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Re:leak

「あっ...あんたっ!見たわねっ!?」

顔を真っ赤にして、涙を浮かべている彼女の足元には芸術的な水たまりができていた。

...そう、彼女は『おもらし』をしたのである。

「えっ...いや、ごめん。」

俺は目の前で起こったことに驚きを隠せず、その場に立ち尽くしていた。

だって、出会って5秒くらいの女の子が目の前でもらしたんだぜ?そんなの言葉も出ないわ。

「い、いつまでみてんのよ!」

「え、あぁぁ!?」

訳もわからずとっさに後ろを向く。

「どうするの?とりあえずゆかりさんに言った方がいいよね...」

壁の反射を利用して彼女に話しかける。

「だっダメに決まってるでしょ!?何考えてるの!私がこんな、その...も、『もらした』なんて知られたら...とっ、とにかくダメなんだから!!」

「じゃあどうするのこれ」

「あたしはとりあえずお風呂行ってくるから、あんたははやくこれ掃除しておきなさい?じゃあよろしく。」

そう言うと、後ろで彼女が立ち上がる音がして、階段を降りていった。

「えっ、ちょ、ちょっと!?」

僕は振り返ると、既に澄んだ水たまりと二人っきりだった。

「...マジかよ。」

俺はため息を吐きながら、自分の部屋に入る。

「タオルとか部屋にあればいいんだけど、んっと、トイレットペーパーでもいいか」

トイレのドアを開け、おもむろにラックに入っているロールを取る。

よく考えたら明らかにおかしい。なぜ出会って1分くらいの女の子のおしっこを俺が拭かなきゃいけないんだ。普通自分で片付けくらいするだろ、というかモラル?いや、そもそもこの歳で漏らすのもどういうことだって話だけど。

廊下に出て、俺はトイレットペーパーを思いっきり引っ張り、今まで使ったことがないような長さで切り分けた。その紙を水たまりの上に落下させる。その紙は既に水分を多く含んでいた。その紙を持ち、床を丁寧に吹いていく。水は温かく、近づくと少し尿素の臭いがした。

他人の尿を拭くという行為は、かなり違和感があった。そういえば、幼稚園の頃はよくもらしちゃう子がいたものだ。先生達はその度に片付けをしていた。きっと先生達もこんな気持ちだったのだろうか。

少しだけ彼女のことがかわいく思えてしまった。見た目に関しては言うまでもなくかわいい女の子だったけれど。

ペーパーを伸ばしては切って落とし、伸ばしては切って落とすを繰り返した。

ひと通り拭き終えて、トイレに流しに行こうと思って部屋に入った時、階段をとことこ登ってくる音がした。

「ねぇー...」

キュゥジャアァァァゴロロゴッシュー...

トイレを流していると、彼女が声をかけてきた。

「あのさぁ、こういうのは自分でやるべきじゃないのかっ...ぶぇぅうわぁぁぁ!?」

首を後ろに向けると、布を何も纏っていないありのままの少女が立っていた。

「なによ、なんでそんなに驚いてんのよ。そんなことより着替え貸してくれない?」

すぐに壁を向いてしまった。本日壁と対話をするのは記念すべき2回目である。

「いやいやいや!なんで裸なの!?まずいって!!」

すると彼女は後ろから俺に抱きついてきた。

「部屋が開いてないから鍵が取れないのよ、お願い♡」

女子の裸を見たのは小学3年生の時が最後だ。それ以降は日本の性教育で見ることは許されていない。俺は耳まで熱くなっていた。

「別にいーじゃん、あたしたち女の子同士なんだから普通でしょ?」

そんな俺にとってこれは刺激が強すぎる。容易に耐えられるものではない。

「い、いや、待って俺男だから!男!!」

彼女は盛大な勘違いをしている。そう、俺は確かに女のような名前に女のような見た目をしているかもしれないが、男である。これだけは揺るがない事実なのだ。

「何言ってるのよ、確かにあんた胸はないけどあたしだってそのくらいよ?」

彼女は俺の正面に回ってきた。シンプルに顔が近い。

「だーかーら!!!俺は男だから!!」

彼女には全く理解してもらえない。

「もうそんな冗談いいから早く着替え貸して。あなたのサイズだったら下着も貸してほしいわね。どこにあるのよ?」

「ああもう!!ほらっ、はい!!これでどうだ!!、」

俺は彼女の左手をとり、自らのの股間のもとへ帰着させた。

そこにはきっと、固くなった何かがあったのだろう。

「ちょっとなにっ...これっ...ゎっ...きゃあぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

彼女は悲鳴と共に俺のモノを激しく握りつぶし、最後に全力で殴った。

「うああああああぁ!!!?????」

そこから俺の記憶は途絶えた。



「さて、夕梨くん。そういうことで合ってるわね?」

あの後俺は1階のリビングに連行されたらしい。

「はい、間違いありませんね」

ローテーブルを挟んで俺と彼女の向こう側にゆかりさんがいるという状況だ。

ちなみに彼女は『高崎杏菜』というらしい。

この家には既に住民がいて、隣の部屋の子らしい。

さすがに今は裸ではなく、かなり大きめの白いTシャツを来ている。

「じゃあ、どうして杏菜ちゃんにそれ...握らせたのかしら?」

僕の股間を指しながら尋ねてきた。隣の杏菜がビクッとしたのは気のせいじゃないはずだ。

「こいつが俺が男だってことを全く分かってくれなかったからです。」

横を見ると杏菜が顔を真っ赤にして俯いていた。これは結構トラウマになっているのかもしれない。

「だ、だからってそんなことしなくたって...」

ゆかりさんも若干顔が赤くなっている気がする。

「じゃあどうすれば良かったんですか?俺がずっと裸の女の子といてよかったんですか?」

俺はきっぱりと言ってやった。あの状況になれば仕方のないことだ。むしろ体感して欲しい、あのトンデモ体験を。

「いや、まあそうね。いいわ、もう夜だしこの辺にしておきましょう。」

そう言われて俺は窓の外を見た。確かに外は既に暗くなっていた。気絶してから意外と時間が経っていたのか。死ななくてよかったぜ。

「あっ、そうだ忘れてた!明日、2人で一緒におつかいに行ってもらいます!」

「「えっ」」

咄嗟の一言に2人は同じ感情になった。

「どこに行くんですか?」

「それは明日のお楽しみっ。」

これがいわゆる小悪魔的な笑い方なのだろうか、ゆかりさん、めっちゃ楽しそうだ。

「なんでそこもったいぶるのよ!」

実に正論セイロン島である。

「まあまあ、さて私はご飯の用意するから、夕梨くんはお風呂入っちゃって。そこ出たところの右にあるから。」

そういってゆかりさんはキッチンへ向かっていった。杏奈も自分の部屋に戻って行ったようだ。

風呂入るかぁ。

脱衣場につながる扉は引き戸になっていた。

ガラガラっと開けると思ったよりも広い。棚が一つ真ん中にあって、その周りで服を脱ぐような感じだ。横には鏡もあった。

服を脱ぎ、棚に置く。全裸になって横の鏡を見てみた。確かに自分はめちゃくちゃ女の子っぽい。ちょっと股間を両手で隠してみた。...これはすごい、完全に女だ。軽い犯罪なら起こせそうだ。いやいや、軽い犯罪ってなんやねん。俺は何をしようとしてるんだ。

とりあえずいざ風呂場へ。

またしても引き戸を開けると、ここも思ったより広い。洗い場が2つに、4人は同時に入れそうな浴槽がひとつある。大浴場を1/4にしたような感じの場所だ。

とりあえず体を洗う。ちなみに俺は頭から洗うタイプなのだ。

さっさと体を洗い、浴槽へ入る。

ふわぁぁぁぁぁ。

全身の力がぐっと抜けた。今日は初日だったのに大変だった。特に漏らしたり漏らしたり漏らしたり。それしか起こってないじゃねえか。

全く、どうなってんだ。明日もおつかいだし、色々大変...

ガラガラガラ。

「えっ?」

とっさに後ろを振り返ると、また全裸の少女が立っていた。

「...何よ。」

杏菜が立っていた。

「『何よ』じゃねえよ!なんで入ってくんの!?あなた女の子でしょ!?俺男だよ!?ないの恥ずかしいとか!?」

特技は壁に話しかけるの俺だ、また彼女に背を向けて話している。そう、背中で語っているのだ。

「さっき散々見られたし、もういいわよ。あんたは特別なんだから。」

引っかかる言葉があった。

「トク...ベツ?」

「ちっ、違うから!別にあんたのことが好きとか、そういうのじゃないから!勘違いしないでよね!もうっ!」

一人で慌てている。ちょっとよくわからない。杏菜はそのままドスドスと洗い場へ向かい、シャワーを使い始めた。

俺はついに彼女の方に目を向けてしまった。

綺麗な金色の長い髪、真っ白な肌。彼女は今、まさしく背中で語っていた。

ずっと眺めていたら、杏菜はすっくと立ち上がった。俺は慌てて後ろを向く。杏菜が浴槽に入ってきた。

一般的な浴槽と比較したらかなり広いが、やはり2人入ってくると若干の窮屈さはあった。

もう上がろうかと少し悩んでいると、杏菜が突然、俺の腰に手を回してきた。

「ひゃうっ!?」

思わず変な声が出た。俺は脇腹が結構敏感なタイプなんだ。

杏奈はそのまま俺に抱きつき、頬を背中に寄りかからせた。

「ちょっ!どういうこと!?」

背中には、無いに等しいが彼女を女子たらしめている、確かな膨らみの感触と、早まった鼓動が感じられた。

「あの...さ。」

「えっ?」

「さっきはいろいろあって言えなかったけど、その...これから、よろしくお願いします。」

杏菜はまるで別人のような、囁くような話し方で話した。

「う、うん。こちらこそ、よろしく。」

とりあえず、そう言った。確かに俺だって同じようなことを思った。

「ふふっ、ありがと。」

彼女の吐息が感じられた。その微笑は、やはり透き通るような声だった。

何だこの空間、いやいやいやなんなんだ。

お互いに、めちゃくちゃ恥ずかしくなった。

「じゃ、じゃあ俺はもう上がるよ!!」

「あっ、うん!」

逃げるように俺は風呂場を後にする。

裸というものは人間をこんなにも大胆にするのか、恐ろしいな。

脱衣所に置いてあるタオルで体を拭く。拭きながら俺はめちゃくちゃ重大なことに気づいた。

着替え、忘れたーーー。

ゆかりさんに言われるがままリビングから直行したしまったのだ。普段の俺ならそんなことはありえない。やはり動揺していたのか。

とりあえず部屋に戻るしかない。脱衣所の引き戸を少し開けて左右をチェックする。大丈夫、誰もいない。

ガラッと開けてダッシュで階段を駆け上がる。春先とはいえ、やっぱり夜は寒いな。

駆け上がり、部屋のドアを開ける。案の定鍵はかかっていなかった。

右手で電気を付けてドアを閉める。とりあえず誰にも見られなかったし一安心だ。まだ荷物開けてなかったし、着替えどこに入れたっけ...な?

俺は目を疑った。疑いまくったわ。でもそれは錯覚じゃなかった。

目の前に立っていたのは、制服の女の子。

黒髪で髪は長くない。この制服は見覚えがある。俺の部屋にあった制服と同じだ。というか...

「うわあああああ!!!!」

「いやああああああ!!!!」

彼女はこちらに気づくと、びっくりして尻もちをついた。

「あなた誰ですか!?」

俺は前に進んでいく。

「あぁぁごめんなさい!ごめんなさい!」

彼女は手と足をなんとか動かして後ろに下がっていく。

「一体どこから...?」

さらに近寄っていく。

「来ないで!?私が悪かったです!!お願い!!」

彼女はついに壁まで下がり切った。

「ここで何してたんですか...?」

彼女の足は開き、黒地に黄色い水玉柄の下着が完全に見えていた。

「もう...これ以上はっ...ひぃゃぁぁ!!」

ーーーしょわっ。

その瞬間、彼女の下着に突如、黒いシミが現れた。

しょわぁぁぁぁ。

「あぁぁぁ...うぅぁ...」

そのシミは瞬く間に広がり、すぐに床へと広がっていく。

彼女は溢れ出す液体を止めようと手を出すこともできず、無抵抗のまま垂れ流されている。

「うぅっ...」

水たまりは大きく広がり、彼女のスカートまで完全に濡れてしまっていた。

顔は赤く、目には涙が浮かんでいた。

ブルッ。

水の流れは止まり、彼女はわずかに震えた。

俺の目からは、見事に逆さパンツを見ることができた。

「ぐずっ...ゆるじでぐだざいぃ...ひっぐ...」

短めの黒髪に制服を着た彼女は、俺の部屋で、それも俺の前で『もらした』のである。


男の娘の俺が気づいたらおもらしJCに囲まれてハーレムしていた件②〜Re:leak〜

おわり

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