Dolphin
138、Dolphin
時の波を連れて 白い頭を少し出して
水面の上へと 飛んでみようか
人波に恋をしたり 夢を追いかけても
空回りする自分に そろそろ嫌気がさす
イルカのような 滑らかな泳ぎはできない
イルカのように 清らかな声でもないけど
イルカのように 飛べる気がするんだ
水平線の向こうにある 大切なもの 掴み取るために
僕らは今日も弧を描くよ
過ぎ去る日々に未練なんて 言っちゃ悪いけどダサイんじゃない?
昨日の自分にサヨナラ送る
温い波が染まる 燃える太陽沈み 消えて
水面の上には 闇が舞い下り
力の尽きた ライバルは 端の方 休んで
僕は今でも 追いかけた世界の果てへと
イルカのように 飛び続けるだけさ
水平線の向こうにある 大切なもの 掴み取るために
僕らは今日も弧を描くよ
どんな荒波 襲ってきても 飲まれるほど 柔な身じゃないさ
僕らは強く変わりゆく
水平線から 再び陽が昇る姿を 眼に焼き付ければ
描いた未来へ 飛べるはずだよ
時代という絶海には、人それぞれの想い、考え、言葉が渦巻いていて・・・。
その海の先に待つ自分の描いたものを手に入れるためには、
飛び込むしかないんです。荒波なんて、ためらわずに――。




