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第二十九話

「どうしていない?」

「これからだ。降臨してくるぞ」


 見上げれば、天井がなかった。綺麗な月が見える。

 漆黒の床から、わずかに輝く法衣が現れた。足がない。胴が現れ、腕が現れ、顔が現れてきた。


「来るぞ、魔王だ」


 ガイコツ姿の魔王。身の丈は石像よりも低い。が、人の大きさに比べれば、大人四人も合わせても、十分に高い。右手には剣を持っている。

 ガイコツは、オルス達をじっくりと眺めていた。法衣はひらひらと揺らめいている。魔王は剣をゆっくりと天にかざし、オルスに向かってくる。

 何も話さず、静かにこちらに近づいてくる。オルスは月の位置を見た。そして駆けだした。


「ダメだ、防御しろ!」


 勇者が叫んだ。すぐに体が反応し、すぐに盾を構える。瞬間、盾に衝撃がきた。勢いよく、後ろに飛ばされ、盾が割れる。オルスの体はすぐに反応し、受け身をとると、すぐに魔王に体を向けた。

 目の前に、魔王は剣を両手で持ち、振り下ろす。

 オルスは、右に飛んだ。剣から出される風圧に、吹き飛ばされる。背中と両手で受け身をとり、魔王に向かって剣だけを構える。


「メガファイアボール!」


 テッドが攻撃を食らわした。魔王はオルスに背を向け、反対側にいる。テッドの方に向く。

「伝えたはずだ。あいつの攻撃は緩急をつけてくる」


 魔王を注視しながら、勇者が駆け寄ってきた。


「あせるな」

「わかりました」


 ライトボールをくらわすテッド。軽く弾き飛ばす魔王。


「もっと強力な魔法ではないと効かぬ!」


 賢者がシャイニングボールを唱えた。魔王の顔面に当たり、よろける。


「炎!」


 勇者が駆けだした。同時に、賢者が、勇者の剣に炎を纏わせた。腹部に向かって、剣を突き立てる。

 深くのめり込んでいく。すぐさま、魔王の左手が、勇者の体を掴んだ。高く持ち上げ、床にたたきつけようとする。


 テッドがシャイニングボールを放つ。魔王の顔面に当たる。勇者が、短剣を左腕に突き刺す。魔王の動作が止まり、左手が離れた。

 勇者は床に受け身をとると、すぐにその場から離れた。

 魔王はじっくりと、オルス達を眺める。四人は魔王を中心に、囲んだ。

 賢者に剣先を突き立てる。予備動作なしで、突進してきた。


「バリア」


 賢者の前に、白く発光する半球対が現れた。同時に、体を縮める。剣先が頭上をかすめる。賢者は両手でバリアを押し上げる動作をした。

 大剣が上に弾かれた。腹部ががら空きになる。勇者が突っ込んでいく。


「テッド! 剣にマグマ」


 テッドは一瞬ためらったが、すぐに唱えた。オルスの剣が、赤く燃え上がる。

 魔王の腹部に、勇者とオルスの剣が突き刺さる。魔王は天を向いた。そして、ゆっくりと床に落ちていく。


「あちち!」


 テッドが唱える。


「コールド!」


 赤々と熱せられたオルスの剣は、一気に凍りに包まれた。蒸発する音とともに、剣は元通りになる。静けさに包まれた。

 オルスは倒れた魔王をじっと見ていた。他の三人も同じように、消えていかない魔王をじっと睨んだ。


「賢者。ここからですか」


 テッドが聞いた。


「真の姿を現すぞ」


さあ、魔王との対決になりました。もちろん強いです笑。


果たして、勝つことが出来るのか。そして、平和が訪れるのか。


こうご期待!


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