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Death is salvationー混沌のヴィシュヌ  作者: 雲類鷲 蜃霧
【序章】◆【大罪の誕生編】
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【第14話】◆【迂愚な鳥達】

 れからわたくしは自分が創り出した宇宙空間や其処そこで暮らす有知能生命体を見守りたいと思ったので、天文殲魁てんもんせんかい・混沌・虚実居城陣きょじつきょじょうじんを用いて異空間を創造して、の宇宙空間から初めて自分の意志で創り出した世界から去ったのです。


 神龍暦九年、不死鳥系宇宙空間と後に誕生する有知能生命体から呼ばれる宇宙空間に不死鳥と呼ばれる存在が宇宙創造主によって誕生した。


 その不死鳥は神話の神、宇宙創造主が遺した宇宙空間創造記を読んだ。


 自分達の存在を創り出した不死鳥は神話の神、宇宙創造主の行動と不死鳥系宇宙空間という空間に敬意を示す為にそれぞれ属性別に軍国という名称の宇宙空間破壊組織を創り出した。


 光の不死鳥軍


 闇の不死鳥軍


 氷の不死鳥軍


 風の不死鳥軍


 土の不死鳥軍


 雷の不死鳥軍


 水の不死鳥軍


 炎の不死鳥軍


 この八つの軍国に分かれ不死鳥系宇宙空間を協力して破壊していった。


 だが、それでは効率が悪いので各勢力の最高統治者である皇帝が集まり、不死鳥系宇宙空間破壊連合を組み、各勢力で破壊する宇宙空間及び球型の惑星を決定し効率的に破壊するシステムを不死鳥達は創り出したのだ。


 しかしその七京年後、光の不死鳥軍の皇帝が全勢力を纏め上げる存在が必要なのでは?という提案をし各勢力は良い案だ。という風に認めたのだが。


 これらの組織を一括で統治する権利をどの軍国の皇帝に託すのか?という問題がおき、其の話し合いにより各属性軍の方針が合わない事や様々ないざこざが起きて其処から徐々に不死鳥系宇宙空間破壊連合は形骸化していってしまった。


 そこから第二宇宙空間の領有権の問題、光の不死鳥軍と闇の不死鳥軍が小規模(宇宙空間五つ滅ぶ程度)の戦いを起こし、其処に氷の不死鳥軍や風の不死鳥軍、土の不死鳥軍、雷の不死鳥軍、水の不死鳥軍、炎の不死鳥軍も加わった為に第一次全不死鳥宇宙破壊大戦が勃発した。


 その後、各勢力の皇帝は他の不死鳥達を統べる為に不死鳥は神話の神、宇宙創造主が有する、支配者の石と不死鳥の王の称号の不死帝という座を自勢力のものにする為に出征を行った。


 実は今まで大きな戦争が起こっても当時の不死鳥達は八勢力に分かれ互いに軍閥化しつつ各派閥での力の差はあれど属性や組織の統率力等の様々な要因のせいで均衡を保っていた。


 その為、他勢力との力の差をつけたい各勢力の皇帝達は不死帝の座と支配者の石を狙うべく同時に進軍を開始したのだ。


 なので各勢力に思惑とは別に、そう簡単に戦争で勝敗がつく事が無かった。


 不死帝の座と支配者の石の入手とは別にその勢力均等問題を解決する方法として、各勢力は自身の傘下である不死鳥達の強化を行った。


 光の不死鳥軍は剣術やブラックホールの練度を高める訓練を積極的に行い、闇の不死鳥軍では拳術という素手による伝統武芸を極める姿勢を各勢力にみせつつ、魔法核弾頭や属性クリティカル戦車等の兵器開発を積極的に進めた。


 このニ勢力の行動を確認した他勢力も戦争準備が遅れると攻め滅ぼされるという危機感を抱き、急ぎ外交工夫を始めた。


 氷の不死鳥軍と水の不死鳥軍は同盟を結び、魔術や鳥的兵器制御術を創り出し自勢力に教え込み、二勢力に対抗する術を何とか得た。


 風の不死鳥軍は分身術による圧倒的な数と属性クリティカル戦車で自勢力に属性的に不利な土の不死鳥軍雷の不死鳥軍、炎の不死鳥軍を壊滅し抵抗する不死鳥を行動不能にし自勢力に従属させた。


 然し此の愚かな不死鳥達の短い乱世も光の不死鳥軍の皇帝が支配者の石を手にした事により唐突に幕を閉じる事になる。


 光の不死鳥軍の皇帝が手にした支配者の石の守護反応により神話の神として知られる旧世代の生命体が突如ビッグバンという大爆発で支配者の石を破壊し、復活したのだ。


 その後、宇宙創造主は光の不死鳥軍の皇帝に


「集合体としての軍事力は私に対して無力、然し君は準備運動の相手として丁度いい」


 という言葉を贈り復活から僅か二秒間で光の不死鳥軍の皇帝含む不死鳥を自身の息を吹きかけ太陽系宇宙空間及び銀河系宇宙空間にしたのだ。その後、残存勢力は急ぎ〚宇宙創造主討伐連合〛を組んだのだが。


「残念だが、即席連合に負ける程、私は軟弱では無いね」


 という言葉とともに宇宙創造主討伐連合に参加した不死鳥達を自らの十字架をコピーしてエネミーを作り出して、彼らに戦わせ敗北を与えた。


 その後、残った不死鳥達は組織として崩壊しても懸命に戦ったのだが、三年後には混沌堕神龍こんとんだしんりゅうに降伏した皇帝や不死鳥三十羽を除き全滅した。


 それから混沌堕神龍こんとんだしんりゅうは自身が殺した一羽の不死鳥の魂を紫水晶という宝石にして、これから誕生するであろう有知能生命体の生命活動に必要な核で魔法やステータスという概念を記録し制御する”記録核水晶”という物質に変換させた。


 しかし、この行為には自身を弱体化させてしまうというデメリットがあったのだが混沌堕神龍こんとんだしんりゅうは自身を弱体化する事が目的だった為問題は無かった。


 その問題より降伏した不死鳥達の能力を一応危険視していたので、そのデメリットについて話し彼らがどれ程自分に従順なのかをはかる事にした。


 そんな事を不死鳥達は知る由も無く宇宙創造主が再度創り出した異空間でともに眠りについた。


 それから六千六百四十五光年後に宇宙創造主はほんの少し弱体化した状態で目覚めた。


 しかし、全盛期と変わらず輪廻転生、不死不老、時間、無、炎、あらゆる事象を管理、掌握し、上腕と上腿にはブラックホールと其れで出来た触手、肘と足首にはワームホール、前腕と下腿にはホワイトホールを有し、二十本の指はビッグバンで形成されて、体内には数え切れない数の銀河で出来た脳や心臓があり汎ゆる臓器も無数の銀河で形成され其の臓器には太陽液が常時流れている。


 ブラックホールの触手で吸収し、脳や心臓、太陽液、ワームホールで概念、物質、属性を創造し、ホワイトホールで出し其れを破壊するというチート能力は完全に近い状態で残っていた。


 そして有知能生命体の創造の為に再び自分の指を一本斬り落としビッグバンという空間大破壊攻撃とホワイトホールから銀河系宇宙空間と太陽系宇宙空間創り出すという通常攻撃を行い、自身が以前創り出し、完全復活する為の魂石が残っていて後の時代に古の宇宙空間と有知能生命体に呼ばれる空間を秩序創造準備の為に一瞬で破壊した。


「宇宙平和の創造がはじまるね」


 という言葉を残し、後の第三次攻撃の影響で誕生するカオストレジャーに後事を託し自身が創り出した異次元永久監獄へと消えた。


 その血素生成石から出るメトシェラ不死鳥の煙から出現する赤色の小さいメトシェラ不死鳥達や降伏した不死鳥達による、第二次攻撃の影響で有機物も無機物も概念も何も存在しない空間。


 無空間と呼ばれるものが赤色の小さいメトシェラ不死鳥達の創造・絶対修復という権能によって誕生した。

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