表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/59

第二十七話

丸腰のオルスは、すぐに自分の武器を取りに行こうと走り出した。その時、後ろから叫び声が聞こえた。同時に、風圧が体を襲う。


「うぁぁぁぁ!」


 体が半分に千切れた仲間が宙と飛んでいた。門から出てきたのが、石像だった。ゆっくりとこちらに向かってくる。


「退避!」


 隊長が叫んだ。

 巨人像は、全身ネズミ色で、上半身が裸、腰には簑を巻いている。右手には、剣の形をした、石を持っている。

 他の兵士たちは、破壊音に驚き、皆外に出てきた。そして、巨人の石像を見て、慌てて武器を取りに行っている。


「こんなのと、戦うのかよ」


 石像は、城下街にやってきた。背は軽く超えていた。二階建ての屋根と、肩の高さが同じだった。

「建物から出ろ。一人で戦おうとするな」


 巨人像は、手当たり次第、建物を破壊していく。中にいた兵士たちは、悲鳴を上げながら、潰されていく。


「ファイアボール!」


 魔法使い達が、次々と呪文をとなるが、傷どころか、跡もつかない。ダメ元で弓矢も放ったものの、簡単にはじき返されてしまう。

 軽装兵たちが注意を引く。巨人像が剣を振り回す。その隙に、重装兵達が足元に鉄球をたたきつける。だが、全くひるまない。


「メガサンダーを使え!」


 後ろから、男性の声が聞こえた。賢者だった。巨人像の前に立った。杖を天高く上げる。その瞬間、晴天から巨大な稲妻が、巨人像を貫いた。巨人像は体を震わせ、膝をつく。さらに他の魔法使いたちが、心臓めがけて一斉にサンダーを唱えた。細長い稲妻が、手から発せられる。そこにぽっかりと穴が開いた。赤い色が見える。鼓動している。

 動きが止まった。重装兵達が、ふくらはぎめがけて鉄球を振りぬいた。後ろに倒れこむ。


「こいつは人間と同じ、心臓がある!」


 一人の男が後ろから走ってくると、ロングソードを天高くかかげる。賢者は、杖からサンダーを出した。鈍く銀色に光っていたロングソードが、真っ白に光り輝く。男は両手持ちに変えた。

 巨人像が左手で、男を捕まえようとした。だが、右足で手のひらを蹴り、避ける。左足で着地。ロングソードで突き刺した。


「死ね!」


 巨人像の口が大きく開く。ゆっくりと後ろに倒れた。砂埃が舞い上がる。巨人像は蒸発した。

 歓声も勝ち鬨もなかった。周りの者たちは、ただ二人の姿を見ていた。


「勇者と賢者だ」


 オルスの隣にいたテッドが、つぶやいた。


「助かった」


 鎧を着た勇者が、兵士たちの方に振り向いた。


「いいか。ここから先、腕っぷしだけでは、勝てない。魔法が重要になる。よく連携を確認しろ」


 そう言うと、その場から離れた。隊長は我に返り、すぐに指示を出した。


「すぐにけが人の手当をしろ。亡くなった者は外へ。それ以外の者は休憩の後、城に侵攻する」

 周りの者は言われた通り動き始める。隊長の所へ、賢者がやってきた。

「すまなかった。あいつの事を忘れていた」

「いえ、倒せた事がなによりです。二人がいなかったら、全滅していました」


 そこに、伝令がやってきた。

さあ、ここからは、巨大な敵との戦いの連続です。力だけでは勝てません。


やはり弱点をつかないと。ところで、なんで石の弱点が雷なのでしょうか。


弱点で思い出すのが、マザー2。ラスボスが何をやっても倒せない。


道具もなくなり、魔法も使えなくなった。ダメ元で選択したのが「いのる」


そしたら届くのよ。色んな人に!「え、これなの」


初めてゲームで感動した瞬間でした。


よければ評価、ブックマークをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ