第二十五話
「弓兵に気をつけろ!」
「だれか、あいつらを倒してこい!」
東、西門から入ってきた兵士たちも同様に、弓兵に苦戦している。
「あそこにいるなんて」
すぐに重装兵が入ってきた。
「軽装兵、ただちに弓兵を倒してこい!」
オルスは、一気に近くの門まで下がる。運良く階段を見つけた。らせん状になっている。人が一人通れる程度だった。すぐに行こうとした仲間を、オルスは止めた。
「だめだ。槍兵がいたら、殺される」
「オルス!」
テッドが盾を放り投げる。それは氷だった。
「氷の盾だ。すぐに仲間を集める。それまで、それで耐えてくれ」
「行くぞ!」
オルスを先頭に、氷の盾で攻めていく。前が見える。目の前に、槍を持ったガイコツ兵が現れた。オルスは構わず突進をしていく。
ガイコツ兵が槍を突き刺してきた。氷の盾が弾く。オルスは突進していく。ガイコツ槍兵が後ろに飛ばされ、踏み潰された。
城壁上の通路に出た。等間隔で、ガイコツ兵が熱心に弓矢を放っている。すぐ近くの敵が気づいた。弓をこちらに向ける。オルスは突進した。
矢が放たれる。氷の盾が弾いた。同時に砕けた。棍棒でガイコツ兵の頭部を殴る。魔物は下へと落ちていった。仲間が遅れてやってきた。
「そっちを頼む!」
オルスは敵の膝をめがけて壊していく。後ろにいる仲間が、頭部を破壊していた。視界の隅の方では、同じように、東門から来た仲間が、ガイコツ弓兵と戦っている。
「オルス、伏せろ。サンダー!」
テッドの両手から、稲妻が勢いよく放たれる。列をなしていたガイコツ兵が次々と破壊されていった。
「おい、撃つな!」
反対側から、仲間が走ってくる。
「全部倒したな」
城下街を見る。大勢の仲間が、倒れているが分かった。
「ここにいるなんて……あいつら、知っていたのか」
悔しい顔をするテッド。
「おい、門が開くぞ」
魔王城の門がゆっくりと開いた。城下街にいる仲間たちは、気づいていない。
「ガイコツ騎士の軍団だ!」
門からは、綺麗に一列に並んだガイコツ騎士が現れた。
VRで思い出したのですが、任天堂の「バーチャルボーイ」というのを、ご存じでしょうか?
少年時代、近所のデパートで遊んだ記憶があります。あれは衝撃的だった。
プレイしたゲームは、ボクシング。「滅茶苦茶かっこいい!」と、友達と話したのを覚えています。
ただ、あっという間に店頭から消えたのも、覚えています。
あれは、確かに早すぎた。時代の0.5歩先ではないと、物は売れない。誰かが言ってましたね。
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