知らぬがホットケーキ
まだ、名前もないホットケーキがあった。
それに、名前をつけようとした魔法使いがおった。
魔法使い「貴様に名前を授けよう!」
そう言いながら呪文を解き放った。
魔法をかけられてしまったホットケーキは、急いで身を隠そうとした。
しかしホットケーキがいる場所は、ホットプレートの上....。
逃げることが出来なかった.....。
魔法使い「貴様!逃げようとするのかっ!」
そう言いながら、ホットケーキの隣にホットケーキミックスを新たに広げた。
そして、魔法使いは逃げたホットケーキに向かって暴言を吐いた。
魔法使い「名もない貴様なんぞ、さっさと焦げてしまえばええんや!」
そうして魔法使いは、新しいホットケーキの誕生をテーブルの前で待ち侘びているのでした。