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賢者、エルフの師匠になるwith勇者パーティー

2話目

 中級モンスター討伐を失敗した勇者パーティーの名声は徐々にではあるが落ち始めていた。

 ゲイラン達は失敗を取り返す為にグリフォン討伐の依頼を受けていた。

「いいか?この依頼に失敗したら俺達は終わりだ!気合い入れるぞ」

「わかった。とっておきの装備を実家から借りておくわ」 

「ティーナも頑張る」 

 三者三様に気合を入れる。

 


 ゲイラン達はグリフォン討伐の為に多額の資金をかけて帝国まできていた。グリフォンのせいで馬車が動いてないからだ。

 ゲイランは情報収集をする為、近くを歩いていたおじさんに話を聞く。

「グリフォン?もうこの国のお姫様とその近衛の方が討伐なされたよ」

「なんだと?そんなことがあり得るわけないだろう。あの帝国だぞ?」

 そうよそうよとミラも擁護する。

「あの帝国だと?下手に出てれば今の若造は随分失礼な物言いをするのだな。君らは王国の勇者パーティーか?」

「若造だと!おっさん今に覚えてろよ。俺らはおっさんの言う通り勇者パーティーだ。俺達に喧嘩売ったことを後悔させてやる!」

 ゲイラン達は気が付かない。世の中には喧嘩を売ってはいけない相手がいることに。

 まさか喧嘩を売った相手がこの国の皇帝ニコラスだとは夢にも思わないだろう。



「ノア様、マギ様お客様が目を覚まされました」 

 どうやらエルフの子が目を覚ましたらしい。



「んーん、あれ?ここどこ?」

「目が覚めたみたいでよかったよ」

「お兄さんとお姉さんがもしかして虹蛇に襲われてた私を助けてくれた人?」

「そうですね。貴女お名前は?」

「エルはエルっていうの!よろしくね」

「私はノアです。そしてこちらがマギよろしくお願いします」

「光属性の綺麗な柱を出してたのはどっちなの?」

「それは俺ですね。光属性魔法【ホーリーブレス】ですよ」

「あれが【ホーリーブレス】なんてすごい!ねえねえお兄さんエルを弟子にしてくれませんか?」

「え?弟子?」

「うん!お兄さんの魔法とってもすごいから私もお兄さんから魔法を習って里のみんなに褒められたい!」

「エルさんもしかして里を抜け出してきたんですか......?」

「そうだよ!里はつまらないし皆私にお淑やかにとかしか言わないから飽きちゃったの!」

「なるほど、そうですか。では暫く城にいながらマギに魔法をならうといいです」

「うん!ありがとうノアお姉ちゃん!」



「マギさんちょっといいですか?」

 エルの部屋を出てノアさんの部屋に戻る。

「マギどうか彼女の師匠になることを受けてくれませんか?」

「ノアさんが俺にそんなこと言うなんて珍しいですね」

「実はですね、エルフの里からハイエルフの娘が逃げたので見つけ次第連れてきて欲しいという連絡が来ていましてね」

「まさか......?」

「あの特徴は間違い無いでしょう。エルさんはハイエルフですよ」

「わかりました。お引き受けしましょう」

 ハイエルフはエルフの中でも上位に位置するエルフの王族だ。里に連れて行くのはエルがもう少し外の世界を見てからでもいいだろう。



 次の日からエルに中庭で魔法を教えることにした。ハイエルフであることは皇帝様にはもう知らせてある。

「じゃあまずはエルがどう言う属性に適正があるかをみようか」

「あっそれは私が見ましょう」

「前から思ってたんですけどノアさんもしかして魔力が見えるんですか?」

「ああ伝えてませんでしたね。私の片目は精霊様に授かった義眼なんですよ」 

 精霊の義眼は御伽噺に出てくる産物でその人の魔力の流れや質、果てはその人の適正属性まで見抜けるというものだ。まさかこんな近くに所有者がいたとは。

「エルちゃんの適正は風と光みたいですね。エルフらしい適正と言えるでしょう」

「師匠!風と光らしいですよ!」

「いい組み合わせだな。風は索敵に使えて光は回復ができる。サポートとしては完璧だ。じゃあまずは索敵の魔法から教えよう」

 俺とノアさんはこの日、一日中せがむエルにつきっきりでいろいろ教えたのだった。

 ところでノアさんが強すぎる気がするのは俺だけだろうか?

ブクマ評価たくさんありがとうございます!感謝です!


このお話が面白かった方はブックマーク又は広告下の☆☆☆☆☆を★★★★★に面白くなかった方は☆☆☆☆☆を★☆☆☆☆にしていただけると嬉しいです!


最後になりますがこの作品を読んでくださっている皆様に最大限の感謝を!

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