慈悲を与えよう!弱きゴブリンよ!
王都へ向かう馬車は、思っていたより揺れた。
俺は優雅に座っている。
優雅に。
ガタンッ。
内臓が縦にずれた。
「っ……」
「エリオス、大丈夫?」
隣から、穏やかな声。
兄さんが少し身を寄せてくる。
「酔ってない?」
やめろやめろ俺にブラコンはまだ早い
「いえ、問題ありません。平気です、兄さん」
「そう? 無理はしなくていいからな」
優しい。やめろ、その安心感。
セリアが向かいでにやにやしている。
「顔ちょっと白いよ?」
「これは集中しているだけだ」
「揺れに?」
黙れ。
馬車が止まる。
御者の声が響く。
「前方に魔物です!」
道中イベント。
記憶では盗賊三人組。
兄が一瞬で終わらせる。
そして俺は横らかニンマリと我が兄の
実力を見て、セリアにイキり散らかす。
完璧。
外に出る。
道の中央に――
ゴブリン一匹。
ぽつん。
少な。てか盗賊どこいった?
兄さんが剣に手をかける。
だが俺は一歩前に出る。
「ここは僕がやります」
兄さんは少し驚き、それから柔らかく笑う。
「無理そうならすぐ言ってね?ちゃんと見てるから」
これはもう過保護と読んでいいのでは?
「ありがとうございます」
敬語モード完了。
続く
第2作目です!頑張りました!
少しでもいいと思った方は⭐️と♥️
よろしくお願いします!




