表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ざまぁとか!!もう遅いとか!!チートとか!!そういうのないかんなマジで!?

作者: act.yuusuke

書きダメはないっ☆


ここはとある街のとあるギルド。

それなりに人生経験積んでそうなおっさんギルドマスターがひたすらにしゃべるだけの話。



ケースいち やたら自己評価の低いサポート系男冒険者


あー…なんだ、お前さん、今日なんで俺が呼んだか…っておい!?いきなり泣くやつがあるか!?


ギルドの追放?無能宣言?

…いや、ないない!お前さん、滅茶苦茶頑張ってるよ!!俺、ちゃんと見てるから!


確かにここ、冒険者ギルドでは高ランクになっていけば行くほど討伐なり、まぁ戦闘力が重視される…貢献度の話だってサポート系は花形じゃない…


そう、お前の言うとおりだ

だからパーティから戦力外…っておい!?ちがうぞ!?

お前さんのパーティからはちゃんといい評価聞いてるぞ!?

とりあえず、誰も無能とは言っていないから落ち着け!?


…よし、まぁ落ち着いたな…?

やっと話が進められるな…


あー…前置きが長くなったから単刀直入に言わせてもらうが

要はギルドに直接雇われないか?って言う話だ。


まぁ、お前さんも知ってるとはおもうがあの、「教導冒険者制度」は分かるな?

そう、あれだ。…もしかしたらお前の認識が間違ってそうだから改めて説明するぞ?


ギルドから直接雇われてる冒険者、所謂教導冒険者はまぁ有り体に言えばそのギルド内の先生ってところだ

どこぞのギルド本部長曰く「うぉっほん!教導冒険者とは冒険者のお手本となるべく品行方正!清廉潔白な意識を持ち云々…」とか言ってるが…なに?似てないだって?うっせ。


…話を戻すぞ?まあ、要はギルドが別途給与を払うから通常のパーティ依頼やクエストとは別の、具体的に言うと後進のサポートとかを依頼したいというわけだ。


どうしても後進サポートと最前線のクエスト報酬や素材に比べると収入が落ちてしまうから稼ぎ頭の冒険者に頼むのは申し訳なかったんだが…どうやらお前さんとこのパーティのアレックスとエンビー、結婚するらしいな?俺の所に報告きたしアイツらにもお前の事を頼むように言われたから…


…ん?なんだそんな顔して?


…おいおい…まさかアイツらお前に言って…なに?冗談かと思ってた??

…おいおい、不憫だな…アレックス…


あー、なるほど。事前にアイツ達から俺に相談が行く事を聞いてたのか。

で、自分不要説的なのが頭によぎったと。


はぁ…あのな、謙虚は美徳とはどっかの国では言われてるらしいがそれもすぎればただの卑屈だぞ?

あの二人はお前の事蔑ろにしてたか?そんな事なかったろ?


優秀な…特に前線張ってる冒険者ってのはサポートの重要性を体で分かるもんなんだ

適切なタイミングのバフ、デバフ、アイテムを使ったりしてスキを作れる知識と経験はギルドだって高く評価してる。

後衛のマギ共々、その実力を燻ぶらせるのは最早ギルドの損失だ。

見過ごせるわけ無いだろうよ?


なんでマギもだって?そりゃぁ、既に向こうからも相談あったし

同じくアイツにも教導冒険者を勧めたからだが?

…どうせお前のことだからなんか誤解があったんだろうよ

全く…お前ってやつは…


そうだ、ほらこれ。

いや、頭にハテナつけられても…見りゃ分かんだろ、金だよ金。

…なるほど、コイツについても説明が要りそうだな。

とにかくだ、さっき話した理由で一旦、前線パーティは今までの一時金等を一通り精算するって話な訳だろ?

でだ、これがお前さんがギルドにプールしていた一時金って訳だ。


…え?心当たりがないだって?

いやいや、そんなことないだろ。だってお前のクエスト後の手取り、毎度毎度少しだけ少なかっただろ?

それにポーションやその他アイテムとか消耗品の経費立て替えとかも溜まってたし…


…それが自分の負担だと思ってた?

ばっか、そりゃおかしいだろ!?


普通に考えれば冒険で使った経費は全体の負担だし

役割に差なんてあるわけないんだから報酬だって人数割り。これは基本中の基本だぜ?

…通りで一向に精算に来ないと思ったぜ

どうせさっきみたいに自分はーとか思って待遇差があることが普通だと思ってたんだろ?


これはマジの忠告なんだが、お前さん今後はもっと話を聞いて自分の中に落としてから行動したほうがいいぞ?

ウチはそんな事しないが王都とかにはそういう阿漕なギルドだってあるって聞いてるぞ?


横道それちまったが…教導冒険者の件、考えてもらえると助かる!

もちろん他の前線パーティ入ってもいいし、腰掛けで期間絞ったり高い報酬のクエストを優先してもいい。

と言うか寧ろそっちのほうがギルドの利益になるし推奨されてるな。


まぁ、デメリットといえばそれこそお前の考えるようなサポートを蔑ろにするとびっきりのアホな冒険者がいた時にソイツの鼻っ面をへし折ってもらう手間があるくらいだな。


資料は渡しておくから詳しい話が聞きたければ俺の所に気軽に尋ねに来てくれ!

俺からは以上だ!







ケースに 度が過ぎるほど心配性の錬金術ギルドのマスター


よう、よく来たな。わざわざ訪ねに来たってことは王都からのあの件…違う?個人的な相談?ギルドの存続に関わる問題?


はぁ…


え、なに?面倒くさそうな顔してるって?

いやそりやぁそうだろ。


だって、お前が持ち込むギルドの存続に関わる問題って大概杞憂終わるやつじゃんかよ…

この間だってギルドメンバーの一人がでかい風邪ひいたとかそういう話だったろ?

あーわかったわかった!

…確かに聞かずにその判断するのは危険だな。

詳しく聞こうじゃないか。



…ふむ…ふむ…あーそれで…なるほど…

だからお前さんは危惧しとると…そう言うわけか…ふむ。


ステイシー!お客さんのお帰りー…って、なにすんだよ!?きたねぇな!?

…おいおい、鼻水垂らしながら泣きつくなよ…みっともねぇな…もういい年こいた大人だろうに…


え、若返りの秘薬の副作用で精神が引っ張られる?いや、知らねぇよ。

冒険者ギルドの俺がわざわざ錬金術ギルドのやつに言うのはお門違いかもしれないが…薬の用法容量はちゃんと守れよな?


で…あー、お前の杞憂の話だっけか??

違う?ギルド存続の危機の話だって?

いや、そんなことはねーだろ。

所詮、お前さんの惚れた腫れたの話だろうよ。


あ、そう言うティーンエイジャーみたいな否定とか、良いから。まじで。


…だってなぁ…

簡単に言っちまえば、

①気になってる新人がいてー

②つい構いすぎて強くあたっちまってー

③思わぬ新人の反撃にショック受けましたー

…ってだけの話だろ??

もう完全に好きな子にちょっかい出すやつのそれじゃねーかよ。

見事なまでの三段オチじゃねーかよ。


で…マイカくんだっけか?

たまにうちにポーション納品に来てくれるあの子だろ?

確かに…どっちかって言うと一見、頼りなく見えそうなやつだよなぁ…見た目は決して強面とはいえないなぁ…


いやいや!悪口じゃねぇよ!?

っていうかいきなり声荒げてどうした!?


なに?マイカの素晴らしさについて教えてやる!?

いいよ、遠慮しておくよ!

お前に好き放題しゃべらせたら日が暮れてもしゃべり続けるだろ!?

っとにめんどくせー奴だな!?


いや、ステイシー!?お茶はいらねーよ!?

お引き取り願おうぜ!?

…なんだって?

…え、嫌だよそんなん…その二択か…ほんとにその二択か…?


…仕方ない、待機してやるよ…

…はぁ、少しだけ…すこぉーしだけなら話に付き合ってやる。それで勘弁してくれよな?



んで…おう…なるほど…ああ、そう言う…

っとそろそろ時間じゃないか?ギルドマスター?

まだ話足りないって…オマエだって手持ちの仕事があるだろうに…ほら、お迎えきてんぞ?

お前がさんざん俺にのろけ話ってた渦中のマイカが迎えに来たそうだぞ?


なんで…って

そりやぁあんだけマイカくんマイカくん言ってんだから呼んでほしいのかな?ってうちのもんがきぃきかせたんじゃねーの?

俺が呼んだ訳じゃないからな?詳しいことはしらんよ


騙したな!?って…オマエ…

そもそも頼んでもねーのに嬉々として話し始めたのお前だからな!?

あんだけデカい声で語り続けてたら廊下ぐらいには余裕で聞こえるっつーの!

…つーか、俺の仕事が滞りまくって寧ろ冒険者ギルドの危機だっつーの!


んでマイカだったか?オマエも大変だな…あんなギルドマスターがついてて…

え?でもそんなところが可愛らしくて、いい?

…はぁ、お似合いだよ、オマエ達…さっさとコイツを連れて帰ってくれ…


今後についてはとにかく、そっちの問題はそっちで解決してくれ…

別に協力しないとかギルド間の連携とか無視するわけじゃないから、そう言う痴情のもつれ?は身内でなんとかしてくれよ…

俺からは以上だ…






ケースさん 学生気分が抜けない転生勇者様


さーて、オマエさんはなんでここに呼び出されたか…心当たりがあるかな?


…そうだよ、もしかしなくててもオマエさんがやらかしてるから呼び出したんだよ!


いいか、確かにオマエさんが訓練と称して形が変わったのが分かるほど削ったり価値の高いと言われるミスリルに錬金したり無駄に豪華に建てた見張り所のある鉱山は貴金属、金になるような金属はねぇ。


だけどな、あの辺の屑鉄は町民等が生活の為に適宜採取するもんだったんだよ。


…はい、領主ご令嬢のフレア様の仰る通り、確かにあちらは領主直轄地でございます。

…ステイシー。…ありがとう。

お嬢様、こちらをご覧いただけますでしょうか?


…こちら領主バニング様と取り交わして頂きました管理代行書で御座います。

聡明なお嬢様であればもう既にお気づきかと思いますが改めて説明させて下さい。


端的に言いますとあそこは先ほどお伝えしていた住民の生活資材が多く取れる場所でありますので、戦略資材を調達できる別鉱山や徴兵、各種モンスター素材の納品の便宜と引き換えに自分に管理を一任していただいている場所なのです

この書類の書き方についてはご領主様からだいぶ便宜を図っていただいていて、書面通りであれば例えご領主様であっても自分に一報いただきあの区画を使用していただかなければならいということになります。


…ちなみにご領主様の方からはその辺りの話はされて…

…なるほど、お心当たりはあると…


ふむふむ、そういった訳で…やっぱりお前がわりぃんじゃねーかよゆぅしゃぁぁ!!?

あん?自分と随分と態度が違うじゃないか?当たり前だろーよ。


方や小さいころから知っているこのレッドローズ領の領主様の娘さん、方や得体のしれない王都から来た”らしい”勇者と名乗る人物。

どっちが信用あるって話よ?そりゃぁ紹介状なり身分を証明するもんがあったりしたら対応は変わるだろうが…

言っとくが、うちのギルドに足を運んでないオマエさんは未だにそういうもんを見せてもらってもいないからな!?

…あんじゃねぇかよ…では拝見。


…なるほど、確かに勇者様だな。まぁ説教は続けるがな。

え?嘘つきだ?さっきので終わればまぁ、悲しい行き違いでしたね。で終わるがまだあるかんな!?


貴金属にした下りだが百歩譲って価値を上げてくれたから良しとしよう。まぁよくないが。

ただ、なんでウチに持ってこない?

鍛冶屋だってウチに持ってくるように言ってただろうよ?


直接使う人間の元に届けるのが道理だ?

…あのなぁ、オマエが渡したのってミスリルだろ?

まず前提条件なんだが、ギルドもないウチのような小さい街では普通ミスリルは扱えないの。


なに驚いてんだ、常識だろうがよ?

詳しいことは俺も専門家じゃないからよくわからんが、鍋とかを作るときは基本的に金属を溶かして固めるわけだが

ミスリルの場合は溶かしたときに中に入ってる魔力構造が壊れて容器がダメになっちまうんだ。

だからあれを加工する場合は専用の炉が必要なんだが…


まあいい、そんなわけでウチの鍛冶屋で使えん金属なわけなんだが…オマエさんあれを相場価格で売っただろ?

…当たり前みたいな顔してるが当たり前じゃないからな?


ただでさえ扱えんもんなのにその値段で売ったら何処に卸せるって話だよ。

しかもしっかり教育を受けて"領都"の相場をしっかりご存じなお嬢様連れてって。

悪い言い方すれば最早、ユスリやタカリと一緒だぞそれ。


それでも店主は快く引き受けてくれたって、その後だがな鍛冶屋のスミス、ウチに泣きついてきたからな?

100%不良在庫になるもん店が傾く金額で買わされて…というかそれでオマエさんの所業を知って止めさせんとって話になったわけだしな。

ついでに言うと肉屋に売ったワイバーンの肉についてもおんなじだからな?


いやほんとなんでウチに来なかったんだよ…マジで…

おかげで後処理すげぇ大変なんだぞ…

あぁ!?なに?こういう場所の金持ってるギルドは絶対極悪人が経営してるって思ってた?

おまっ!?そこすわれぇ!! …説教してやる!!



…つー訳で基本的には、だ

小さい街ででまともな資金と外部との取引できるようなところなんて冒険者で街と街を行き来出来る冒険者ギルドぐらいになるってわけだ。

仮にオマエさんのような規格外が高ぇ素材持ってきてもウチのプール金か領都に持ち込んで金を作るか出来るから。

こういう大きい金が動くときに銀行のような役割を兼ねるからウチはプール金が多いんだ。決して私腹を肥やしてるわけじゃないからな?

大変なんだぞ?ギルド運営。


それとこの街はウチだが、場所によっては錬金術ギルド、輸送ギルド、観光ギルドとかがその役目を担っている場合があるから。

どうすればわかるかって?しらん、そん時はその辺にいるやつ捕まえて聞け。


最後にほれ、周辺の地図だ。

こことこの辺に訓練できそうな場所とダンジョンがある。

土地勘があって優秀なサポートが欲しければウチの教導冒険者が優秀だ。空いてるスケジュールとか詳しくは受付に聞いてくれ。

オマエさんはどうやら一人で突っ走りまくる悪癖があるらしいから…今後はちゃんと周りと話し合ってから行動するようにな。

俺からは以上だ。




とある街のとあるギルド

それなりに人生経験積んでそうなおっさんギルドマスターがひたすらにしゃべる日常は続く…



はい、というわけで生存報告がてら投稿です…

やべぇ、最近小説書けてないでござる…

よければ他作品も見てもらえると嬉しいです


個人的には感想が滝のように来て

あっという間にランキング上位になって

満を持して連載を開始して

書籍化の依頼がばんばん来るというささやかな望みがあります!笑

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ