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2/10

2 死までのカウントダウン

 レベル:21

 クラス:ソードマスター

 HP:128

 MP:0

 腕力:98

 守備力:41

 俊敏さ:42

 うんのよさ:1



 それが転生先の俺のステータスだった。

 いきなりそこそこ強いじゃないか。



「死神、どうして俺はいきなりここまで強いんだ? ビップ対応か?」


「はい。特別対応です。最期にあなたのお名前をお伝えします。ヴァルドです」


「ヴァルドか。なかなか勇ましい名だ……。え、ヴァルド???」


「やっと役者が揃いましたわ。では、これより始めます。さようなら」



 ヴァルドってのは、たしか勇者の最初の師匠で、幼き勇者を守るために、序盤で死ぬあのモブキャラ老剣士じゃねぇか。

 折角転生したのに、じじぃからリスタートか??


「ま、待てよ!」


 気付いた時には、死神はどこにもいなかった。

 やられた!

 どうしたらいい?

 俺は勇者を守るためだけに死ぬという、渋いモブキャラに転生してしまったようだ。



「ヴァルドさま! ここにいらっしゃったのですか?」


 緑色の長い髪をした幼女がいる。

 もちろん俺は彼女のことを知っている。

 この先の未来もだ。


 彼女はエルフのリーザ。

 アルバーン聖戦の時、村を滅ぼされ、まだ赤子だったリーザを、ヴァルド爺さんが引き取って育てていることになっている。

 そして後半は、弓の名手へと仕上がる。

 そして俺が命がけで守って生き延びた勇者様のハーレムその3辺りに落ち着くというポジショニングだ。

 人気投票で3位だったからネット界隈でついたあだ名はハーレムその3だが、俺はリーザが一番好みだ。



 こんな可愛い子と勇者はやっちゃうのか!

 許せん、勇者め!



「どうされたのですか、ヴァルドさま? 今日も弓の稽古をしていただけませんでしょうか?」


「あ、うん」

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