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君を想う

大雨から3日も経つと砂も乾いて足を取られることもなくなったようだ。

ヴァルダマーナとファラムンドは街の復興を領主であるフィディルに任せて砂漠へ偵察へ出た。

もしも海へ向かおうとした商隊が居たとしてもあの大雨の中、無傷なはずがない。

万が一生き残っていた所で逃げ切れるだろうと踏んでの事だ。

これまでだってこういう危ない橋はいくつも渡ってきたのだから二人の意見は一致していた。

ソヴェルミシュカンから海に出るルートを考え隣町から駆け出すと、少しして地面の色が見慣れた薄茶色からピンク色に変わっている。

あの大雨とその後の気温の上昇で一斉に花が芽吹いたらしい。

迦暢に見せてやりたかったと思いながら、その色とりどりの花の中一度馬を止めた。


「目がチカチカして人が倒れていても見つけるのが難しいですね」

「慎重に行くしかないが、昼過ぎには戻る事にしよう」

「15時くらいが目安ですかね」


迦暢に持たされた2人の腕時計の針が現時点で同じ事を確認し、再び並んで馬を走らせる。

進んでも進んでも花しか見えないと思っていたところで、ラクダが座り込んでいるのが見えた。

ヴァルダマーナとファラムンドは視線を合わせて頷き合うと馬の速度を落として馬を一旦停止する。

ヴァルダマーナが迦暢に持たされた双眼鏡を覗く隣で、ファラムンドがボウガンをかまえて警戒するが、ラクダのすぐ背後が大雨で大量に水が流れ込んだ枯れ川(ワジ)になっているようで咲き乱れる花にその高低差がよく見えない。

距離を詰めずに左にズレてみるが景色は変わらないままだ。


「花が邪魔で見えん」

「慎重に近づくしかないですね」


ラクダを支点に回り込む様に異動すると、ラクダの背後に男がもたれ掛かっているのが見えた。

十分な距離をとったままファラムンドが弓を引く。

見事に男の腕に矢が刺さったが、男は声もあげることなくそのまま花の中へと倒れ込んだ。

どつやら既に事切れていたらしい。


「どうやら生き残りがいると考えた方が良さそうだな」

「悪運の強い奴らですね」


周りを警戒しながらラクダに近づく。

無理に泥濘を歩かされ、ラクダは脚を痛めて動けないらしい。

その傍に倒れた男は大雨に体力を奪われた後、夜の寒さか昼間の暑さかにやられ死んだのだろう。

仲間に荷物を剥ぎ取られたのか、ほとんど服も着ず、捨てていかれた袋などが散乱している。


「イルデフォンソではないですね」

「死んでいてくれれば楽なのだがな」

「楽なんですかねぇ。何も分からないままになりますよ、それじゃ」

「どうせ捕まえたところで吐きはしないだろう」

「まぁそれはそうなんですが」


罪を負わせる相手は必要だ、とファラムンドは思っている。

勿論ヴァルダマーナもそれは理解しているのだろう。

ファラムンドは馬から降りて遺体を確認する。

死後硬直は始まっているもののまだそんなに時間は経っていなさそうだ。


「隣国の者だな」

「そう、ですね。隣国の軍属がする刺青がありますから間違いないでしょう。死後2、3時間といったところですね」

「馬なら追いつけるな」


再び海に向けて2人は馬を駆ける。

道中、何人かの死体が花畑に道標を付けていた。

嫌な印ではあるがそれを辿るのが今回の目的なのだから仕方ない。

ひとつ目の死体から1時間程駆けたところで、3頭のラクダに乗る男達の後ろ姿が見えた。

もはやコブにもたれ掛かりいつ転げ落ちてしまいそうな者もいる。

ヴァルダマーナはまだ遠い内に双眼鏡を覗き込むが、後ろ姿ではイルデフォンソかを判断することは出来ない。

それでもボロボロの姿で海に向かうのだから、目当ての一団であることは間違いがないだろう。


「迷う暇はなさそうだ」


1人がこちらの存在に気づいたらしい。

敵襲と警戒を周りに呼びかけラクダの速度を急激に上げた。

それに呼応する様に2人は馬の速度を上げ、急襲する。

ファラムンドが放ったボウガンが真ん中のラクダに乗る男の肩に命中した。

最後尾の男はなんとかしがみついて前を行く2人についていこうとするが、もはや動く気力もないらしく武器を取る様子もない。

先頭を行く男は帯剣している剣を振り回し、ファラムンドが放つ矢を次々に払い落としていく。

それでもやはり馬の方が速い。

最後尾の男に一太刀浴びせ、落駝させる。

続いて真ん中の男にヴァルダマーナが剣を振り下ろす。

どうやらラクダに乗ることに慣れていない様で、速度を上げたラクダにしがみつくのに精一杯で反撃する余力はないらしい。

ファラムンドの矢が刺さっているのもあり、2人目の男もすぐに落駝した。

しかし1番先頭の男はなかなかの手練で、ラクダを操りながらファラムンドの剣を上手くかわす。

挟み込むように2人目を追い落として反対側に並んだヴァルダマーナが助太刀しようとした所で、ファラムンドの背後でキラリと何かが光った。


「ファラムンド、後だ!」


ヴァルダマーナの警告にファラムンドは大きく身を捩ったが、矢が腕を掠める。

大雨のせいで一段下がった谷間にもう2人身を潜めていたらしい。

矢に怯んだファラムンドを追撃しようとする男を背後からヴァルダマーナが斬りつける。

距離が僅かに届かず剣先が背中を掠めて服が破れただけだった。

破れた服が風にたなびき、背中を露わにする。


「イルデフォンソ!!」

「ヴィーラさま!」

「いけ、ファラムンド」


ヴァルダマーナの声に男は振り向いた。

直接の面識はないが話に聞いた顔の傷と、相手の反応が本人で間違いない事を物語っている。

ファラムンドも一瞬迷ったが、ヴァルダマーナの指示に従って反転して谷底へ降りて行く。


「お前、どこの所属だ!」

「答える義理はない」


迦南に貰ったサングラスのお陰で瞳の色が見えずに王族である事はバレていないようだ。

あまり姿を現さないようにしているヴァルダマーナだし、まさか王族が共もろくに付けずにこんな砂漠の真ん中まで追いかけてくるとは思っていないのもあるだろう。


「2人で突撃してくるなど無謀な愚か者め!」


確かにイルデフォンソは強い。

しかしラクダに乗り、大雨で遭難しかけただろう相手に多少の勝算があるから突撃しているのだ。ヴァルダマーナもファラムンドも場数をこなしているだけあって弱くはない。

平時では力負けしそうだが、消耗しているイルデフォンソとの攻防も長引くほどこちらが有利になってくる。

お互いに傷だらけになりながらもつれ合っていたが、イルデフォンソの剣がヴァルダマーナの馬を斬り、驚いた馬が脚を上げて嘶いた。

手綱を引きながら馬に蹴られまいと気を逸らしたイルデフォンソに斬りつける。

イルデフォンソの左肩から右胸に向かって服が切れ血が吹き出す。


「ぐぬぅ…っ!」

「諦めろ、イルデフォンソ!」

「諦めるのはお前の方だ!」


剣を振り翳したイルデフォンソにヴァルダマーナは腰に挿しておいた迦南から送られてきた飛び道具をすかさず打ち込む。

ボンッという音と共に白いモヤのように小さな粒が大量に黒い筒からイルデフォンソの顔目掛けて飛び出していく。

イルデフォンソは利き手には剣、反対の手は手綱を握っており、一瞬の出来事に対応出来ずにその小さな粒をモロに浴びたことになる。

弾丸に限りがあるので一回しか練習出来ていなかったが、広範囲に弾が飛び出したお陰で避ける事もできず、しかも目に入ったようだ。

殺傷能力はないと手紙にはあったが、不意な痛みにイルデフォンソは剣を取り落とし、唸りながら目を覆う。

ヴァルダマーナはその隙を見逃さずに剣で深く斬りつけた。

鮮血が飛び散るのと同時にイルデフォンソの体が背後に傾いでラクダの背から滑り落ちる。

ドスッという大きな音を立てて砂の上に落ちたイルデフォンソが助けを求めるように砂の上を這いずりながら遠ざかろうとするが、ほとんど目が開いていない状況では自分の位置も分からないのだろう。

念の為にモスカートを充填しなおし、とどめを刺すためにヴァルダマーナは馬を降りた。


「イルデフォンソ、お前はいったい何がしたかったのだ」

「何を?復讐に決まっている!」

「何に対する復讐だ」

「妾腹だからと何もかも手に入らないこの国など滅びてしまえば良いのだ」


憎々しげに砂を掻き分けるように取り落とした剣を見えないながらにさがしているらしい。

ヴァルダマーナは背後から蹴り倒して背中を踏みつける。


「其方はまだ分かっていないのだな。それが愛されている証拠だと言うのに」

「何を言っている」

「お前は領主一族の名を語る事を許されてはいるが、血族相続の対象ではない。何故ならお前は非嫡出子ですらなく、フィディルが街で拾った孤児だからだ」


足の下でもがいていたイルデフォンソの動きが止まる。

何を言っているのだ、とヴァルダマーナを振り返ろうと首を捻った。

ぎょろりと長い乱れた髪の隙間から赤く充血した目がのぞいている。


「お前、なにを…?」

「お前に続権がないのは領主一族の血をひいていない赤の他人だからだと言っている」

「そんな筈ある訳ないだろう」

「お前が拾われた数日前、生まれたばかりのフィディルの実の弟が亡くなったのだ。しかし諸事情でそれを公にする事が出来なくてな。ひっそりと埋葬された。そんな折、フィディルが神殿の草叢に捨てられていたお前を拾ってきて、神の導きだからとお前を代わりに弟として育てたいと訴えたのだ」

「馬鹿を」

「王家にもその際の届出が保管されている。つまりお前はここまで大事に育てて貰っただけでなく、其方を守ろうと領地に無理矢理呼び戻した兄と言う名の恩人に仇で返したわけだ」

「違う!デタラメだ!そんな筈はない!」


踏みつけられたままイルデフォンソは足掻くように両腕を泳がせて砂を掻いた。

そもそもこの男を逃すつもりはない。

砂埃が舞って鬱陶しく感じ、ヴァルダマーナは握っていた剣をイルデフォンソの肩に突き立てた。

ぐぅっとイルデフォンソが低い呻き声を上げる。


「お前の本当の父親はトリスタンだ。母親は無理強いされた侍女。お前が王都を追われたのも、こうして逃げ惑うハメになっているのも全てトリスタンの期待通りだろうよ」

「トリス、タン…?」

「お前の母はトリスタンに無理強いされたにも関わらず、正妻やその取り巻きに酷い目に合わされていたのだ。お前を孕った事に気づき、トリスタンの元を逃げ出した。身重の身体でソヴェルミシュカンまで辿り着き、お前を産んだが育てることはできないと神殿に置き去りにしたのだ」


ヴァルダマーナの話にじっと耳を傾け、イルデフォンソは身を固まらせた。

自分がどこまでもトリスタンという男の身勝手に振り回されていた事に、政敵の子供であるのを分かっていながら家族として慈しんできてくれたソヴェルミシュカンの領主一族を自分の思い込みで裏切った事に気づいたのかもしれない。

砂を掴んでいた手が解けて風に飛んでいく。

振り返ってヴァルダマーナを睨みつけようとしていた体から力が抜け、眼球が忙しなく動く。


「母は・・・母は何故私を・・・?」

「逃げ出した手前、仕事も金も頼るものもなく、ましてや、顔は知られているのに年頃の子供を連れていればどうなるか考えれば分かる」

「でもそんなのは推測でしかない」

「お前のお包の中に証拠が残されていた。ソヴェルミシュカンの領主は母親を探し出して事情を聞き、それなりの金を持たせて更に遠方へ逃した様だからもしかしたらまだ生きているかもしれぬな」


赤子に非はないが、将来的に家督争い等にならぬ様、ソヴェルミシュカンの元領主は全ての経緯と共に王家に内密ではあるが届出を出していたのである。

しかしイルデフォンソの安全を考え、今までその事はソヴェルミシュカンの領主一族の中でもフィディル周辺の一部の者と王家だけが知る秘密とされてきたのだ。


「トリスタンは私のことを」

「知らぬはずだ。だが、使い勝手の良い駒だと思っていることだろう」


素性を知っていたとしても跡取りでもない子供の命などどうでも良かったに違いない。

むしろ甘い言葉を囁いて結局懐柔して自分の駒とするのは変わらなかっただろう。

トリスタンとはそれほどに人を人とも思わぬ非道な男なのだ。


「私の復讐は・・・なんだったのだ・・・」

「お前の復讐とは具体的には何だ?お前は一体誰と何を契約してここにいるのだ?」

「私は、私を認めないソヴェルミシュカンに、私の存在を、私の力を認めさせたかったのだ・・・だから、兄を・・・いや、兄の影武者を殺した」

「お前はそれが兄でないと気づいていたのだな」

「・・・当たり前だ・・・兄だけが、私の味方だった・・・しかし兄は私を許すまい」

「フィディルは最後までお前を信じ、お前と話をしようとしていた。お前はそんな兄の信頼を裏切ったのだ」

「あぁ、私は裏切ったのだ。愛憎故に、兄の傍で私を排除しようとするあの男を許すことが出来なかった・・・だがこれで、兄は私を忘れまい・・・」


なんと馬鹿なことを、とヴァルダマーナは声には出さなかった。

組み敷いた男の横顔に涙が伝う。

この男の自暴自棄が国を危険に晒したのは間違いないが、数奇な運命に翻弄された道筋を思えばなんとも言えない気持ちになった。

すっかり大人しくなった男を縛りあげようと顔を上げた瞬間、風をきる音にヴァルダマーナはすかさず身をかわし剣をかまえた。

飛んできた矢が、ヴァルダマーナではなくイルデフォンソの首元に刺さる。

矢が飛んできた方に目を向けると、弓を持った男が2人、砂漠の花の中に身を潜めた。


「まだ他にも仲間が居たのか」

「私に弓を向ける者が仲間なものか・・・」


そう言ってイルデフォンソは自分の首元に深く刺さった矢を引き抜く。

場所が悪い。

矢が抜かれた事により大量の血が吹き出す。

しかしイルデフォンソはそのままのそりと起き上がって皮肉な笑みを浮かべた。


「いけ、このままではお前も危ないぞ」

「イルデフォンソ」

「どうせソヴェルミシュカンには帰れぬ身だ。異国に行くよりも兄上のお側で果てろという神の御意志だろう」

「そんな意志があってたまるか」


イルデフォンソは血に染まる腕で剣を構え、敵が向かってくるであろう方向を向く。

ヴァルダマーナは諦めて自分の馬に走った。


「裏切り者の名は、ブルトゥス・・・」

「ブルトゥスだな、わかった」

「兄に、兄上に伝えてくれ」

「承知した」


馬に跨り、その場を離れる。

イルデフォンソが飛んでくる矢を剣で払っているのが見えた。

しかしヴァルダマーナはかまわず馬を走らせる。


「ファラムンド!離脱だ!離脱出来るか?!」

「・・・後から参ります、構わず、離脱下さい・・・」


インカムの向こうからただならぬ雰囲気を感じたが、背後に迫る気配を感じてヴァルダマーナは通信を取り止めた。

花畑が視界の端で不自然に揺れ、銀の剣先がにゅっと自分に突き出される。

反射的に手綱を引いたが、その剣が自分ではなく馬の腹を突き刺した。

ヴァルダマーナの愛馬は速度を優先する為、馬を経由地で乗り換えるのを前提にリューデリッヒに置いてきている。

その為、フィディルが隣町に常駐させていた軍馬を借りたのだがやはりヴァルダマーナの思惑通りには動かない。

刺された痛みに馬は制御を失い、ヴァルダマーナは振り落とされて怪我をする前に自分から飛び降りた。


「どこの誰だか知らぬが、お前を街に帰すわけにはいかん!」


そう言った男と剣を交える。

どこか見覚えがあった。

かなりの手練である男にイルデフォンソとやり合って消耗している分、部が悪い。


「お前、レイナルドの側近ではないか」

「何故それを?!そこまで知っているなら益々お前を生かして帰すわけにはいかん!」

「よくも舌の根の乾かぬ内に」

「主人の汚名をそのままにはしておけぬ!汚名を雪ぐのが側近の務めである!」


しかし相手は相手で洪水を間逃れたとはいえ、ここまでの道のりでそれなりに消耗しているようだ。

こちらの方が劣るとはいえ、まだ勝機はある。

まだ、まだだ。


ドスッ


一瞬、衝撃にヴァルダマーナはよろめいた。

イルデフォンソとやり合っていたはずの弓兵が放った矢がヴァルダマーナの背に刺さったらしい。

その隙を逃さず、レイナルドの側近が大きく剣を振りかぶる。

僅かに手が痺れた。

しかしここで死ぬわけにはいかぬ。

帰ると約束したのだ、愛する迦暢と。

咄嗟に腰に差していたエアガンを相手の顔目掛けて撃つ。


「ぐあぁぁっ!?」


イルデフォンソよりも至近距離で撃ったせいかモロに直撃したらしい。

振りかぶろうとしていた剣を取り落とし、両手で目を覆うが、血が滴った。

痛い、痛い、と訴える唇も歯が折れ傷つけたのか血が出ている。

ヴァルダマーナはその隙に剣に持ち替え、レイナルドの側近を討った。

馬の方へ戻ろうとして、ヴァルダマーナは数歩重い足を動かす。

遠くで同じ様にエアガンを撃った音が響く。

ファラムンドの無事を確認出来たが、ヴァルダマーナはそのまま膝をついた。

身体の力が抜けていく。

背に刺さったままの矢の辺りから、熱が拡がり痺れも強くなっている。

王族であるヴァルダマーナは毒に慣らされているとはいえ、全く効かないわけではないのだ。

戦闘で疲弊しきった身体に、こんな暑い陽射しの下、血を流しすぎて限界らしい。


「迦暢、すまない・・・」


視界が暗く落ちていく。

ぐらりと視界が揺れて、頬に僅かな風と花が触れる感触がした。

暑くてたまらない筈なのに胸あたりからほわっと全身を優しい膜に包まれる様な感覚がする。

これが死というものだろうか。


ヴァルダマーナ様!

花畑をこちらに駆けてくる迦暢が脳裏に浮かんだ。


あぁ、泣かせてすまぬ、迦暢。

必ず約束は守るから、もう少し待っていてくれ。


ヴァルダマーナの意識はそこで途切れた。

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