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Death is salvationー混沌のヴィシュヌ  作者: 雲類鷲 蜃霧
【第一章】◆【サファイア王国編】
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【第20話】◆【入国しよう】

 地盤固めの為に女王陛下の奴隷となったわたくしは血樹木の森を歩いていた。


 森に生息する魔物を討伐しながら進んでいく。


 準備運動は完璧ですね。


 かなり身体をほぐす事ができました。


 女王陛下の心の中を読むともうすぐサファイア王国領に着くようです。


 そこからしばらく歩いていると森を抜ける道がありました。


 奥の方には巨大な建造物が多く建設されている都市がみえます。


 かなり発展していますね。


 きっと国民に過酷な労働を課していたのでしょうね。


 豪華で巨大な門が見えてきました。


 その下には身長二百センチメートルほどの隅々まで鍛え上げられた肉体をもつ女性が二人立っています。


「我が奴隷よ、ここがサファイア王国領よ。これから王国での生活についていくつか注意事項を話すから、その事項について遵守するように、わかった!」


「委細承知いたしました」


「良い返事ね! とても気分が良くなる、じゃあ注意事項を話すから、先ず1つ目王国の民は全員女だから、そしてその子達は肉体を隅々まで鍛え上げていて、門の下の子たちはかなり強いから手を出さないように! あぁ、それと余所者は原則侵入禁止だから女王である私の奴隷であるという証明の為にも、このピルグリムの紋章が刻まれてる首輪をつけて!」


 女王陛下は、わたくしの首に首輪を巻きつけた。


「よし! これで、ひとまず安心ね、国に入る前に斬られることも無し、まぁそれ位だから注意事項は守ってね!」


 そして女王陛下の案内で、無事国に入ることができました。


「先ずは、あそこに大きな円柱型の建造物が在るでしょう、あの建造物の名前を説明するわ、その名をサファイア宮殿、今は私と近衛騎士団の者達しか使ってないけど、昔は貴族やメイド、執事、軍人など多くの者達が暮らしていたわ」


 心なしか女王陛下の声に淋しさが混じっている気がした。


「女王陛下、わたくしの業務を説明する近衛騎士の方は、あの宮殿内に居られるのですか?」


「当然よ、正確には近衛騎士団長ね! もう直ぐ着くから覚悟しておきなさい、規律に厳しく隙きのない完璧な騎士だから」


 女王陛下と話していると宮殿の門まで着いた、門の下には国の門で警備をしていた吸血鬼と同じ様な女吸血鬼が三人居た、先程の門番と違うのは筋肉の質と警備に当てられている人数くらいだ。


「サファイアの月女王陛下、皇務執行お疲れ様でした。そちらの女神が女王陛下の奴隷となる方ですかな? 女王陛下の御命令通り奴隷契約の儀の手筈は整えていますので、近衛騎士団長メルセデス様にご確認をお取り下さい」


 門番はサファイア王国式の敬礼でわたくしや女王陛下を迎えた。


「そちらこそ、御苦労様これから私はメルセデスに会いに行くから、貴女達も儀式に参加する様に! わかったわね」


「ラー・ガイザー、光栄に御座います女王陛下」


 門番はそう言うと巨大な門を三人がかりで開いた。


「さぁ、宮殿の中に入りましょう」


 女王陛下は中に駆け足で入っていった、わたくしも身の安全の為に後を追って入る。

 

 ここは余所者禁制の国いくらピルグリムの紋章が刻まれてる首輪をつけているとはいえ女王陛下の側にいないに越したことはない。


「女王陛下、御一つ確認したい事項があるのですが、宜しいですか?」


「君、気軽に私に話し過ぎじゃない? 知っているでしょう平民が皇族、又は皇帝に話す事は死罪を覚悟しないといけないって事を、確かに私は君に許可を与えたけど、何事にも限度ってものがあるのよ! ふ〜まぁ良いわ、その確認したい事項を手短に話しなさい」


「ラー・ガイザー、先程門番の女性が言っていた奴隷契約の儀について教えて頂きたいのですが」


 これでもかなり手短に質問出来たと思う。


「奴隷契約の儀、あぁその事項ね! 良いわ一度しか言わないから、しっかり聞く事! 奴隷契約の儀とは簡単に言うと君が私の奴隷であるということを全ピルグリムの長耳族(エルフ)に示す儀式なのよ、後は我が騎士メルセデスに君を見極めてもらって、それから儀式を執行するわ」


「あ、そうそう今までの奴隷候補は皆、我が騎士によって葬られたから、君もそうならない様に頑張って!!! もうすぐで、女王近衛騎士団長兼残党騎士団長兼参謀長官兼国衛生最高管理者の部屋に着くから心を引き締めてね」


 女王陛下は私に気を引き締める様に厳重注意したが、騎士団長の肩書きの多さに驚きを隠せない、というか国衛生最高管理者って何だ?


 そんな役職があるのか、いやはや不思議だ。


「あの金色の扉の部屋がそうですか?」


「そうね、あの部屋よ」


 女王陛下は指を指し言った。


 部屋の前に着くと、女王陛下が扉にノックを3回したが、返事がない、不在のようだ。


「あれ、いない! あぁでも扉開いてるから入るわよ」


 女王陛下に連れられて中に入った、部屋の様子はというと、明るく広い部屋でエレガントな室内調度品が備えられていた。床は紅の絨毯が敷き詰められ、ぴかぴかに磨き上げられた机の上には塵一つない。


 そして、天井には女王近衛騎士団長兼残党騎士団長兼参謀長官兼里衛生最高管理者と刻まれた四角い板が飾られている。物凄くシュールです。


「とても整っていますね、綺麗な部屋です」


「でしょう、あの子昔から綺麗好きだから、仕事も速くなおかつ丁寧に遂行するから、御母様のお気に入りだったの! 因みに御母様の推薦で私の騎士になったのよ」


 女王陛下は胸を張り言った。

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