表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/48

祖父2

 寮長から現金書留が渡される。

 祖父からだった。

 中には前回に送った金額がそのまま入っていた。

 同封された手紙には『家業を継げ』の一文のみ。

 ぼくが便箋いっぱいに書いた文面に対する返事がこれだ。

 送ったかいが無い。

 しかし、これでも進歩した方だった。

 前は送った手紙がそのまま返ってきていた。

 苦笑い。

 元々継ぐ気は無かったが、今となってはぼくに選択肢なんてものは無い。

 プライベートすら持てるようになるかどうかすら怪しいくらいだ

 引き出しを開き、手紙をしまう。

 中にはこれまで送った手紙が溢れるほどに詰まっていた。

 嘆息。

 ぼくもたいがいしつこいが、祖父も相当なものだと思う。

 まあ、いよいよとなったら国から避難勧告がされるだろう。

 見島に駐屯する空自の哨戒を信じつつ、次に送る手紙の内容を考えることにした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ