表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

36時間後の未来




「………ん〜ねむぃ〜」



いつものように何気ない朝。だけど、そんな何気なさが一番の幸せだった。


「とりあえずご飯ご飯〜」


そんなことを思いつつリビングに出た僕を待っていたのは一人の少女だった。


「………だ…誰?」


一人暮らしのはずなのに。

僕の家に少女がいる。



「おはよっ!」

「………………………」


とりあえず悪い奴ではないかもしれない。

だけど、なぜ俺の家に平然といるんだ?


そんな混乱中の僕に、少女は言った。



今までのような笑顔で。





「君は30時間後に死ぬよ」




突拍子もなくそんなことを言われた。


「………はぁ?」

「だからぁ、君は30時間後に死ぬの」

「冗談もほどほどにしろよ?ってかお前なんでここ(俺の家)にいるんだよ?」

「未来から来たんだよ」

「警察じゃなくて病院に電話したほうがいいようだな」

「まぁ確かに信じられないだろうね」


そら当たり前だろ


「じゃぁ、信じてもらおうか」

「?」


その瞬間、僕の後頭部に強烈な痛みが走り、意識が切れた。









「…………」







「………………………………………」









「………………………………………………………………」












「………………………………………………………………………」












「………!?」

「お目覚めかい?」


体が拘束されていた。


そんな僕に少女は、



「じゃ、死のうか」

「!?」


ナイフを右手に刺された。

だけど、それくらいじゃ終わらない。
























いつまで続くのだろうか、もう、意識を保っていられない……













あれ()から30時間が経った。





そして少女は言う



「ほら、ピッタリ。これで私が未来から来たって信じてくれるよね」









何気ないいつもの日々が一番の幸せ。


いや、生きている事こそが幸せなんだ。












「それじゃ、30時間前に戻りましょうか」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 発想が面白いですね。 彼は何度、幸せな朝と、その後の地獄を経験するんでしょうね……。 [気になる点] 空行が大き過ぎます。もう少し縮めてもいいのではないでしょうか。
2011/09/28 09:00 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ