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第6話:出発

午前八時、国外逃亡準備班は学校を出発しようとしていた。

「じゃあな、気をつけろよ」

「分かってるって、お前らの方こそ気をつけろよ」

「ああ、次に会うときは十日後の浜松城で」

康太達は朝早く、どこで会うか計画を立てていた。そして、十日後の浜松城で合流し、中田島砂丘から海外に行こうとしていた。

「あ、渡すの忘れてた」

和司は自分のエナメルから拳銃を五丁取り出した。

「全員分無くてごめんな」

「いや、こんなのどこで手に入れたんだよ」

純が興奮しながら尋ねた。

「この前、銃刀法廃止されただろ。だから昨日グラウンドに集まる前に闇市で買ってきたんだよ」

「ありがとう、じゃあな」

秋田はそう言って車のアクセルを踏み込んだ。車がどんどん小さくなっていく。

「とりあえず、学校の中から使えそうなものもっていこうぜ」

そうして康太達は無人の学校をしらべていった。

康太達は武器になりそうな硫酸、塩酸、水素などが置いてある理科準備室へ向かうが和司は情報収集のため職員室へ向かった。和司は拳銃で職員室の扉を拳銃で壊し、パソコンを起動させた。

「なんかないかな~」

インターネットでライス・ハザードのことについて検索していると、隅にあった記事へ目がいった。

「日本崩壊の原因はRウイルス」

クリックしてみたが記事は削除されているのかエラーだった。

「Rウイルスね」

一人で納得したように呟き、和司はパソコンの電源を切った。その間に康太達は必要になりそうな物は集め終わっていた。

「あのことはまだいいか」

康太達と合流してもさっきのことは言わなかった。こうして星野討伐班も学校を後にした。

「重い」

こうちゃんが苦しそうに言うと

「も~休憩~」

リョスケは座り込んでしまった。

「車探そうよ」

亮太の意見にみんな賛成だった。康太と和磨が二人で車を探しに行くと、近くの運動公園に八人乗りのワンボックスカーが置いてあった。

「康太君、これはラッキーだね」

「うん、しかも鍵つけっぱなしだ」

急いで二人はこうちゃんの所へ戻り再び運動公園へ向かった。

「お、なかなかいいね」

「だろ」

和磨はテンション高めに答える。だが、俊弥は一人暗い顔していた。

「具合でも悪いのか」

亮太がそう聞くと、

「車を盗むのやめようぜ」

俊弥が言い終えると、和磨の右腕が俊弥の胸倉を掴んだ。

「ふざけんなよ、だいたい、後十日で星野を殺さなきゃいけないのにちんたら歩く気か、このでくのぼう。てか、鍵つけっぱなしにしてる自体盗んでくれって言ってるもんだろ」

和磨の怒りの説得により、全員車に乗り込んだ。

「コンビ二で何か盗んでいこうぜ」

リョスケがそう言うと、和磨はセブンイレブンに車を走らせた。セブンイレブンに到着すると和司とこうちゃんはお菓子を全部盗もうとしたが、「必要最低限にしろ」とリョスケに注意された。悲しげ表情を見せながらも、おにぎり、カロリーメイト、缶詰、水等のものだけを車に積み、セブンイレブンを後にした。

「これからどこ行く」

和磨がみんなに聞いた。

「そういえば、インターネットで検索していたら、Rウイルスってのが出てきたんだよ」

和司は答えた。







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