第9話
仕事が忙しくてなかなか更新できずすいません。
何か不備などあればご指摘お願いします。
あのデートの日からハンナはイーリスをかなり意識していた。
仕事の話をしているときも、ふとイーリスの口元を見てぼーっとしてしまったり、いつも見ていた畑作業なのに2割増しキラキラして見える。
イーリスを好きだと気づいた時は、自分のドキドキの理由を知って安心をしたが、今はイーリスの行動や言動一つ一つに一喜一憂し、忙しない気持ちが大きい。
ぐずぐずしてると取られちゃうわよ?彼誰にでも優しいみたいだし。顔がいいし。
なんて、マリーが言うもんだから、余計に心がざわつく。
「ねぇ、ハンナ、聞いてる?」
イーリスが、顔を覗き込むように聞くと、
ハンナは、後ろに飛ぶように避けた。
(近いっ!落ち着かないと、変に思われるわ。)
そう思いにっこり笑って答える。
「ごめんなさい、考え事をしていて。なんだった?」
「そろそろ、休憩しない?って聞いたんだよ。」
「えぇ、そうね。ありがとう。」
二人は木陰に腰掛けて休憩する。
「で?さっきは何を考えてたの?」
「大したことないわ。気にしないで。」
「僕には言えない悩みなの?」
イーリスは悲しげに上目遣いでハンナを見つめる。
(っずるい!けどまだ勇気がないから、好きだなんて言えないわ。)
「ええっと、もう随分前の事だけど、隣の国の第二王子様に求婚された事があって、このくらいの時期だったなぁって、考えてたの。」
誤魔化すように、そう答えるが、イーリスからの返事がない。
「…イーリス?」
「え、あぁごめん。ちょっと思うところがあって。それで、その求婚にハンナは何て返事をしたのかな?」
「もちろん、ごめんなさいって言ったわ。よく知らない方だったし、私の秘密を突き止めようとしていたから、距離を取りたくて。」
その返答を聞いてイーリスは眉をひそめる。
「そっか。秘密はバレてないんだね。よかった。その第二王子は他にもなにか言ってたかい?」
「そうねぇ。来るたびに、自分の妃にふさわしい、本当の君は違う、とか言ってたかしら。でも、準備をして迎えに来る、と言ったっきり来なくなったから、諦めてくれたのだと思うのだけれど。」
「…準備。そう言ったんだね。分かった。ありがとう。ハンナ、次にそいつが来たらすぐに僕を呼んで。あと、しばらく一人で行動しないでほしい。いいかい?」
「え、ええ。でも大丈夫よ?何かあっても、私一人でそれなりに対処できるもの。」
「だとしても、僕でもいいし、エルマーでもいいからさ、一人でいないでほしい。頼むよ。」
イーリスは真剣な表情ではンナを見つめる。そんなイーリスを見てハンナは、分かったわ。と約束した。
ありがとうございました☆




