第12話
会話多めです。読みにくかったらすいません。
「って、聞いてる?エルマー。」
「はいはい、聞いてるよ。それで?僕に相談って?」
イーリスと、恋人になったものの、どうしていいかわからないハンナは、エルマーを話がある、と言って家に招いた。
「あのね、私って今まで自分のやりたいことをやってきたじゃない?だから、こう、イーリスと、こ、恋人になったわけだけど、これからどうしたらいいのか、分からないの。」
「どうって?ハンナはどうしたいの?」
「うーん、恋人ってそもそも何をするのかしら?」
「さぁ?僕も恋人なんていたことないから分からないよ。そういうのって、マリーに聞いたほうがいいんじゃない?」
そう言い終えたとき家のチャイムが鳴った。
「そう言われると思って、マリーも呼んだのよ。」
言いながら立ち上がり、玄関の戸を開ける。
「ハンナ、おめでとう!」
ぎゅっとハンナを抱きしめながらマリーは自分事のように喜んだ。
「ありがとう。ふふ。それ何回目かしら。」
「だって、嬉しいもの。ついに、あの恋愛の、れの字も感じられなかったハンナと、恋バナをしまくれるなんて!さぁ、どんどんノロけていいのよ?」
ハンナはマリーを落ち着かせ、とりあえず座って、と席につかせる。
「やぁ、マリー。」
「あら、エルマー。あなたも呼ばれてたのね。」
「うん。だけど僕じゃ役に立たなくてね。さっきからノロけを聞くぐらいしか。」
ハンナは、にやりと見てくるエルマーを、照れながら睨む。
「私にも聞かせてよね!それで?今回は相談ってなにかしら?」
「さっき僕も聞かれたんだけど、恋人って何をするのか教えてほしいんだってさ。」
「うーん。そうねぇ。デートしたり?あとはそうね、手をつないだり、キスをしたり?かな。その先はハンナには早いと思うからまだ知らなくていいわね。」
「あ、それは僕も同感。」
その先?と首をかしげるハンナを見て二人で目を合わせてくすりと、笑う。
「とにかく、付き合い始めなんだし、まずデートね!デート!」
「デートって、何をするの?」
「そうねぇ、あ!じゃあ隣町に出来た動物園に行ってみたらどう?」
「僕は動物好きだけど、イーリスはどうなの?猫飼ってるし嫌いってわけじゃ無いだろうけど。」
「馬鹿ねエルマー。好きな人と二人で行くんだから、どこでも楽しいに決まってるわ。ねぇ、ハンナ?」
「え、ええ。そうね。私も動物がとっても好き!ってわけじゃあないけれど、イーリスとなら楽しくなる気がするわ。」
「さっそくノロけね!ふふふ。そうと決まれば次の休みにでもいってらっしゃいよ。」
「そうね、誘ってみる。だけど、二人でっていうのは緊張しちゃうから、マリーとエルマーにもついて来てもらえると嬉しいのだけど。」
「いやいや、二人の邪魔しちゃ悪いし、今回は初デートなんでしょ?二人で行ったほうがいいと、僕は思うけど。」
「そうねぇ。私も二人のほうがいいと思う。」
「うう。分かったわ。頑張る。ねぇ、エルマー、男の人がもらって嬉しいプレゼントって何かしら?」
「プレゼント?そうだなぁ、僕だったら仕事で使えるものがいいかな。イーリスの場合、タオルとか?マリーはどう思う?」
「そうね、付き合い始めに重いプレゼントよりはタオルは気軽でいいんじゃない?何のプレゼントかによるけど。」
「あのね、前帽子を一緒に買いに行ったときにね、ネックレスを、貰ったの。お礼がまだ、出来てなかったから。」
「ネックレス!?付き合ってもないのに、やるわねイーリス。あぁ、ハンナがいつもつけてるそれ?」
「ええ、そうよ。気に入ってるの。だから、お礼がしたくて。」
「そうねぇ、ネックレスのお礼ってなるとタオルはちょっと、色気がないわね。男の人がもらっても困らないアクセサリーって何?」
「えー、僕に聞くの?そうだなぁ、僕はつけたことないけど、アンクレットとか?さりげなくていいんじゃない?」
「いきなりアクセサリーって、あげてもいいものなの?」
「ハンナは付き合ってないのに貰って、嫌だったの?」
「そんなわけないじゃない。嬉しかったわよ。」
「じゃあ、いいんじゃない?というかイーリスはこれでもかってくらい喜ぶ気がするよ、僕。ノロけられる未来しか見えないよ。」
エルマーは、苦笑いしながら、ハンナに貰ったものは何でも喜ぶと思うよ、とハンナの頭をぽんっと撫でた。
「二人とも、今日はありがとう。また、呼んでもいいかしら?」
「もちろんよ!いつでも相談してちょうだい。ね、エルマー。」
「うん。僕で良ければ。」
「あ、そうだエルマー、明日休みよね?一緒にアンクレットを見に行ってくれない?男の人の意見が聞きたいの。」
「うん、いいよ。じゃあ明日の10時に迎えに来るよ。」
「ありがとう。じゃあ、またね、ふたりとも。気をつけて帰って。エルマーはマリーを送ってあげてね!」
「はいはい、分かってるよ。じゃあマリー行こうか。」
「よろしく頼むわ、エルマー。」
ハンナは歩いていく二人を見送って夕飯の準備に取り掛かった。
ありがとうございます。




