いよかん
なぜこんなことになったのか解らない……たしかTLでフィーカスさんに一文を頂戴して……
????ただいよかんを食べている姿を描写しただけのはずなんだよ????
滑らかに艶びたオレンジ色に守られていてこそ彼女は完璧だというのに、俺は……それを蹂躙しようというのか。
彼はその衣に爪先を立てた。
見た目よりも柔らかな地は易々と親指を受け入れ、導きの穴は穿たれる。そこから丁寧に引き裂けば、彼女の柔らかな身を僅かに傷つけたのだろうか、指先がかすかに濡れる。
オレンジ色の衣装を剥くとその色に似た柔らかい肉が現れる。白い筋をなでながら、一枚一枚、丁寧に剥いでいく。
美しい肉の色に見とれながら、すべての衣装を剥き終わると、房を指でなでながらこう言う。
「いただきます」
口中に含みて歯列に挟み込めば、乙女の破瓜にも似た一瞬の抵抗感と共に薄皮が爆ぜる。
小粒がほぐれ、つぶれ、舌の表面を撫で滑った。唇のはじから垂れるほどの汁気。それと共に官能的な甘味が味蕾を絡めとり、清しい酸味は喉奥を流れておちる。
ちゅぴ、と唇を鳴らして、男は蜜の一滴さえ零さぬように吸い上げた。
「ああ……」
……足りない。
性急に指先で房目を押し開き、一片の情欲の果実をつまみあげて口に含む。
先ほどよりも大きく、卑猥なほどに唇が鳴った。
ちゅぷ
満たされる味覚と、次の一口への渇望。
……あまい、あまい、あまい……
舌先で押しつぶし、歯牙の狭間に薄皮を遊ばせる。そして溢れる雫は零さぬように、敏感な口腔の粘膜でゆっくりと溶かすようにねぶりあげて沁みこませる。
再び転がし、吸い上げ、飲み下し……
気がつけば、二つ目に手が伸びていた。