表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隠れ家  作者: Lionnne
3/4

旅行

二年前



まだ、肌寒さが残る4月、俺は市内の大学に入学した。



この大学を受けた理由は、家からバスで10分だっから。




入学から一週間、校舎裏の芝生の上で一人昼飯を食べていると、背後から俺を呼ぶ声がした。




秀都「松田純平君!!」




…誰だよ


振り返ると満面の笑みを浮かべ秀都が立っていた。




純平「誰?てか、何で俺の名前知ってんの?」



秀都「松田君、有名だもん!笑」



純平「はぁ?わけわかんねぇ…」



秀都「で?何してんの?


純平「飯食ってんの!」



秀都「見ればわかるぅ♪」



純平「じゃあ聞くなよ!」



秀都「フフっ♪」




気持ち悪い程の笑顔を浮かべると、秀都は自己紹介を始めた。



秀都「俺、沢井秀都!○○大学○○学部に通う18歳です!あと―」



と、初対面の俺の前で聞いてもいないことまでベラベラ喋りだした。




しかし、良く喋るな…


俺、こうゆう人苦手なんだよな…



それからというもの、秀都は俺の周りをチョロチョロするようになり、俺達は自然と仲良くなっていった。




沢井秀都



ルックスは男の俺から見ても申し分はないが、この男半端じゃないくらいよく喋る。



その上、時間にルーズで女好きでお調子者と救いようのない奴だ。



だがその反面、友達思いで面白く、よく気が利く。



たまにムカツクこともあったが、秀都は俺にとって大切な友達へと変わっていった。





昔の思い出に酔いしれていたその時、



「バンッ!!」



と、凄い音がし俺は現実の世界に戻された。



音の方を見ると、助席の窓ガラスに秀都がへばりついていた。



俺と目が合うとガラスから離れ、助席のドアを開け車に乗った。




秀都「いや~♪遅くなってすまないね~♪」



時計を見ると7時をまわっていた。



純平「相変わらず、時間にルーズだな。時間はちゃんと守れよ」



秀都「ごめんごめん!お化粧に時間掛かっちゃって!笑」





純平「…じゃあ出発すんぞ」



秀都「…はい。笑」



エンジンをかけ、車は箱根へと走り出した。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ