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「こころ」を読んで申したい。アダルトチルドレンへ

作者: 夏みかん





人間のエゴイズムを論じることが最終目的ではない



この作品は決してそんな作品ではない



それだけが目的なら「両親と私」という章は要らないと思う




今を生きるアダルトチルドレンへ



夏目漱石の「こころ」と言う作品を読んでください


1914年、今から100年前の小説です


明治を生きた文豪、夏目漱石が


貴方の生命を肯定してくれるでしょう






恋のエゴイズム。正義という自責。


どちらもありのままで人間であり、美しいのです



彼は、人間のどうすることもできない持って生まれた軽薄を、


「はかない」と言うのです



これほど愛に溢れ、強い人間が


今の時代いるのでしょうか



いえ、いなくてもいいのです


もう私は彼のこの作品に出会えただけで


生きて行けるのですから。有り難い話ですね。




最後に、彼が残した最も偉大な真実。


彼は自殺をしていません。


病気で死すまで、49年の寿命を全うされました。



これほどの希望があるでしょうか


どれだけ生きる勇気を与えてくれたでしょうか



生きてください。



私と共に生きてください。



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― 新着の感想 ―
[一言]  これはなかなかうまい説得
[一言] 織田信長も49で死んだな。 漱石は40で作家デビューした。40といえばジョンレノンが他界した歳。 オレももうすぐ40。
2015/12/31 04:17 退会済み
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