表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

深夜

美羽の母親は、仏壇の前で項垂れていた。


「さっき…美羽の声が聞こえた気がしたの」


ぼんやりとした声に、美羽の父親は沈痛な面持ちを浮かべる。


「そうか。まだ旅立っていないのかもな」


「お兄ちゃんにはもう美羽の食事を作らない方が良いって言われたけれどっ…でも!」


母親は涙を浮かべながら、仏壇を見上げた。


そこには笑顔の美羽と、祖母の写真が飾られていた。


「まだあのコが亡くなったなんて、信じられない! 三週間前までは生きていたのに…!」


「交通事故だったんだから、仕方なかったんだ。それだけは認めよう」


「ううっ…」


泣き崩れる母親の体を、父親は優しく抱きしめた。


「大丈夫、一年前に亡くなったお祖母ちゃんと一緒にいるさ」


「お義母さんと…。そうね、美羽はお祖母ちゃんコだったものね」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ