノス……?」


「そう――私は"クロノス"。お前の"時空操作"の力の源だ。」


クロノスの声は低く響く。

どこか冷たいが、不思議と耳に馴染む。


「どうして俺に話しかけてきた?」


「お前は"時空操作"の力を覚醒させた。それにより、私はお前と"繋がった"。」


「……それってつまり?」


「お前に力を与え、導くということだ。」


「導く……?」


「お前はまだ自分の力の"本質"を理解していない。」


「本質?」


「"時空操作"は単なる魔法ではない。"この世界"の構造そのものを支配する力――それが"時空"だ。」


「それってつまり……?」


「この世界の時の流れ、空間の歪み、それらを支配できる力が"時空操作"だ。」


「……そんなことができるのか?」


「"できる"。"今"はまだ未熟だが、やがてお前は"時"そのものを操ることになる。」


「……俺にそんなことが?」


「そうだ。だが――そのためには"成長"が必要だ。」


「成長って……どうやって?」


「"経験"と"戦い"。お前がこの世界を理解し、敵を知ること――それが力を開花させる鍵となる。」


「……つまり、もっとダンジョンに挑めってことか?」


「そういうことだ。」


「……わかった。」


「目覚めろ。お前の道は、これから始まる。」


目の前の時計がゆっくりと回転し、視界が白く染まる。


――そして、俺は目を覚ました。


◆ ノアとの出会い

「……ん?」


目を覚ますと、ギルドの食堂だった。

セレスティアとレオンが隣で話している。


「修也、起きた?」


「……ああ。少し眠ってたみたいだ。」


「まったく。緊張感がないわね。」


セレスティアが呆れたように言った。


「お前が寝ている間に、新しい情報が入った。」


レオンが言った。


「新しい情報?」


「王都で"魔素の異常"が確認されたらしい。」


「魔素の異常?」


「そうだ――あれは通常のダンジョンとは違う。"何か"が起きている。」


その時――


「君たちが"クロノス・ブラックフェザー"?」


低く、冷たい声が響いた。


「……誰だ?」


そこにいたのは、黒髪に鋭い眼差しを持った男。

長身で、黒いローブを羽織っている。


「ノア・シュヴァルツ。」


男が名乗った。


「俺も同行する。」


「同行?」


「ギルドマスターからの指示だ。」


「ノア……君はどんなスキルを?」


「"闇属性"。」


「闇属性……!?」


「興味があるなら、試してみろ。」


ノアが剣を抜く。


「模擬戦をしよう。」


「……いいだろう。」


◆ 修也 vs ノア(模擬戦)

「いくぞ。」


ノアが剣を振るう。


「時空操作――!」


修也の体が加速する――

だが――


「くっ……制御が……!!」


「遅い。」


ノアの剣が迫る。


「――修也、力を感じろ。」


(クロノス!?)


「"繋がれ"――時空を感じろ。」


「――時空操作!!」


時間が静止する――

その隙を突いて修也が剣を振るう。


ザシュッ!!


「……やった……!?」


ノアが笑った。


「まあ、悪くない。」


「ノア、どうだった?」


「……こいつなら、可能性がある。」


「じゃあ……」


「お前のパーティーに参加してやる。」


【続く】

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