「こころ」を読んで申したい。アダルトチルドレンへ
人間のエゴイズムを論じることが最終目的ではない
この作品は決してそんな作品ではない
それだけが目的なら「両親と私」という章は要らないと思う
今を生きるアダルトチルドレンへ
夏目漱石の「こころ」と言う作品を読んでください
1914年、今から100年前の小説です
明治を生きた文豪、夏目漱石が
貴方の生命を肯定してくれるでしょう
恋のエゴイズム。正義という自責。
どちらもありのままで人間であり、美しいのです
彼は、人間のどうすることもできない持って生まれた軽薄を、
「はかない」と言うのです
これほど愛に溢れ、強い人間が
今の時代いるのでしょうか
いえ、いなくてもいいのです
もう私は彼のこの作品に出会えただけで
生きて行けるのですから。有り難い話ですね。
最後に、彼が残した最も偉大な真実。
彼は自殺をしていません。
病気で死すまで、49年の寿命を全うされました。
これほどの希望があるでしょうか
どれだけ生きる勇気を与えてくれたでしょうか
生きてください。
私と共に生きてください。