エルフの少女と押しかけられた男
短編です。ちょっと書きたいシーンがあったので書いてみました。
うまくまとまらずすいません。
少女が空を見上げる。
少女の翡翠を思わせる瞳には、翼を広げ空高く飛ぶドラゴンの姿が映っている。
どこまでも真っ直ぐに飛ぶドラゴンを見て、少女は美しいと思った。
ここは『神々の頂』と呼ばれ、人間をけっして寄せ付けない山。
(ここは……たしかに空気が薄い)
頂を目指して登るにつれ、身体にまとう空気の密度が少なくなっていくのを少女は感じていた。並みの人間であればこの場に立つことさえ難しいだろう。いや、女神の加護を持った人間ですら難しいと思う。
細く長く伸びた耳と、たおやかな身体は、少女がエルフであることを示している。エルフと呼ばれる種族は、身体的な能力という点では人間より優れている部分は少ない。腕力や持久力では人間には到底及ばない。そんなエルフが人間の侵入を許さないこの地を踏むことができるのは、ひとえに精霊の加護のおかげである。
(村を出てから6日目。長老の話の通りならばこの辺りに……)
長老から託された願いを何としても彼に届け聞き入れてもわらねばならない。少女は静かな表情からは推し量れないほどの決意をもってこの頂にやってきた。
数か月前に突如としてエルフの住む森に王国の人間が侵略してきた。エルフと王国のあいだでは協約が結ばれており、互いの領域を侵すことはしない、はず……だった。協約を信頼していたエルフには突然の人間の侵攻を止めることなどできるはずもなく、戦闘に長けた数少ないエルフが抵抗を続けたが、人間たちの数の前にエルフたちは少しずつ後退を強いられていた。
人間の軍隊を率いるのは、異世界から召喚されたという勇者だった。エルフの森の侵略。それを国の王に進言したのも勇者だった。
勇者が魔王を倒したのはエルフたちの耳にも届いていた。この世界最強と目されていた魔王を倒した勇者の実力はエルフたちの想像を遥かに超えており、魔力に優れたエルフたちが力を結集しても勇者を退けるのは不可能だった。いくつかの村は焼かれ、まだ幼いエルフから見目麗しい年ごろのエルフまで、女のエルフは服従の首輪を付けられて王国に連れ去られていった。抵抗した男のエルフは皆殺しにされ、価値があると言い伝えられていたエルフの瞳をくり抜かれた。勇者たちが蹂躙していったあとには、焼かれた村の残骸と瞳をくり抜かれたエルフの死体がうず高く積まれていた。
◇◇◇
「……話は以上です」
自分たちエルフの置かれた状況を説明したあと、少女は男に向かって頭を下げる。
「どうか、仲間のエルフを救っていただけないでしょうか……」
少女は濡れた瞳で訴えるように男を見つめる。
「勇者がクズだとは聞いていたがそこまでとはな」
唇を歪めそう答える男。男の全身からは少女が経験したことがないような闘気がほとばしっている。その闘気に押され、少女は言葉を発することができない。
「だからといって、俺がエルフを助ける理由にはならん」
男の冷たい眼から放たれる殺気に少女は身を固くする。それでも勇気を振り絞り乾いた唇を開ける。
「もちろんです。助けていただく代償として価値があるものかどうかは分かりませんが、わたしの身をあなた様に捧げます。わたしの身体も、生涯も、すべてあなた様に捧げます。ですので、どうか、この願いを聞き入れてはいただけないでしょうか」
濡れた翡翠の眼が男の顔をまっすぐに見つめている。もし願いが聞き入れてもらえない場合……この少女は自らの命を絶つことすら躊躇しないであろう。そのことを察したように男は頷いた。
「美しさでは他の種族を圧倒するエルフだが、お前ほどの美しさを持つエルフはそうはいない。お前は自分自身の価値がよく分かっていないな。お前の美しさは国ひとつに相当するぞ?」
男の口から出る予想外の言葉に少女は困惑する。それは願いを聞き入れてくれたということでいいのか。それとも少女の容姿を単に褒めてくれただけなのか。
「生涯尽くさなくてもいい。そうだな、この仕事が終わったら一週間。一週間だけ俺の身の回りの世話をしてくれればいい。お前の美しさを一週間だけ手元に置けるならば、この仕事の報酬とすれば十分だろう」
「え、いや、それだけでは……」
「十分だ。こんな場所で、しかもこんな男の傍で生涯を終えるなんてことは考えるな。お前にはもっと相応しい男がいるはずだ」
「いえ、わたしにはそのような男は……」
「なら、これから現れるよ。お前自身が望めば大国の女王の座すら手に入る。いいか、お前の美しさは王国が持つ聖剣にも匹敵する。残酷な言い方かもしれんが、この世界では男の強さと女の美は生まれ持った才能なんだ。もちろん努力でもある程度の極みまでは到達することができるかもしれん。しかし、お前の持つ美しさは選ばれた者しか到達できない領域だ。分かったら自分の価値をどう使って生きていくか真剣に考えろ」
そう言って男は立ち上がった。その全身にはすでに青い闘気が纏われている。
「それでは案内してもらおうか。勇者に必ず勝てるとは言わないが、残ったエルフを助けることくらいはこんな俺でもできるだろう」
そう言って扉を開けて出ていこうとする男の背中を見て少女は思う。自分の身を生涯捧げるつもりで願いを聞き入れてもらおうとやってきた。その願いの困難さは勇者を間近で見てきたエルフの話を聞けば想像に余りある。それなのに……。
(本当に、仲間が助けられたのならば……)
たとえ男に捨てられたとしても、自分は生涯をかけて尽くすべきだ。少女はそう心に誓い、男の背中を追った。
◇◇◇
男の目の前には地獄が広がっていた。
腐りかけたエルフの死体を鳥がついばんでいる。死体には虫が群がり、獣が柔らかい内臓を引きずり出したのか、腹が食い破られていた。そして、ひとつの例外もなく、すべてのエルフの死体からは瞳がくり抜かれている。
「エルフの瞳は翡翠で出来ているとは聞いていたが、本当なのか?」
目の前の惨状を見ても少女の顔に驚きはない。感情の起伏があまりないと言われるエルフだが、この惨状を見て顔色を変えないというのは異常でもある。つまり、それは、少女がこの惨状を何度も経験していることに他ならない。
「この身体が燃えつきると、瞳だけが宝石となって残されます。種族によって残される宝石の種類は違ってきますが」
「つまりこれは、宝石ほしさの虐殺というわけか」
「はい。女のエルフであれば性奴隷としての価値もありますが、少年でもない男のエルフには瞳以外には価値がないのでしょう」
「それに……」
少女はこの場所にやってきて初めて顔を歪めた。
「魔力を備えたエルフの瞳であれば、その価値は宝石など比べ物にはなりません」
「魔力?」
「はい、エルフの瞳には魔力が宿っています。ある条件で取り出された瞳には魔力が残されているのです」
少女の瞳から光が失われる。少女の様子から、その条件の内容がどれほど惨いものであるのかは、男にも容易に想像がついたようだった。
「生きたままか……」
「……」
少女は答えない。しかし、その苦しそうな表情は沈黙が肯定であることを物語っている。
生きたままの状態で瞳をくり抜く。それがどれほど惨く、どれほどの痛みであるのか、男にも想像はできない。
「……殺していいか?」
男が絞り出すような小さな声で呟いた。少女はすべてを聞き取ることができなかった。
「全部だ。この虐殺に加わった者は、皆殺しで構わないか?」
そう言う男の横顔は憎しみに満ちていた。嗜虐性というものをエルフという種族は持ち合わせてはいない。しかし、少女は男が選択したのでれば、その選択に異を唱えることなどするつもりはなかった。
「ご主人様がお選びになったことにわたしが異を唱えることなどありません」
「ご主人様?」
「はい。お仕えするわけですからご主人様です」
少女の瞳には誰にも文句は言わせないというような確固たる信念が宿っている。
「一週間と言ったろうが……」
「それでもです」
少しだけ肩をすくめ、男は歩き始める。もしかして隠れて難を逃れたエルフがいるのではないか。そんな希望を抱きながら、燃え残った家を探しまわる。その時だった。
ザシュ!!
男の肩を矢が掠めた。矢に込められた殺気に気づき、男は瞬時に体を翻して矢を避けた。
矢が飛んできた方向を凝視し、男が右手を差し出し詠唱する。「彼の者に紅蓮の炎撃と苦しみを」男の右手から渦を巻いた炎が湧き出し放たれる。
炎が燃え残った家を襲う。するとその背後から数人の男達が現れた。それぞれが甲冑を纏い、手には剣を持っている。王国の騎士であろう。その中でも一際光り輝く金色の甲冑を着た騎士が男の前に歩いてきて口をひらく。
「貴様は誰だ? エルフ討伐の王令を知らんのか。エルフの森は平民は立ち入り禁止となっているはず」
「答える必要はない。今から死ぬ者に名乗る名前もないからな」
「ふん、人間のくせにエルフの味方でもする気か? まあ、エルフを守って死にたければ殺してやろう。それに、お前の後ろに隠れているエルフは相当な上物のようだ。それほどの上物は今まで狩ってきたエルフにもいなかった。俺の奴隷にしてたっぷりと可愛がってやる」
男のうしろにいる少女は男の背中に手を添える。その手の感触で男は少女を振り返る。
「そこを動くなよ」
そう言って男は両手を顔の前で交差させた。「そこはこの世で一番安全な場所だ」
「斬撃の爪」
男の呟きとともに両手の爪が鈍く輝いたと思うと、そのまま鍛えられた刀剣のように爪が伸びた。そして、男はその10本の刀剣を顔の前で斜めに薙ぐ。その瞬間、恐ろしいほどの衝撃が騎士たちの身体を襲った。
「ぐはああああ!!」
男はその場から一歩も動かず、ただ、両手を左右に薙いだだけ。たったそれだけの動作で、騎士たちの身体は甲冑ごと切り刻まれた。
手が、腕が、脚が、胴体から離れている。運が悪いものは、頭部が胴体から切り離されていた。
金色の甲冑をきた者は、運よく右腕を失っただけで命は何とかつなぎとめていた。
「そ、その斬撃は……」
「知っているのか?」
「さきの大戦で北龍領の剛竜サバリアードとドラゴン数十体を殲滅した……」
「ああ」
「亡国の悪魔 デビス・ガーランド……」
「ご存じなら名乗る必要はないな。どうせすぐに死ぬだろうが、もし伝えられるなら伝えておいてくれるか? ガーランドはエルフと約束したと。エルフを傷つけた者には制裁を。協約を破った王国には対価を。そして、勇者にはその命をもって償ってもらうとな」
「なぜガーランドが……」
「俺もよく分からんが。しいて言えば、この娘を気に入ったってとこか。だって、美人だろ?」
そう言って振り返るガーランドの顔を見て少女は顔を赤くした。
◇◇◇
「もう2週間だぞ……」
ガーランドと少女が頂に帰ってきてから2週間がたつ。
「生涯を捧げますと最初にお伝えしたはずですが?」
にっこりと微笑む少女の瞳には相変わらず確固たる信念が宿っている。
「お前なあ、自分の価値を考えろとあれほど言っただろうが」
「それを言うならご主人様もです。北龍領の最強ドラゴン、サバリアードを倒し、王国の聖騎士団を寄せ付けず、聖剣を持った勇者を子ども扱いにして殺した亡国の悪魔。デビス・ガーランド様にお仕えする以上の幸せがこの世にあるとは思いません」
「いや、でも、こんな辺鄙な場所で若い娘が暮らすのも……」
「賑やかな場所は苦手ですので」
この話はこれで終わり。有無を言わさぬ殺気の籠った瞳でそう言いたげにガーランドを見つめる少女。
「もちろん妻としてお仕えするのもやぶさかではありませんよ」とニッコリ笑う。
「年の差を考えろよ」
「長寿のエルフに対して年の差と言われましても」
「ああ、そうか。たとえ同じ年だったとしても、死ぬのは俺が先か」
「いえ、そのようなことはありません」
ガーランドは理解できないような顔で少女を見つめる。
「ご主人様が命を全うされる時には、わたしもお供いたしますので」
「おいおい、重いなお前!」
「エルフですので」
そういう問題か? ガーランドはあきれたようにうな垂れる。
「もっと顔の良い若い男がいくらでもいるだろうに……」
「男の価値は顔ではありませんよ」
「それ、褒めてるのか?」
自分の言葉の意味に気づいたのか、少女は男から視線を逸らす。
「たとえご主人様が魔王の座にお戻りになっても、わたしはお傍を離れません」
「魔王の座に戻ったら、俺のまわりはサキュバスだらけになるぞ?」
元々大きな眼をもっと見開いて少女ははっきりと言う。
「前言は撤回させていただきます。却下です。ご主人様の身の回りのお世話は、わたし一人で十分です」
少女の拗ねたような顔を見てガーランドは嬉しくなる。
実際、今のガーランドに魔王の座など何の魅力もなかった。そもそも魔王の座を降りたのは、けっして力が衰えたわけではなく、ただ単に、勇者の相手をするのが面倒になっただけなのだ。
この十数年というもの、ガーランドに傷のひとつでも付けられる勇者など来た事がない。いつも、ガーランドが右手を振るだけで勇者たちは逃げ帰っていた。そもそも魔族が人間界を侵略したこともない。それなのに、世界のバランスだか何だか知らないが、定期的に人間は勇者を送り込んでくる。「いい加減に飽きた」ガーランドはそう言って、適当な若い魔族に魔王の座を譲り渡し、この頂で悠々自適な暮らしを楽しんでいたのだ。若い魔王があっさり勇者に倒されたのには驚いたが。
それにしても、少女と暮らした2週間は夢のようなひと時だった。けっして手を出すつもりなどなかったのだが、夜な夜な裸でベッドに潜り込んでくる絶世の美しさのエルフを拒絶できる男などこの世界には存在しない。エルフ特有の細みの身体は豊満な色気こそなかったが、ガーランドを虜にするには十分以上だった。
「責任、取るか……」
ガーランドが諦めと嬉しさを混ぜ合わせたような複雑な表情で呟くと、少女の顔がぱっと明るくなった。
「はい!!」
「じゃあ、ご主人様はやめてくれ。背中が痒くなるんだ」
「わかりました! これからは、だんな様と呼ばせていただきます」
「あんまり変わらんな。まあいいか、よろしく頼む」
「だんな様もわたしを名前で呼んでください!」
少女のキラキラした瞳で請われると、恥ずかしがり屋のガーランドも言わざるをえない。
「セラ……これでいいか?」
「はい、だんな様」
◇◇◇
扉の向こうから何か大きな物が落ちてきたような音と衝撃が伝わってきた。
「ガーランド、いるか?」
声の主に心当たりのあるガーランドは、部屋の中から返事をする。
「いるぞ。何か用かサバリアード?」
二人が扉から出ると、家の前には剛竜と呼ばれた北龍領の主サバリアードが鎮座していた。
「ガーランドが嫁を迎えたというのでな。祝いのひとつもせねばなるまい」
「嫁になったのは、たった今だぞ!」
「このたびガーランドの嫁となりましたセラと申します。よろしくお願いいたしますサバリアード様」
「うむ、しっかりした嫁のようだな。それではガーランドに負けた我は側室にでもしてもらおうとするか」
「えっ、えっ、それは、どういう?」
狼狽えるセラの前でサバリアードはその身をドラゴンから人型に変えていく。
「どうだ? これで我もなかなかのものであろう?」
セラの目の前には、切れ長の美しい眼と妖艶な黒髪をなびかせた、ことさらに胸の大きな美女が立っていた。
「とくにこのあたりがな……」
そう言って自らの胸を両手で持ち上げる美女を見てセラの顔には殺意が浮かぶ。
「だんな様はあまり大きな胸は好まれません」と横を向く。
そんな事を言った覚えは全くないのだが、ガーランドの本能がセラの意見に同意しろと警報を鳴らす。
「ま、まあ、胸というのはだな、男の手にぴったりと吸い付くような大きさが良いというか、俺の場合はその先っぽの形にこだわりがあるというか、セラの胸で十分に満足はしているが……挟んでもらうというのもな……」と同意しているのかしていないのか分からない優柔不断な男丸出しの回答を出してしまい、せっかくの本能の警報を台無しにしてしまうガーランド。
「だんな様? それはもしや、パ〇ズリをご所望ということでしょうか?」
「いや、セラ? どこでそんな知識を?」
「ご心配なく。これでもまだ成長過程ですので。あと数年もすれば、だんな様のお望みの胸をご覧になっていただけます!」
「いくら成長してもエルフには無理だと思うが」と火に油を注ぐサバリアード。
自分で怒りの種を蒔いておいてサバリアードは嬉しそうに笑っている。
「心配するなセラ。正妻はあくまでお前だ。我を側室にしろというのはあれだ、北龍領はガーランドの支配下にあるというのを世界に示すためだ。そして、ガーランドと北龍領がエルフの森を加護しているとなれば、今後、エルフの森に侵攻しようとする馬鹿な人間は現れまい」
そういうことなら。セラは仲間のエルフたちが住む村を思い浮かべて渋々納得する。
「では、あくまで形式的な側室ということで、本当に閨をともにするということではありませんよね、だんな様?」
ガーランドの本能が再び最大限の警報を鳴らし続けている。しかし、男がこの警報を守ることができるなら、この世の男女間の問題の半分はなくなるはずだが実際にはそうはならない。ガーランドもしかりである。
「え? あ、まあ、うん、そうだね。あくまで形式的な、あれかな。まあ、セラが良いと言うんなら、そういう事があってもとは思うけどね……」
「わたしが許可を出すとでも?」
「もちろん形式的なものだよ!当たり前じゃないか!」
二人のやりとりを見てサバリアードは笑いが止まらない。
「くくく、そんなに虐めてやるなセラよ。男に生まれたのならば、あらゆる美女を抱きたいというのは本能なのだ。それが無ければ、そもそも強くもなれん。セラは強いガーランドに惚れたのであろう?」
「え、はい、それはそうなのですが」
セラの前でガーランドが暗い顔をして背中を丸めている。
「あ、あの、だんな様、わ、わたしが常に一番とおっしゃっていただければ、サバリアード様なら許して差し上げます」
「ほんとうか!」
「ガーランドよ、喜びすぎじゃ」
◇◇◇
それから数年がたったが、人間界に勇者が現れることはなかった。
邪な考えを持った人間が異世界から勇者を召喚しようとするも、召喚された人間には勇者の称号を付与された者はおらず、また王国のどこを探しても勇者の称号を持った子が生まれることはなかった。
勇者とは魔王と一対であり、魔王が現れれば勇者が降臨するというこの世界の法則が正しければ、魔王の座を空位にし、けっしてその座に戻ることがなかったガーランドの判断は正しかったと言える。
もっとも、ガーランドが魔王の座に戻ることがなかったのは、サキュバスを嫌った妻のセラのおかげであったことは言うまでもない。




