旅行
―ピピピピピピ―
バチンッ!
騒がしく鳴る目覚ましの音で俺は起きた。
純平「……」
ゴソゴソ…
純平「…もう6時か」
そう言うと、俺はあくびをしながら布団から出た。
今日から2泊3日、親友の秀人と旅行に行く。
場所は箱根。
俺は支度をして、昨日用意したカバンを片手に家を出た。
起きてから家を出るまでの所要時間、20分。
愛車のエスティマに乗り、秀都の家へ向かった。
俺の家から秀都の家までは車で約15分。
早朝ともあって、いつもよりも5分早く到着した。
6:30
約束の時間は6時45分だが、俺は到着したと言う連絡を秀都に入れた。
―プルルル…―
が、コールはするものの電話に出ない。
純平「……。まだ寝てんのか?」
一度、電話を切りメールを打つ事にした。
―カチカチ…カチカチカチカチ―
打ち終わり送信を押そうとしたその時、俺の携帯か鳴った。
秀都だ。
純平「はい」
秀都「あっ!純平?オレオレ♪おはよう!」
お前はオレオレ詐欺か!
てか古いだろ!
秀都「どしたの?まさかもう着いたとか?!」
純平「あぁ、着いたよ。下で待ってるから!」
秀都「早くね~?まぁ、いいや。もう少し待ってて!」
純平「…わかった」
電話を切り、
純平「…旅行か」
と、呟きながら、俺は秀都と初めて会った時の事を思い出していた。