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お互いの懸念

また抱き上げて移動しようとするのを断って迦暢はヴァルダマーナと一緒に庭園に散歩に出た。

今日は本当に帰れるか分からなかったので仕事は入っていないらしい。

手を引かれ木陰のベンチの並んで腰を下ろす。


「王都に戻ったらゆっくりと話をしようと約束していたであろう」

「そうですね。ヴァルダマーナ様は私に何が聞きたいのですか?」

「そうだな、まずはその敬語をどうしたら止めるのか、からだな」

「うーん、もうコレは癖ですね。器用な方ではないので場所で使い分けるのが難しいというか」


他人がヴァルダマーナを王子として扱っている中、平民である自分が馴れ馴れしい口を聞くわけにいかない。誰の目があるか分からないので、敬語で接しておいた方が間違いがなくて楽なのだ。

サルマが貴族の娘だと知ってしまったので、今まで通り接して良いのか少し悩むところだが、今は騎士だからそんなに目くじらを立てる人もいないだろう。


「つまりは結婚するまでは今のまま、ということか・・・」

「そうなりますかね。婚約者が敬語を使ってなくても不敬と言われないならば婚約したら直せるかもしれないですけど」

「婚約!婚約しても構わないのか?!」

「え?私達、結婚するのですよね?」

「私はしたい。だが迦暢が成人後と言っていたからそういうものも成人後かと思っていたのだ。それに、」

「それに?」

「許婚殿はどうするのだ?」

「許婚?」

「覚如と言ったか」


ヴァルダマーナが眉間に皺を寄せて苦しそうに言うのに、迦暢はびっくりして固まった。まさか覚如の軽口を真に受けてヴァルダマーナが懸念しているなど思わなかったのだ。


「私、ただの幼馴染だと言いましたよね?」

「だが彼が迦暢の事を俺の嫁だと言った時は否定しなかった。君は彼を許婚と認めていないかもしれないが、君の親が決めた婚約者なのではないか?だから迦暢はお互いの家族が認めないと結婚出来ないと言ったのではないか?」


迦暢はその言葉に自分の認識が甘かった事を思い知った。日本では許婚なんて今ではほとんどないのではないだろうか。親同士が決める結婚も一般的ではないだろうと思う。だから覚如の妄言なんてほとんど信じる人はいなかった。

だがこの国では違う。サルマが家同士の結婚を回避する為に騎士の世界に飛び込まなければならなかったり、ババが血筋を残す為に結婚を余儀なくされたりするくらい家格が結婚に影響するのだ。

自分だけが結婚に対する不安をぶつけていたが、ヴァルダマーナはヴァルダマーナで思い悩んでいたのだろう。


「違います。あれは覚如くんの冗談です。確かに許婚の話は子供の頃頂いたそうですけど、ちゃんとお断りしています」

「ではどうすれば迦暢の家族は私を認めて下さるのだろうか」

「まだあちらでは未成年なのでこの年で嫁に出すとは思ってなかったでしょうけど、ダメだとは言わないと思いますよ。結婚前提で付き合っていると伝えたら、その、避妊具を送ってくるくらいですから」


母は写真に写ってる人についての説明文を送り返した後にカッコいいじゃない!頑張りなさい、とXLサイズのやつを送ってきた。サイズ顔判断?と思って封印した。

しかし避妊具を送ってきたのは母だけではない。最初に送ってきたのは多分担任だっただろうか。生理用品と一緒に普通サイズのものが入っていたのだ。その後、写真を送ったせいか皆も大きいサイズのコンドームだけでなく、アフターピルなんかも送りつけてくるようになった。サイドテーブルに香油が入れられていて、そう言う時に使うものだと侍女の人に教えてもらった。だから迦暢もそこに一緒にLサイズのコンドームをいつかと思って突っ込んでおいたのは英断だったと思う。

しかし皆、異世界なんだと思ってるの?

それとも私、真面目に生きてきたはずなのにそういう人間だと思われてます??


「それは子を成すなという事であろう?」

「単に結婚前に出来てしまうと外聞が悪いからだと思いますよ」

「私は迦暢との子供が欲しい。出来たなら結婚すれば外聞が悪くなることもなかろう」

「日本ではあまり良い事ではないのですよ。特にうちは昔ながらというか職業柄もあるかもですけど、未成年ですし」

「迦暢が成人するのはいつだ?」

「あと1年半後ですかね」


自分で言っていて長いなぁと思う。

その横でヴァルダマーナがその長さに額に手を当てて絶望的なため息をついた。

ただ迦暢自身も子供についてはもう少し待って欲しいと思う。自分が母親になる事なんてまだ考えられないし、そもそもこの世界を救う方法がまだよく分かっていない。

今思えば月の女神ベンディス様は水脈を整える手伝いの為に呼んだような事を言っていなかっただろうか?

覚如も自分には助力出来そうもないと言っていたから、何か知っているのかもしれない。

なんでもっと詳しく聞かなかったのか!


「ヴァルダマーナ様は昨日、避妊するつもりはなかったのですか?」

「そもそも昨夜する事になるとは思っていなかったのが一番だが、昨夜使用した香油はその為のものだ。動物の腸でつくられた昨夜迦暢が用意してくれたのに似たものも用意されていたが、やはり迦暢のものの方が使用感が段違いで良い。少しキツかったが」

「ヴァルダマーナ様は子供出来ても良いと思っているのですよね?よくしましたね」

「まだ迦暢と子供をいつ作るか相談していなかったからな。もう少し2人でいたい想いもある。初めてして出来てしまっては流石に迦暢も困るであろう?」


そんなに神々しい顔で微笑みかけられると恥ずかしい。そもそも話している内容が明け透けすぎるが、こういう事を事前に話し合っておくのは大事だと思う。

そしてサイズについても母が正しかった様だ。


「そうですね。そもそもまだ使命を果たしていませんし、妊娠してしまうと遠出が出来なくなってしまうでしょう?水脈の調整が済むまでは難しいかと思います。それに私もまだ子供を作るのは早いと思ってます」

「分かった。子供を作るのはまだ先としよう。結婚を成人まで待った方が良いのであればとりあえず婚約をするのはどうだろうか?」

「一度両親と相談してみても良いですか?試してみたいことがあって」


迦暢の返事にヴァルダマーナの顔が曇る。


「やはり、迦暢は日本に帰ってしまうのか?」

「ヴァルダマーナ様?」

「覚如殿の言葉は迦暢と違って所々聞き取りづらい部分があったが覚如殿とそんな話をしていたであろう」

「あれは私の家族がこちらに来れるかもしれないという話をしていたのですよ。だからヴァルダマーナ様に家族を紹介出来たらなと思ったんですけど、ダメですか?」

「迦暢が帰る訳ではないのだな?」

「私は神様の使命が終わるまで帰ることは出来ないと言われてますから帰れませんよ」

「それは使命が終われば帰ると言うことか?」


迦暢の手を握り、必死に確認するヴァルダマーナも異世界という隔たりに怯えていたのだと知る。

迦暢はぎゅっとヴァルダマーナの手を握り返して微笑みかけた。


「私達、結婚するのですよね?子供をつくる話もしたのに帰るわけないじゃないですか」

「ずっと側に居てくれるのか、迦暢」

「そりゃ、里帰り的にちょっとだけ帰るとか出来るならしたいですよ。出来ることならヴァルダマーナ様に日本を見せたいとも思いますし。でも、ヴァルダマーナ様はこの国を支えていきたいんですよね?私はそれを支えたいと王様ともお話したでしょう?」


ヴァルダマーナの顔が泣きそうにくしゃっと歪み、迦暢の肩を抱き寄せて自分の腕の中にしまいこんだ。

迦暢はそれに応える様にぎゅっと抱きしめ返す。

歳はそんなに変わらないのにいつも余裕があるヴァルダマーナをずっと大人だと思っていた。だが彼も実は不安だったのだと知って、もっと心が近づいた気がする。

彼は王族として弱みを見せてはいけないだけだったのだろう。そして自分が不安な中でも迦暢を守ろうと必死になってくれていた。

王様やベンディス様が言うように私達は言葉がちっとも足りていなかったのだ。


「いつか迦暢の故郷に一緒に行こう」

「はい」


自然と2人の唇が寄せ合ってキスをする。

なんとも幸せな気分だ。

だがヴァルダマーナはまだ少し陰りのある顔で迦暢の頬を撫でた。

ヴァルダマーナの美しさ紫の瞳が不安に揺れる。


「迦暢、私は其方に話さなければならない事がある」

「なんでしょう?」

「印のことだ」

これ、ですか?」


迦暢は自分の手首を差し出して、儀式の前に付けてもらったキスマークを指差した。

しかしヴァルダマーナは首を振り、こちらだ、と言って初めて会った時にくれたミサンガに迦暢の指先を動かす。

すっかり馴染んでしまって付けている事さえ忘れがちだが、まだまだ切れる様子もない。

ヴァルダマーナと再会出来たのだから外しても良いのかもしれないが、迦暢にとっては既に御守りの様なものになっている。


「これは王族にのみ許される(まじな)いの品だ。私が其方の腕に結んだ時点から契約が為されている」

「契約?」

「私の腕に残る4本とそれぞれ意味は異なるが、迦暢につけた印は最愛または運命と呼ばれるものだ。決して迦暢の心を縛るものではないという事だけは信じてくれ」

「どういう効力があるのですか?」

「私の愛を捧げ、与えられた者を庇護するというものだ。私が迦暢以外は愛すことはないという証明でもある。縁を繋ぐので、国内に居ればお互いが引き寄せられるが、迦暢の行動が制限される訳ではない」

「それヴァルダマーナ様に何か利点はあるのですか?」

「離れていても迦暢を多少護る事が出来るし、所在が分からなくても運命が2人を引き寄せてくれる。迦暢が王都に来る事になったのもコレの効果があったのであろう。それにそれを見せればその印を持つ者は王族とも対等な立場として扱われる」


ただのミサンガだと思っていたものが大層なものらしい事は分かったが、やはりヴァルダマーナの利点は見えてこない。

ヴァルダマーナは勝手に呪いを使った事を申し訳なく思っている様だが、迦暢にはヴァルダマーナの方が損していると思える。


「これ、私が外しちゃってたらどうなるんですか?」

「残念ながら私にしか外す事ができない。他者に悪用されると困るからな」

「私が王都行かないって言ってたらどうなってたんです?」

「また次の機会が訪れるだけだ。」

「これやっぱりヴァルダマーナ様の利点がないですよね?」

「印は複数人から受け取る事はできないし、他者の印を害する事が出来なくなる。つまり他の王族は迦暢に手出し出来なくなるのだ」

「え?じゃあカルリトス様は?」

「兄上は知っていて手を出そうとしたので廃嫡となった部分もあるのは確かだ。そもそも兄上が迦暢を害そうとすれば弾かれていたのではないかと思う。あまり最愛の呪いを使う王族はいないし、あの様な愚かな事をする者は居ないので、歴史的に見ても事例がないのだ」


おぉう、カルリトス兄さん・・・。

あまりこの呪いを使う王族がいないという事からもやはり使う側にはあまり利点が無いのだと分かる。

ヴァルダマーナの説明では、他の4本も相当な恩義を受けた一般市民を王族が保護しますよ、だったり自分が一番信頼出来る側近に従属する事を許すとか、絶対に自分を裏切らない相手だと信頼できる時にしか与えないものらしい。最愛と違って王族側に不利益を与えるような事は出来なくなるという拘束力があるので、他の4本には王族側に利点がある。

だが最愛だけは王族側が無償の愛を捧げる側になるので、相手に印を返して貰えないまま振られたりすると生涯他の人を愛する事が出来ずに悲惨らしい。しかも5本の中で1番効力が強いのだそうだ。


「ヴァルダマーナさま・・・結果的にはOKですけど、あの時点でこれを私に与えるって結構な自殺行為だったのでは?」

「私にはこれ以外の選択肢は思い浮かばなかった。私には運命にしか思えなかったのだから」


確かに迦暢もヴァルダマーナとの出会いは運命だったと思う。

迦暢だってあの時よく知りもしない旅人に水天様の呪いを2つも与えてしまうくらい惹かれるものがあったのだ。

それであればヴァルダマーナの想いを否定する事はできない。

ヴァルダマーナのその思い切りの良さが今の幸せに繋がっているのだから。


「私もヴァルダマーナ様に最愛を贈れたらいいのに」


ついポロっと迦暢の口から言葉が溢れた。

それを聞いたヴァルダマーナが迦暢を強く抱きしめる。


「怒っていないのか、私の事を」

「迂闊だなとは思いますけど、怒ってはないですよ?」

「迂闊なのは迦暢の方が酷いと思うぞ」

「否定出来ませんけどね」


なんだか今までの悩みが全てちっぽけに思えてきた。何を自分はうじうじと悩んでいたのだろう。こんなにも自分を愛し、助けてくれる人がいる。自分は自分のすべき事をすれば良いだけなのだ。神々が自分に何を求めているのかはハッキリしないが、自分が選ばれている時点でそれはきっと不可能な事じゃないはずだ。

ヴァルダマーナが今度は迦暢が不安に思う事を教えて欲しい、と言うがもはや何が不安だったのかも思い出せない。


「なんかもう全部、ヴァルダマーナ様が解決してくれた気がします。ただ、私達には王様やベンディス様が仰る通り言葉が足りてなかったのかなって」

「やはり神殿でベンディス様に御言葉を頂いていたのだな」

「やはり?」

「迦暢がなかなか戻ってこないのでファルムンドと探しに行けば、神殿の奥で迦暢は祈りを捧げていた。光を纏って」

「光を?」

「迦暢が私の剣やタグに力を込めた時や、水脈での儀式の際と同じ現象が起こっていたのだ」

「私、毎回光っているのですか?!」

「お前は目を閉じているから知らなかったのだな」


ヴァルダマーナは微笑むが、迦暢にはビックリでしかない。

水脈の儀式前だったとは言え、よくツッコまれなかったなと思う。

本当、3人とも大人だ。


あとは他愛もない話をして、これからもこうして2人だけで話し合う時間を作ろうと決めた。ご飯を一緒に食べる時にヴァルダマーナはいつも迦暢に何か困った事はないか?と聞いてくれていたけど、やはり膝を割って話をすのとは違う。

昼が近づいて暑くなってきたので部屋に戻ると、乱れたままだったハズの布団も机の上に出しっぱなしだった香油などもしっかり片付けられていた。

床も磨いてくれてのかいつもより綺麗だ。

ヴァルダマーナは机の上に地図を広げると、いつもより少し離れて護衛をしていたサルマも傍に呼び寄せる。


「前にも少し話をしたが、この辺境に向かう。その間に3つの街で水天様の儀式を行ってもらう事になる」

「問題ありません。他にも街はあるみたいですけどその街では行わなくて良いのですか?」

「王都の近くはまだ問題になっていないから今回は見送る。こことここは少し領主に問題があってな。なるべく早く通り過ぎたい。」

「問題とは?」

「まぁ、王族を良く思っていないというところかな」

「なるほど。水は豊富なのですか?」

「そうでもないという情報もある。両隣の水量が増えれば多少民達も助かるであろう。」


領主は王が指名しているとは言え、概ね代々その地を治める由緒正しい貴族である。王もおいそれと領主を変える事はできない。

今回スキップする王都寄りの現領主は前領主が急死した事により急遽跡を継いだ長男だが、まだ未成年であることもあり別領地の貴族派の親族達に良いようにされているフシがあるそうだ。

貴族派を主張する為に領民を苦しめるなら元も子もないと思うのだが、こちらが手を差し伸べたところで拒否されるのが目に見えているらしい。

さっさと領主交代すれば良いという意見も王族派の中ではある様だが、何か罪を被せるとなるとその幼い領主が犠牲になる事になる。今はまだあまり不都合がないのであからさまな過失が出るまで放置されている状態なのだそうだ。


「なんだか可哀想ですね、その若い領主様も」

「あぁ。前領主は中立派で民の為によく尽くす良い領主だっただけに勿体ないと思っている。母親の親族が相手では無碍にするのも難しいのであろう」

「母親は貴族派なのですか?」

「いいや。だが気の弱い人でな。夫が全面的に守っていた部分が大きすぎたのだ」

「難しいものですね」

「殿下、これらの街に留まらないとなると結構な道のりになるかと思われますが」


サルマが心配そうに意見を述べる。

問題の貴族派領地が縦に広く、ベルベロ村の様な中継の町を目指すにしても結構距離があるらしい。ヴァルダマーナやサルマ達の様に駆歩で走れなければ半日で駆けるのは難しいようだ。

とは言え、その街の神殿や宿屋、そもそも門番達から領主側に来訪がバレる可能性は多いにある為、出来るならば寄らない方が賢明だというのはサルマも同意らしい。


「この区間、迦暢は私の馬に乗せるつもりだ」

「迦暢の馬はどうされるのですか?」

「前の街に着いてすぐに人を借りて先に出発させるから問題ない」

「なんかすみません」

「其方の寝顔を見ながら走るというのも楽しいものだぞ」

「次は起きてますから!」


豪語してみたものの、またあの揺れの中起きていられるだろうか。

ヴァルダマーナの腕の中は落ち着ける場所だ。今だって横にピッタリとくっついているだけで安心感が違う。なんならこのまままた眠ってしまいそうだ。

最悪野営出来る準備をして行こうと迦暢は決心する。

サルマは遠回りも視野に入れて欲しそうだが、一旦了承した。

そこにドアがノックされ、ウンベルトが姿を現す。


「申し訳ございません、陛下がお呼びで御座います」

「父上が?明日で調整していたはずだろう」

「件の領主から御礼の書簡が届いたそうですのでそのせいかと思われます」

「どうせ明日で良い話だろうに」


断ってこいと言いそうな雰囲気にウンベルトとサルマの視線が迦暢をちらりと向けられる。


「ヴァルダマーナ様、行ってきてください。私、その間に手紙を書こうと思います」

「手紙など明日で良かろう?」

「お庭で話した件、早く相談したいんです。お祈りもして神様とお話もしたいですし」

「私と一緒にいるのはもう飽きたと申すのか」

「ヴァルダマーナ様もうちの家族がどう思ってるのか早く知りたくないですか?」


拗ねていたようだが、迦暢の言葉にヴァルダマーナは一瞬言葉を詰まらせた。

ふぅと一息つき、迦暢の説得に応じる事にした様だ。父親とは言え王に逆らう事にならずにウンベルトはほっとしている。


「こんなに早く尻に敷かれる事になるとはな。お返しはきっちりするので覚えていなさい」


額にキスをして去っていくヴァルダマーナに弄ばれてるのはまだまだこっちだと言いたいのを飲み込んで迦暢はヴァルダマーナとウンベルトを送り出した。

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