表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
うちの弟がカッコ良過ぎる  作者: 花紅茶
1/11

はじめまして




「ハル!これが新しい新居だ!!」


「うわぁー!すごー!新築じゃん!」


小林と書かれた表札がついた綺麗な一軒家の前で目を輝かせて驚く女子高生とその父親




――アタシ、小林晴コバヤシ ハル

4月から高校2年生の16歳!!

鎖骨下まである少し茶色の髪の毛に

ほっぺたまで長さがある前髪を斜めに分けている

ザ・普通の女子高生


小学生の時にお父さんとお母さんと離婚して、アタシはお父さんに引き取られて、2人でずっと暮らしてきた。

お父さんにはミヨさんという美人な彼女ができて再婚することになり、そしてついに今日から新しい生活が始まる

色々不安な事もたくさんあるけど、ミヨさんとは何度か会ったことあるし、優しくて明るくてとてもいい人だし、なにより幸せそうなお父さんを見ていたら、再婚の反対なんてできるわけなかった



「にしても…頑張り過ぎたのでは…」


新築の一軒家を目の前に急にお金の心配をし始めるハル


「これから4人で住むならこれくらいの広さのがいいだろうし、父さんはもうこの家族の為に仕事を頑張ると決めたから大丈夫!!」


嬉しそうな笑顔でハルを見る父


「そっか、4人家族になるんだもんね」


――そう、ミヨさんも息子さんがいて、今日から4人で暮らしていくんだ!前にミヨさんに見せてもらった、写真だとすごい可愛い顔をした小学生くらいの男の子だった

ひとりっ子のアタシ兄弟って言うものが初めてて、弟ができるのはとても嬉しかった


「アタシお姉ちゃんになるんだもんね!!頑張る!!」


新居を見ながらギュッと拳をつくりガッツポーズをするハル

そのハルを見て何故か父が苦笑いした事にハルは気づいていなかった…



『ガチャッ…』



玄関に入ると新しい家の香りがする



「ケンちゃん!!ハルちゃん!!」


先に新居に来ていたミヨがパタパタと嬉しそうに走って来て出迎える



「ミヨさん!今日からお願いします!」


さっそくペコリと頭を下げるハル



「こちらこそよろしくね!立ち話しなんだし、リビングに行きましょ!」


ニコと笑うミヨ



――ミヨさんってほんと美人だよなぁ…綺麗な茶色の長い髪を毛先緩く巻いてて、肌も綺麗だし、化粧濃くないのに顔立ちハッキリしてるし

よくお父さんとこんな美人さんと再婚できたよね、確か8歳差とかで年も離れてるのに…最初は騙されてるんじゃないかと心配してたけど、家まで建てて籍も入れてたしなによりミヨさんのお父さんを見る顔が好きってアタシにすら伝わってくる



父と新しい母が腕を組み嬉しそうに笑う、目の前でラブラブっぷりを見せつけられて少し照れつつ2人を見るハル


玄関を上がると右側に2階に繋がっている階段、反対側にリビングに繋がるドアがあり、リビングに入る



「うわー!リビングも広い!テレビ大きい!ソファも大きい!!」


感動して喜ぶハル新居には家具もすべて揃っていた


リビングの奥は4人がけのテーブルと椅子があり、その奥にキッチンがあった



「すごく素敵でしょ!2人で色々考えて頑張っちゃった!!そのせいで、引っ越しが春休みギリギリなっちゃってごめんね」


申し訳なさそうにするミヨさん


「全然です!あと1週間ありますし!」


もうすぐ春休みが終わる、そしたらハルは高校2年生になる



「色々話したいところなんだけど、まず、私の息子紹介するね!」


ニコニコしてた笑顔が更に明るくなり、ミヨが2階にいる息子を呼びに行った




それと同時に不安そうになるハルの父


「お父さん!こんな立派なお家に新しい家族と住むなんてすごいワクワクするね!!」


そんな事お構いなしテンションが上がっているハル



――ミヨさんの息子さん写真見た事あるけど、あんな可愛い子がアタシの弟になるのかー!仲良くなれるかなー心配だけど、良い姉弟なれるよう頑張らなくちゃ!!



「ハル…実は…」


ハルの父が申し訳なさそうに口を開いた瞬間




『ガチャッ』



リビングのドアが開き



「私の息子のリツです!!」


ミヨさんがハイテンションで紹介しながらハル達の元へ向かう




「えっ…」


ハルは目の前の光景に自分の目を疑う




「どうも」


ペコっと頭を下げる男の子は男の子じゃ無くて、立派な同い年くらいの青年だった…









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ